ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

13連敗

2017年06月09日 | スポーツ関連

昨夜行われた「ライオンズvs.ジャイアンツ」戦は、「13対2」とジャイアンツが大敗喫し、連敗記録としては球団ワーストの「13連敗」を更新した。

 

今季のプロ野球順位予想では、セ・リーグの1位にジャイアンツを予想した。開幕ダッシュに成功したのでホッとしたのも束の間チームは「強いんだか弱いんだか、良く判らない状態。」が続き、ジャイアンツ・ファンとしてはフラストレーションが溜まる一方。

 

そして、先月の25日からは“連敗地獄”が始まり一昨日には12連敗を喫し、其れの球団ワーストだった1975年の「11連敗」を更新。昨日は更に、不名誉な記録を伸ばした訳だ。

 

子供の頃からのジャイアンツ・ファンなので、1975年のジャイアンツの闘い振りは、リアル・タイムで知っている。現役を引退した長嶋茂雄氏が監督就任した1年目で、まあ本当に弱かった。前年の1974年に「V10」が阻まれ、“V9戦士”は高齢化。チームはガタガタで、ファンとしても「史上初の最下位になったのも仕方無いな。」と思える状態だった。

 

そんなチームが残したワースト記録を、今季のジャイアンツはあっさりと更新してしまった訳だが、チームの顔触れを見る限りでは、1975年よりも戦力は上の様に感じられる。

 

1975年と今季、「チーム打率」と「チーム防御率」を比較してみた。1975年の数字は全試合(130試合)が終了した時点、そして今季は一昨日の試合(55試合目)が終了した時点の物で、( )内はセ・リーグ6チームの中での、其れ其れの順位を意味している。

 

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=ジャイアンツ=

 

[1975年]

 チーム打率:.236(6位)

 チーム防御率:3.53(5位)

 

[2017年]

 チーム打率:.237(6位)

 チーム防御率:3.60(5位)

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チーム打率もチーム防御率も、非常に似通っているのが興味深い。でも、印象としては何故か、1975年の時の方が弱かった様に感じる。

 

放火魔が火を点ける以前、彼が挙動不審な動きをしている時点から目撃しているのに、ぼーっと見ているだけで何もしない。火を点けても、暫く傍観。大火事になってから漸と『大変だ、大変だ。』と騒ぎ出し、放水するも、全て焼け落ちてしまう。」、今季の高橋由伸監督の采配はそんな感じだ。投手交代にしても、代打起用にしても、兎に角、動きが遅過ぎる。あらゆる面で後手に回り、加えて理解出来ない采配(「バントが超下手な選手を変えず、バントさせて失敗。」、「左の好打者を迎えても左投手に変えず、打たれると、次が右打者なのに慌てて左投手に代え、打ち込まれる。」等。)を繰り返しているのだから、ワースト記録を更新しているのも当然か。

 

・・・と、高橋采配に疑問を呈したが、「チームが勝てないのは、選手達に問題が在る。」のは言う迄も無い。「何故勝てないのか?」を突き詰めると、「外角」に在ると感じている。「相手チームの投手達はジャイアンツの打者と対した際、外角を上手く使っている。外角を上手く使った上で、最後は外角のボール・コースに投げ込み、其れをジャイアンツの打者達は悉く空振りしたり、凡打したり。一方、ジャイアンツの投手達は失点を恐れる余り、外角への投球が非常に多く、相手打者達はそういった球に手を出さない。ボール・カウントを悪くし、仕方無く内角に投げると、コースが甘くなり痛打其の繰り返しで、大量失点へと繋げてしまう。」というのが、今のジャイアンツの駄目な所。

 

ジャイアンツ・ファンとしては、ジャイアンツの現状歯痒くてならないし、怒りも感じている。でも、だからと言って、高橋監督を責め立てる気も余り無い。「現役続行を望んでいたものの、チーム事情から現役引退に追い込まれ、弱体化したチームを率いざるを得なくなった。」という彼を見て来たからだ。

 

2014年のCSで無様な4立てを食らった時点で辞めるべきだったのに、“自身の事情”から監督を続け(結果的には2016年の参院選出馬しなかったけれど、選挙に出馬しなかったけれど、其れも自身の後ろ盾となっていた甘利明内閣府特命担当大臣が『URを巡る口利き疑惑』で“裏”に引っ込まざるをなくなったからだと思っている。)、結局はチームをより弱体化させた状態で監督を辞めた原辰徳氏。」には、「V9戦士に依存し続け、若い力を育てられずにチームを弱体化させた状態で監督を辞め、長嶋茂雄氏に引き継いだ川上哲治氏。」の姿がどうしても重なってしまう。

 

チームを何度も優勝させてくれた事には感謝の思いが在るけれど、チームを弱体化させた状態で高橋監督に引き継いだという点では、原辰徳氏に対して複雑な思いが在り、だからこそ彼が解説で高橋采配を腐す様な事を言ったりすると、「良くも、そんな事が言えるな。」と思ってしまうのだ。

 

チームは今、最悪の状態に在る。そんな状況に歯痒さや怒りは在るけれど、でも、自分はジャイアンツを、そして何よりも高橋監督を応援し続けたい。頑張れ!!!


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6 コメント

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Unknown (悠々遊)
2017-06-09 07:17:21
虎ファンでアンチ巨人の私でさえ、最近のジャイアンツの戦績には複雑な思いがあります。

スポーツ紙のネット記事を見ると、概して現監督よりも前監督に批判があるようですね。
それらとgiants-55さんの今回の記事を読み、私ながらに考えてみると、下り坂のV9戦士それも長嶋氏自身が抜けた戦力で戦わざるを得なかった長嶋氏が味わった屈辱が、その後の「欲しがり病」を発症し他球団からの大型補強に突っ走しらせた。

しかし前監督の原氏の場合は、最初から安易に「欲しがり病」で戦力を持って、若手の育成に不熱心だったそのツケが現監督に回ってきた・・・ということでしょうか。
実績申し分ない選手を集めた日本代表チームを任されても、実力を十分に使いこなせない監督もいるわけだから、原氏にはそういうチームを使いこなす才能はあったのでしょうが、同時に5年、10年先を見据えて若手を育成し次代に引き継ぐという責任感はなかったようですね。

将来を見据えながら地道に努力する者より、目先の派手なパフォーマンスに「指導力」を見てしまう現代人に通底するものがあるように思います。

ともあれ強いジャイアンツに戻ってほしい。強いジャイアンツを倒すのが我がタイガースファンの至上の喜びなんですから(笑)。
がんばれジャイアンツ (雫石鉄也)
2017-06-09 09:21:55
私のような長年の阪神ファンから見ても、今のジャイアンツはお気の毒としかいいようがありません。
他チームのファンから同情されるのは、屈辱とおもわれましたら、お許しください。
私は、阪神ファンですが、決してアンチ・ジャイアンツではありません。
阪神にとって、巨人は常に倒すべき強い宿敵であって欲しいのです。現状のジャイアンツを見るに、まことにさみしい限りです。
がんばれジャイアンツ!
>悠々遊様 (giants-55)
2017-06-09 16:16:06
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

ジャイアンツにとって、タイガースは最大の良きライヴァル。そんなタイガースのファンで在る悠々遊様の書き込みは、一入心に沁みます。

長嶋茂雄氏が監督だった時代、彼の“欲しがり病”には、ファンとしても当惑させられる事が多かった。考え方は色々でしょうが、個人的には「極力生え抜きだけで、強いチームを作って欲しかった。」からです。でも、自身が抜け、V9戦士が高齢化した燃え滓集団を立て直す為、彼が他から戦力を搔き集める気持ちも判らなくは無かった。

でも、彼は同時に、若手の育成も怠らなかった。地獄の伊東キャンプでは、後にチームを支える事となった若手選手を、きっちり育成したし。


自分の周りのジャイアンツ・ファンの多くが口にするのは、「原辰徳監督がチームを何度も優勝させてくれた事は、本当に感謝している。選手としても、ジャイアンツに大きく貢献してくれた。其れは判っているのだけれど、若手選手を育成出来ず、長嶋監督以上に安直に他から戦力を搔き集めたのはどうかと思うし、何より『辞めるべき時に辞めず、最悪の状態でチームを放り出した様な所。』に納得行かない物を感じている。」と言います。自分も全く同感。

一流選手が許された特権の1つに、「自らの辞め時を、自ら決められる。」というのが在ると思っています。其れは絶対的な物では無いけれど、多くが許されて来た。長嶋選手や王選手、原選手皆そうだった。でも・・・・。

高橋由伸選手は、そうじゃ無かった。本人は間違い無く、未だ現役を続ける積りだったし、実際に続けられたと思う。然し、「自ら辞め時を決められる筈の原監督が、辞めるべき時に辞めず、チームを酷い状態にし、放り出す様に辞めた。」事で、高橋選手は引退&監督就任せざるを得なくなった。外堀&内堀を埋められ、他に選択肢が無い状態にされた結果の監督就任だったと、少なからずのファンは思っているでしょう。だからこそ、ジャイアンツの現状を見ても、監督としての彼を100%責められないでいる。

采配面での問題は在ると思うし、彼の責任が全く無いとは思わないけれど、だからと言って解説者席で彼の采配を腐す様な原氏の発言には正直カチンと来る。「誰の所為で、由伸がこんなにも苦しんでいるのか判ってるの?」と思ってしまうので。

タイガースが好調なのは、ライヴァル・チームのファンとして本当に嬉しい。悠々遊様同様、強いライヴァルが居てこそ、倒した際の喜びは増すから。

今季のジャイアンツ、スワローズの低迷も在り、最下位は免れるかもしれません。でも、一から出直すという意味では、最下位も良いかなという思いも在ったりします。何はともあれ、“明日”を感じさせる試合をして欲しい。其れが、今一番強く思っている事です。
>雫石鉄也様 (giants-55)
2017-06-09 16:27:36
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

悠々遊様宛へのレスでも書いたのですが、ジャイアンツにとって最大の良きライヴァルと目しているタイガースが、今季好調なのは嬉しい事です。又、そんなタイガースのファンで在る雫石様の温かい書き込み、本当に嬉しいです。

今季のタイガースに関し、興味深い記事を目にしました。手元に其の記事が無いので、正確さに欠けるかもしれませんが、「嘗ての川藤選手に代表される様な、カリスマ的切り札を、金本監督は“敢えて”作らなかった。其の結果としてチームは、『自分が頑張らないと、チームは駄目になる。』という選手の集合体となり、強くなれたのではないか。」という指摘でした。福留選手等、ヴェテラン勢の頑張りは在るけれど、だからと言って彼等個々が、カリスマ的切り札とはなっておらず、中堅&若手選手達も頑張っている。そんな良い状態ですよね。一方のジャイアンツは、相変わらずの「阿部&坂本頼り」ですから・・・。

ドラフトでは競合を恐れず、果敢に有望選手を指名に行っているチームが、今は非常に強くなっている。其の反面、我がジャイアンツは“安全策”を採り、指名権を採れる確度が高い選手を狙って許り。結果として、チームの軸となる選手が、中々出て来ない。ジャイアンツの病巣は、こんな所にも在りそう。
ジャイアンツ低迷の原因は (Kei)
2017-06-12 23:54:12
せっかく13連敗で連敗が止まったのに、また2連敗ですね。気の毒で同情したくなります。
ところで、昨日の対日本ハム戦に関して、興味深い記事を見つけましたので紹介しておきます。 ↓
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170612-00000008-nkgendai-base

なんと、日ハムの勝利投手、村田透投手も、2戦連発本塁打など大活躍した大田泰示選手も、共に元巨人のドラフト1位だった選手なのです。
大田選手は巨人では芽が出ず、日ハムにトレードされたら水を得た魚のようにホームラン量産、貴重な戦力になっていますし、村田投手は巨人入団後たった3年で戦力外通告、アメリカ・マイナーリーグで修行した後、こちらも日本ハムに入団、昨日の試合で巨人相手に好投し、プロ初白星をあげました。インタビューでは泣いていましたね。

なんで巨人は、ドラフト1位選手を、こうまで育てるのがヘタなんでしょうね。じっくり育てていれば、今頃は貴重な中心戦力になっていたでしょうに。
これを、評論家の中村稔氏は、「広島やパ・リーグのチームは、少々のミスは気にせずに思い切ったスイングをする。ミスや凡打より、1本が評価される加点法。それに比べて巨人は減点法でどんどん選手をふるい落とす。期待はしても我慢ができない。1打席ダメなら二軍に落とすという使い方で、持ち味を失っていくことの繰り返し」と述べています。
これは、企業や組織における人材育成方法とも共通するポイントだと思いますね。
少々欠点があろうとも、良い所をみつけ、そこを伸ばしてあげて時間をかけ、じっくり育てて行けば、いずれは組織にとって重要な人材に成長するでしょう。ところが巨人は、我慢して育てようとする風土がない。足らなかったら他所からFAでかき集めればいいという発想だから、若手は腐ってしまう。その繰り返しが現在の状況を招いているのではないでしょうか。

昨年優勝した広島も日本ハムも、FA選手はほとんどいません。外人を除けばじっくり育てた生え抜き選手ばかりです。ファームでコツコツ努力を重ねれば、上層部は評価してくれるという意識が広まっているから、みんな競い合って次々と育って行くわけですね。

ここまで巨人が堕ちてしまった一番の原因は、気が短くて、選手は札束で横面引っぱたいて集めればいいと思ってるナベツネ氏にあると私は思ってます。早く隠居してくれた方が巨人の為にはいいのではないでしょうか。
野球だけではありません。本体の読売新聞もこの所政権ベッタリ記事が目に余ります。あげくに、加計学園問題の目をそらす為か、三流週刊誌まがいの前事務次官の下ネタ記事を社会面に掲載するという、一流新聞にあるまじき愚挙をやって顰蹙買ってます。本来、権力を監視しチェックするのが天下の公器たるジャーナリズムの使命であるはずなのにこの体たらく。これも総理と仲がいいナベツネ氏の意向だとしたら、由々しき問題です。こんな本体の迷走が球団にも影響してるのでは、とつい考えたくなります。
巨人の為にも、日本の将来の為にも、ネベツネ氏に誰か引導を渡すべきではないでしょうか。
>Kei様 (giants-55)
2017-06-13 02:39:06
書き込み有難う御座いました。

ナベツネ氏及び読売新聞に関する弊害、全く同感です。特に政権与党に対する読売新聞の阿りは一線を越えており、自民党の広報誌といった感が在る。「元官僚のリークは、規則違反ではないか?」といった同紙記者の質問なんぞは、「政権与党の為に“口封じ工作”をしているのか?」と思ってしまった程。

で、本題に戻しますが、一昨日の試合は仰る様に「元ジャイアンツ選手達にして遣られた。」という感じでしたね。過去に何度か書いていますが、大田選手に関しては其の学習能力の余りの低さ(外角に落ちる球に悉く手を出し、三振&凡退というのが全く治らない。)から、「トレードに出した方が良い。」と思っていましたので、トレードした事自体は間違っていなかったと考えています。色んな意味で自由な環境になった事(とは言え、自由には「結果を出せないと、より厳しい状況が待っている。」という面も在りますけれど。)が、彼にとってはプラスになったと思います。村田投手の放出に関しては、ジャイアンツの見る目が無かったと思いますが。

元ジャイアンツの選手という事で、彼等には頑張って欲しいという思いが在るけれど、一昨日は複雑でしたね。

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