明日
令和二年十月四日
石金前
河畔の遊歩道「長良川プロムナード」で鵜飼を観ませんか。
朝日新聞Webより
転載させていただきました。
新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた長良川鵜飼(うかい)(岐阜市)について、岐阜商工会議所(会頭=村瀬幸雄・十六銀行頭取)がコロナ時代の新たな観光を模索している。人数制限などの制約がある観覧船だけではなく、河畔からの見物に着目。10月4日に商議所の関係者ら200人以上が参加し、散策しながら伝統の鵜飼いを楽しむ社会実験を行う。
実験は岐阜商議所の創立130周年記念事業で、「長良川ブランド かわべの宵(ゆうべ)」と名付け、商議所の企業関係者や岐阜市職員らが河畔の遊歩道「長良川プロムナード」を中心に鵜飼いを観覧。40メートル前後の距離で鵜飼いを眺められる。
参加者は伝統工芸品の岐阜提灯(ちょうちん)に90センチの柄を付けて持ち歩き、「社会的距離」を保つ。鵜飼い漁のかがり火や提灯の幻想的な明かりで「インスタ映え」する風景を演出。観光プロモーション用の映像も撮影する予定だ。河畔で一般の観覧もできるが、撮影などで入場を制限する場合があるという。
今年の観覧船の運航は、コロナ禍で例年より約1カ月遅い6月15日に始まった。船内は原則として飲食禁止で、定員も半分以下に制限。7月豪雨などによる運休が計22日間あり、9月末までの乗船客は前年よりも8割以上も少ない1万2384人(前年比15%)にとどまる。
戦後の観覧船の乗船客数は、記録の残る1965年以降、大河ドラマ「国盗り物語」が放映された73年(33万7337人)にピークを迎え、その後は減少してきた。近年は豪雨や台風による運休も目立ち、18、19年はともに10万人を割り込んだ。20年は再び岐阜が舞台の大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」が放映されたが、コロナ禍に見舞われた。
岐阜商議所は実験を踏まえ、岐阜県と岐阜市に観光振興に向けた提言をする。
今後は河畔でのキッチンカーを使った催しも模索し、「河畔から見る鵜飼い」を新たな観光資源にする狙いがある。森健二専務理事は「長良川を自慢したくなる風景を作り上げ、ブランド化をめざすイベントにしたい」と話した。(高木文子)
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