ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

続投する気なの!?

2020年11月26日 | スポーツ関連

今年の日本シリーズが、昨夜終了した。開催前の予想では「『4勝1敗』で、ホークスの日本一。」と予想していた。総合力ではホークスの方が上回っていると考えていたので、「昨年の日本シリーズと同様、ジャイアンツが1つも勝てず、ホークスの4連勝で終わる。」という不安も在ったが、「2年連続で同じ結果というのは、流石に無いだろう。」と判断して予想したのだが・・・。

結果は、「ジャイアンツが1つも勝てず、4連勝したホークスが日本一達成。」という昨年と全く同じ結果に。ホークスは4年連続の日本一、通算で11度目の日本一となった。ホークスの選手達及びファンの方々、おめでとう!!

無傷の4連勝をしたのだから当たり前の事だが、ホークスは本当に強かった。そして、我がジャイアンツ目も当てられない程に弱過ぎた。「2位以下を大きく引き離し、セ・リーグの優勝を果たした。」というのに、こんなにも情けない試合を続けて敗退したというのでは、ジャイアンツ・ファンのみならず、セ・リーグの他の5チームの選手達やファンに対しても失礼。、全プロ野球ファンに対して失礼と言って良い。「2年連続、1つも勝てないで日本シリーズを敗退。」なんて、無様の一言では片付けられない、余りにも馬鹿にした結果だ。

今回の日本シリーズ、両チームの得失点はホークス:26得点&4失点、ジャイアンツ:4得点&26失点と、投打共にホークスはジャイアンツを大きく上回っている。そして、チーム打率とチーム防御率は、次の通り。

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「全4試合のチーム打率とチーム防御率」

[ホークス]
 チーム打率:2割6分8厘(134打数36安打
 チーム防御率:1.04

[ジャイアンツ]
 チーム打率:1割3分2厘(121打数16安打)
 チーム防御率:6.78
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チーム打率では「1割3分6厘」、チーム防御率では「5.74」もホークスが上回っているのだから、ジャイアンツが4連敗するのも当然か。

2011年~2020年の10年間、日本一になった回数は「パ・リーグ:9回、セ・リーグ:1回」で、2013年以降で言えば、パ・リーグが8連勝となった。こんなにもパ・リーグが圧勝している原因として「パ・リーグのレギュラー・シーズンで採用されている『DH制』。」を挙げ、「セ・リーグも早く、レギュラー・シーズンでDH制を採用すべきだ!」と主張する人が居る。ジャイアンツの原辰徳監督も、そんな1人だ。

「DH制採用が、セ・リーグのチームを強くする。」という可能性を100%否定する訳では無いが、其の理由に付いては後述するけれど、「少なくとも“原監督が率いるジャイアンツ”では、DH制が採用されたからと言って、必ずしもチームは強くならない。」と考えている。

「日本シリーズでジャイアンツが、2年連続で全く勝てなかった理由。」は何なのか?1つ目は、チームとしての分析力だ。ホークスは投打共に、相手チームの選手達を徹底的に分析出来ていたと思う。特に各打者への攻め方は去年も今年も素晴らしく、『完璧に封じ込めた。』と言って良い。ジャイアンツも分析は細かく行ったのだろうが、「分析を元にした“執拗”な攻めが出来ていなかった。」感じがする。

2つ目は、選手の意識の違いだろう。総合力では上回っているのに、ホークスの選手達には“気の抜けたプレー”というのが無かった。何年も前から、ジャイアンツの打者には打ち損じた場合、明らかにスピードを落とした“ちんたら走り”をする者が結構居る。打ち損じたとしても気を抜かないで必死で走れば、相手の選手が慌ててエラーをし、セーフになる可能性が在るというのに。という指摘をしている。本当に腹立たしくてならないのだが、今回の日本シリーズでも、そういう光景が見受けられた。一方、ホークスの選手達は必死で走っていた。又、負けているのにジャイアンツ・ベンチにはニタニタ笑っている選手が居たし、大きな声で声援を送る選手が余り見受けられなかったのも、非常に残念な事だった。

昨年の日本シリーズは別にして、今年の日本シリーズで感じた事を書いてみたい。日本シリーズ開催直前、ジャイアンツの元木大介ヘッド・コーチが、インスタライヴを行った。インスタ・ライヴは、今年のジャイアンツがファン・サーヴィス一環とし行っている物で、レギュラー・シーズン開幕前に12回行われ、今回が13回目。リーグ優勝した事への感謝と日本シリーズへの意気込みを述べ、ファンからの質問に答えた様だ。

一昨年、初のコーチ就任となった際には大きな不安を感じた元木氏だが、「コーチとして、良く頑張って来た。」と評価している。だが、シリーズ直前のインスタ・ライヴに付いては、個人的に賛成出来なかった。2012年以降日本一になれておらず、昨年に関しては大惨敗している。最大のファン・サーヴィスは、『選手達が必死でプレーし、結果として勝つ事。』と思っており、インスタ・ライヴを行う時間が在るのならば、チームの整備に全力を注いで欲しい。と考えていたから。「ファンが喜ぶなら。」という思いが元木ヘッド・コーチには在ったのだろうけれど、自分には“気の緩み”に感じられた。

第1戦&第2戦、ジャイアンツの先発マスク被ったのは大城卓三選手。レギュラー・シーズンでも先発マスクを71度被った彼だが、相手打者の動きを、細かく観察していない。リード単調で、意図が感じられない。等の指摘が結構されていた。第1戦&第2戦でも「相手打者が此のボールをあっさり見逃したのは、待っているボールは〇〇の。なのに、其のボールを投げさせたのでは、打たれるのが当たり前。」という場面や、「打者の内側を突いたら、次は外側に外すという単調さ。『何故、此のボールを投げさせたのか?』という意図が、全く見えないリードをしている。」という場面が非常に目立ち、「先発マスクが大城選手では、試合に勝てない。早く、他の捕手に変えるべきだ。」という指摘が、ファンの間から多く上がっていた。

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「2020年度レギュラー・シーズンのジャイアンツ」

・チームの勝敗:67勝45敗8引き分け(勝率は.598。)
其の内、大城選手が先発マスクを被った試合の勝敗:40勝28敗3引き分け(勝率は.588。)
菅野智之投手バッテリーを組み、大城選手が先発マスクを被った試合の勝敗:16勝3敗0引き分け(勝率は.842。)
・菅野投手以外とバッテリーを組み、大城選手が先発マスクを被った試合の勝敗:24勝25敗3引き分け(勝率は.489。)
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先発マスクを被っても、途中で捕手が変わっている事も在るので、全てが大城選手の責任とは言えないけれど、大城選手が先発マスクを被った試合のチームの勝率『.588』は、チームの勝率『.598』より低い。絶対的なエース・菅野投手とバッテリーを組んだ試合では『.842』と非常に高いけれど、其の他の投手の場合では『.489』と勝率が極端に低い。のは間違い無い。

「大舞台で、若手捕手を育てたい。」という考えが原監督に在ったのかも知れないが、第2戦であんなにも打ち込まれたのだから、第3戦からは炭谷銀仁朗選手等、他の捕手に変えるべきだった。第2戦ではホークスの甲斐拓也選手が、「丸佳浩選手は、此のボールなら必ず抑えられる。」と“4球連続”でスライダーを投げさせ、三振に打ち取ったけれど、そういう執拗さが大城選手には全く無かったし。

「第3戦も、間違い無く大城選手に先発マスクを被らせるだろうな。」と、自分は思っていた
「批判されればされる程、向きになって批判された事を押し通すという幼稚さ。」が、原監督にはずっと在るので。案の定、第3戦も大城選手が先発マスクを被り、チームは3連敗を喫す。第4戦になって漸く大城選手を先発マスクから外したが、後の祭りとしか思えなかった。

ホークスの選手達を見ていると、個々一国一城の主というイメージ。工藤公康監督の指示に従っているのは間違い無いけれど、良い意味で「俺が決めてやる!」という強い意思が感じられた。織田信長配下に在るも、一国一城の主として鎬を削っ豊臣秀吉柴田勝家明智光秀佐久間信盛丹羽長秀等のイメージが、ホークスの選手達には重なる。

一方、ジャイアンツの選手達はレギュラー・シーズンでも同様だったが、「選手個々の足りない部分を、他の選手達が補い合い、総合力で勝って行く。」というイメージが強く、一国一城の主という感じは無い。何方が良いor悪いは別にして、ジャイアンツの様なチームは、“取り返しが利く長期決戦”では何とかなっても、一気に方が付いてしまう“短期決戦”では機能し辛いという面が在るのではないだろうか。逆にホークスの様な一国一城の主が集まったチームは、長期決戦でも短期決戦でも効果を発し易いのかも。そうならば、ジャイアンツはチーム作りを抜本的に改める必要が在る。

「少なくとも“原監督が率いるジャイアンツ”では、DH制が採用されたからと言って、必ずしもチームは強くならない。」と上記した。もっと言ってしまえば、「原監督が続投したら、来季もリーグ優勝出来たとしても、日本シリーズの相手がホークスならば、過去2年と同様に1つも勝てない可能性が高い。」とも思っている。21日の記事「短期決戦に向かない監督なのかも」の中で詳しく書いたけれど、原監督のええかっこしいな面や「批判されれば批判される程、向きになって批判された事を押し通す。」という幼稚な面も在るが、何よりも短期決戦に弱いというのが理由だ。

レギュラー・シーズンの終盤、同じような負け方を続けたジャイアンツ。特にリーグ優勝を決めて以降は、無策としか思えない形での負けが続いた。日本シリーズに向けての対策というのが闘い方からは全く感じられず、「消化試合を熟しているだけ。」という雰囲気。こんなにも緊張感の無い試合を続けていたら、強いホークスに勝てる訳が無い。日本シリーズ開催前から、ジャイアンツの4連敗は決まっていたのかも。

昨年の日本シリーズで無様な4連敗を喫した際、「原監督は当然、監督を辞任するだろ。」と思っていた。「普段から武士道だ何だと言っている彼だから、こんな大惨敗をしたのだから、当然責任を取って辞めるだろう。」と考えたので。でも、結果的には誰も責任を取らない様な形で、原監督は続投。「監督としては凄い実績を残して来たけれど、『ジャイアンツの人間は、紳士でなければならない。』と言い放ち、身綺麗で在る事を人には求めていたのに、自身は“子分”に女性を手配して貰っていた結果、美人局遭って金を払っていた事が明らかになったり、高額な賭けをしていた疑惑が出たりと、言っている事としている事が違う。」という原監督だけに、「続投するのに、何の躊躇いも無かったのだろうな。」と思った。

でも、「『日本シリーズで2年連続、1つも勝てないで敗退。』となったのだから、流石に今回は監督を辞任するだろう。」と思っていたら、昨夜の試合後に原監督は「“私も含めて”、コーチ、選手、未だ一回りも二回りも大きくならないと。」というコメントを出していた。本人、続投する気満々の様だ。2年連続で大惨敗したというのに、トップが責任を取らない組織って一体・・・。

改めて書く。原監督は辞任すべきだ!で、次の監督だが、引き受けてくれそうなジャイアンツOBの中に、残念だけれど適任者は見当たらない。「チームを抜本的に作り変える事が出来そうで、監督としても若返りを図る。」という点から、古田敦也氏の招聘なんて良いと思うのだけれど。


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