ネアンデルタール人は現代人より、１年４ヶ月も早かった

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「ネアンデルタール人、乳離れ早い・・・１歳２ヶ月で」（５月２３日、読売新聞）

 

現代の人類とは別種のネアンデルタール人は、１歳２ヶ月で乳離れしていたとする研究成果を、米ハーバード公衆衛生大学院等の研究チームが纏め、２３日付の英科学誌ネイチャーに発表する。

 

約２年半掛かる現代人よりも乳離れの時期が早く、出産間隔が短かった可能性が在る。

 

研究チームは、母乳に「バリウム」という物質が僅かに含まれている事に着目した。歯のエナメル質には成長の過程が年輪の様に記録されて残る事を利用し、エナメル質の何の部分にバリウムが多く蓄積されているかを調べた。

 

ベルギーで発見された、８万～１３万年前に生きていたと見られるネアンデルタール人の子供の化石から奥歯を取って分析。其の結果、生後７ヶ月は母乳だけで、続く７ヶ月は母乳と離乳食の両方で育っていた可能性が高い事が判った。

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ネアンデルタール人の乳離れ時期を推測するのに、「歯のエナメル質の何の部分に、母乳に含まれているバリウムが多く蓄積されているかを調べた。」というが、「科学者の着眼点って凄いなあ。」と感じてしまう。「他者とは異なった着眼点を持てるか否かが、発明や発見を生み出すのだなあ。」と、改めて思ったりも。

 

“メンタルな意味で”、「乳離れが遅くなっている。」と言われる現代っ子。本当の意味での乳離れもネアンデルタール人より、凡そ１年４ヶ月も遅かった訳だ。