ジャイアンツ・ファン歴ウン十年ともなると、試合の流れを或る程度見たら、ジャイアンツの勝ちor負けが大体判る。「野球は、筋書きの無いドラマ。」と言われる様に、勝敗を100%当てる事は無理だけれど、少なくともジャイアンツの負けに関しては、8割以上の確率で当てられる自信が在る。特に「不調の投手を引っ張り過ぎて、失点に失点を重ねた結果、ジャイアンツが追い上げても、後1点が届かずに1点差で負け。」という場合は、9割を超える確率で当てられる。
昨日行われた対ベイスターズ戦の場合、ジャイアンツ2番手の西村健太朗投手の調子が余り良く無く、「危ないなあ。」と思っていたら逆転され、3番手として登板した森福允彦投手も更に失点し、7回表を終了して、ジャイアンツは「1対4」と3点を追う展開。8回裏に石川慎吾選手及び陽岱鋼選手が其れ其れソロ・ホームランを放ち、「3対4」と1点差に迫るも、「今日も又、ジャイアンツは追い上げたけれど、1点届かずに負けという展開になるんだろうな。」と思っていた。
そして、迎えた9回裏。ジャイアンツはあっさり2アウトとなり、100%の負けを確信。村田修一選手が粘ってヒットを放ち、そして亀井義行選手もセンター前ヒットで続き、2アウト1&3塁で打席に相川亮二選手を迎えても、「凡打に終わるんだろうな。」と思っていた。だが・・・。
相川選手は左中間を抜けるヒットを放ち、ジャイアンツは「5対4」のサヨナラ勝ち。1割を切る“予想不適中”となった。カープが大独走し、今季のジャイアンツの優勝は疾うの昔に諦めたけれど、昨日の様な試合を見せてくれるので在れば、応援のし甲斐が在るという物だ。
其れにしても、今季のNPBは“大荒れのシーズン”という感じがする。7月26日に行われた「スワローズvs.ドラゴンズ」の試合では、7回表を終えた時点で「0対10」と、ドラゴンズが10点差で勝っていた。然し、最終的には「11対10」とスワローズがサヨナラ勝ち。「10点差からの逆転勝利」は66年振り、NPBタイ記録となったのだから吃驚。
そして、“大型連敗”という点でも、今季は大荒れの様相。ジャイアンツが唯一最下位になった1975年に記録した「11連敗」がチーム・ワースト記録だったけれど、今季のジャイアンツは5月25日~6月8日に掛けて「13連敗」し、チーム・ワースト記録を更新したが、今季は他にも“大型連敗”が目立つ。パッと思い浮かぶだけでも、次の様な感じ。
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スワローズ:14連敗(7月1日~7月21日に掛けて、引き分けを挟み。)
ファイターズ:10連敗(4月14日~26日。)
バファローズ:9連敗(5月17日~5月27日)
マリーンズ:8連敗(5月10日~5月18日)
タイガース:8連敗(6月17日~6月30日)
ドラゴンズ:7連敗(7月22日~7月29日)
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大型連敗自体は珍しく無いけれど、1年間にこんなに多くものチームが大型連敗をするというのは記憶に無い。
あまり目立ちませんが、亀井の走塁、三塁コーチの好判断も勝因の一つでした。気がかりなのは、坂本。
長年のジャイアンツ・ファンだと、「こういう展開だったら、ジャイアンツは負けるだろうな。」という予想は付くし、何よりも2アウトになる経緯が悪過ぎましたからね。試合後の高橋監督のコメントからも、ベンチが負けを覚悟していた事が判ったし。
チンタラ走りが目立つヴェテラン勢の中で、亀井選手は普段から手を抜かない走塁を心掛けた選手の1人ですが、一昨日の試合もそういう姿勢が見られたし、サヨナラを生み出した要因の1つだったと思います。
坂本選手、大事で無ければ良いのですが。今季のジャイアンツに在って、結果を残している数少ない選手の1人なので。