改札口発電＆人権重視

昨日報じられたニュースから、２つの話題を取り上げたい。

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①　改札口発電（東京新聞の「改札通るだけで発電」という記事より。）

ＪＲ東日本が本社玄関で、或る実証試験を行なっている。玄関先設けられたに改札口の床には、圧力や振動によって発電する圧電素子モジュールが埋め込まれており、来訪者が改札口を通る際に床を踏む事で発電する仕組みだとか。強く踏めば発電量も大きくなるという事で、将来的には駅の電力の一部をこの床発電で賄いたいとしている。

石油や天然ガス、ウラン等のエネルギー資源の可採年数は数十年という説も在るし、原子力発電には安全性の問題がどうしても付き纏う状況では、例えその供出規模が大きくなくても、クリーンなエネルギーを生み出そうという努力は評価して良いと思う。


②　人権重視（ＺＡＫＺＡＫの「治安より受刑者の人権・・・刑務所あふれて２割を釈放へ」という記事より。）

イタリアの国会はこの程、「刑務所の過剰収容を解決する為に、刑期を短縮して受刑者の２割を出所させる。」とした法案を通過させた。イタリアの刑務所は受刑者の増加で、全国で定員約４万３，０００人に対して、１．４倍に当たる約６万１，０００人が収容されているが、前ローマ法王のヨハネ・パウロ二世が２００２年に、受刑者の減刑を国会で呼び掛けた事で、人権の見地から実施を求める声が高まっていたのだとか。

今回の決定は、治安面のマイナス面には目を瞑り、生活環境が劣化した受刑者の人権を優先したと言える。減刑の対象となる受刑者からはマフィア関係やテロ犯等は除かれ、一律３年の刑期が減刑される事で約１万２，０００人が釈放されるそうで、その４割は密売や窃盗犯等の外国人になるという。又、汚職事件で捕まった受刑者も減刑対象に含まれているそうだ。

この判断はどうなのだろうか？日本の刑務所でしばしば見受けられる様な、刑務官による受刑者への拷問めいた行為は決して許されるものでは無いが、幾ら法の下の平等とはいえ、受刑者は或る程度の人権が抑制されても仕方なしと自分は思っている。受刑者達の生活環境の劣化というが、では彼等をイレギュラーな形で”一般社会”に出す事で、より多くの人間の生活環境が劣化（悪化）する可能性は無視して良いのだろうか。何か違うと思うのだが・・・。
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