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「子供運賃一律50円に 小田急電鉄『沿線に長く住んで。』」(11月8日、朝日新聞)
小田急電鉄は8日、「子供の運賃を来春から、全区間で一律50円にする。」と発表した。同社は、「子供の運賃を継続的に大人の半額以下にするのは、鉄道会社では初めてだ。」としている。
引き下げは6歳~12歳の小学生が対象で、ICカード限定。現在は大人の半額だが、引き下げによって初乗りは13円、新宿‐小田原間では395円安くなる。導入時のコスト面等の理由から、通常の乗車券は対象外と言う。
同社は将来の沿線人口の減少を見据え、「小さい内から乗車して、親しみを持って貰い、沿線に長く住んで貰いたい。」と狙いを説明する。
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今年の10月1日現在、日本の人口は1億2,512万人とされている。人口減少傾向が続く今、2026年には1億2千万人を下回り、2060年には1億人を割って9,913万人になると予測されている。そして、2072年には8,674万人になると。詰まり、「51年後には、日本の人口は今の約69.3%になる。」と予測されている訳だ。
そんな人口減少が進んで行く中、企業は生き延びる為の対策を打たなければならず、今回の小田急電鉄の決断は、個人的に非常に面白いと思う。後は「小田急線沿線のイメージを、如何にアップさせて行き、沿線住民が『住み続けたい。』と思う様にさせるか。」が問題だろう。実際に住んでおられる方々には申し訳無いのだけれど、個人的には「小田急線沿線に、余り魅力を感じられない。」ので。