ありのままにGiko☆blog

ぎこまめの、なんでんかんでん、あげんこげん日記♪

老いる(Ⅱ)

2009年09月26日 21時28分43秒 | 2009年~2013年 ぷららのブログ

盲人ホームに入所している母が元気がないと聞いたので、様子を見に行った。
元気が取り柄だった母も、足が思うように動かずトイレが間に合わなかったりで少し落ち込んでいるようだった。

『まだ頭はしっかりしてる。ぼけられん』と元気なようには振る舞ってはいたが。
髪が少し伸びていたので切っていたら、耳をハサミの先でちょっと切ってしまった。

あっごめん。痛がる母に、『でも血は出よらんよ』と言ったら『おまえは器用やね。血が出らんごと切るやら・・・』と慰められた。
そうこうしてるうちにもう帰れ!』と言われた。はぁ?せっかくはるばる山越えて来たのにそりゃなかろう。
私の車の運転が心配らしい。夕方車が増える前に帰らんと心配でたまらんと言う。私の心配どころではなかろうに。

『認知症の母親の介護のため母のベッドの脇で寝ていた息子にその母が起きてそっと布団を掛けていた。』と言う話を聞いたことがあるが、本能だろうか。親はどんな状況になっていても偉大であり、有り難いものだ

私の母はもともと芸人で、目は見えなくとも三味線が得意で、三味線の弾き語りを今でもよく頼まれる。
あの長いセリフを自分で作って頭の中に記憶し、とどこおりなく演じる姿はとても晴れやかで尊敬!である。

しかし自慢の母も老いて、体はだんだんと弱ってくる。どうあれば親孝行なのかなぁ。


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