ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

短期決戦に向かない監督なのかも

2020年11月21日 | スポーツ関連

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① 2002年の日本シリーズ:4勝0敗0引き分け
② 2007年のセ・リーグのクライマックス・シリーズ0勝3敗0引き分け
③ 2008年のセ・リーグのクライマックス・シリーズ:2勝1敗1引き分け
④ 2008年の日本シリーズ:3勝4敗0引き分け
⑤ 2009年のセ・リーグのクライマックス・シリーズ:3勝1敗0引き分け
⑥ 2009年の日本シリーズ:4勝2敗0引き分け
⑦ 2010年のセ・リーグのクライマックス・シリーズ:1勝3敗0引き分け
⑧ 2011年のセ・リーグのクライマックス・シリーズ:1勝2敗0引き分け
⑨ 2012年のセ・リーグのクライマックス・シリーズ:3勝3敗0引き分け
⑩ 2012年の日本シリーズ:4勝2敗0引き分け
⑪ 2013年のセ・リーグのクライマックス・シリーズ:3勝0敗0引き分け
⑫ 2013年の日本シリーズ:3勝4敗0引き分け
⑬ 2014年のセ・リーグのクライマックス・シリーズ0勝4敗0引き分け
⑭ 2015年のセ・リーグのクライマックス・シリーズ:1勝3敗0引き分け
⑮ 2019年のセ・リーグのクライマックス・シリーズ:3勝1敗0引き分け
⑯ 2019年の日本シリーズ0勝4敗0引き分け
⑰ 2020年の日本シリーズ(11月21日の試合終了時点):0勝1敗0引き分け
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原辰徳氏がジャイアンツ監督務めた(る)のは2002年~2003年、2006年~2015年、そして2019年~2020年の合計14年間。「今年の9月11日にはジャイアンツの監督として通算1,067勝を達成し、ジャイアンツの歴代監督の通算勝利数で1位だった川上哲治氏の『1,066勝』を抜き、単独1位となった。(日本プロ野球監督の通算勝利数ランキングでは11位。)」事や、「セ・リーグの優勝回数は通算9回、日本一達成は通算3回。」という事等を考え合わせると、彼が名将の1人なのは認めている。

でも、レギュラー・シーズンという“長期決戦”には向いているけれど、“短期決戦”には向いていない監督の様な気がしている。上記したのは、原氏が“ジャイアンツの監督”として闘った短期決戦(なので、2009年のWBC日本代表チーム監督時の数字は含まない。)、即ちクライマックス・シリーズ」及び「日本シリーズ」(今夜行われた試合を含む。)でのジャイアンツの勝敗数と引き分け数を調べた物。クライマックス・シリーズに関しては、「アドヴァンテージで与えられた勝利数」は含まない。

結果から言えば、全74試合で「35勝38敗1引き分け」と、勝率は「.479」。又、今回の日本シリーズを含まない過去16回で言えば、勝ち抜いた(CSだと日本シリーズ進出、日本シリーズだと日本一達成を意味する。)のは7回(上記では、青い数字で表記した。)で、勝率は「.437」という事に。

気になるのは、「1つも勝てないで敗退した(上記では、赤い数字で表記した。)のが、「2007年のセ・リーグのクライマックス・シリーズ」と「昨年の日本シリーズ」の2回在る事。逆に「1つも負けないで勝ち抜いた。」というのも「2002年の日本シリーズ」と「
2013年のセ・リーグのクライマックス・シリーズ」と同じく2回在るけれど「全敗はしていなくても、不調なチームを建て直せずに敗退した。」というのが、少なくとも2014年以降は目立つ

14日の記事「昨年の再現も」の中で、「シーズン終盤、“勝てていた試合”を同じ様な展開で負け続けた。」事から、「ジャイアンツが1試合も勝てずに、ホークスの4連勝で終了。』という“昨年の再現”も在りそう。」と記した。そして、18日の記事「2020年日本シリーズの結果予想」では、「ジャイアンツ:菅野智之投手重信慎之介選手、ホークスリヴァン・モイネロ投手と柳田悠岐選手。」と両チームのキーマンを投打1人ずつ挙げ、「相手チームが彼等を打ち崩す、又は完全に抑え込めば、日本一にぐっとチームは近付くし、逆に抑え込まれたり、打ち捲られたら、チームは日本一から大きく遠ざかる。」事だろうとして、最終的な予想として「4勝1敗でホークスの日本一。」とした。

今夜行われた日本シリーズ第1戦、「先発投手の菅野投手が打たれ、逆にジャイアンツ打線は完全に抑え込まれて、『1対5』でホークスが勝利。」という結果に。ジャイアンツは「1勝4敗」どころか、昨年と同じく「0勝4敗」で終わりそうな気がして来た。

日本シリーズ開催前、「今回のシリーズは全試合、DH制を採用する。」事が決まった。ホークス側の提案を、原監督が承認したからだ。「レギュラー・シーズンをDH制で闘っている事から、採用はパ・リーグのホークスに有利に働く。」のは間違い無いだろう。「セ・リーグでのDH制導入を強く訴えている。」という事も在り、原監督が承認したと言われているが、「ええかっこしいの原監督だから、DH制採用を提案すれば、『正々堂々と受けて立つ!』と承認するに違い無い。」という計算が、ホークス側に在ったのではないだろうか。

「DH制を、全試合採用しない。」というのは、卑怯な選択でも何でも無い。「約半分をパ・リーグに有利なDH制を採用するならば、約半分はDH制を採用しない。」というのは、勝ち負けを計算する上で、セ・リーグの監督としては選んで当然だとも言える。今回の日本シリーズ、「ジャイアンツの本拠地・東京ドームが使用出来ない事から、京セラドーム大阪がジャイアンツの本拠地として使用される(21日、22日、28日、29日。)」という事だけでもジャイアンツに不利なのに、更に不利な条件を採用するとは・・・。

過去に書いたけれど、「2007年、セントラル・リーグのクライマックス・シリーズの第2ステージで、リーグ優勝したジャイアンツが2位のドラゴンズに3勝0敗と1つも勝てずに、日本シリーズ進出が果たせなかった。」のは、「当時のドラゴンズ落合博満監督は、『挑発的言動をすれば、向きになって挑発された事柄を押し通して来る。』という原監督の性格を知り尽くし、上手く其れを利用したから。」と思っている。ええかっこしいの面も含め、原監督にはこういう“幼稚な面”が在り、名将と呼ばれる存在になっても治っていない。「今回の日本シリーズは、何としても勝ち抜かなければならない!」というので在れば、卑怯でも何でも無いのならば、有利な選択をしないと駄目。

昨年の日本シリーズで、無様な負け方をしたジャイアンツ。直後に書いた記事「大惨敗を受けて、ジャイアンツがしなければならない事」の中で自分は、「首脳陣の誰かが責任を取る事になろう。原監督の辞任流石に無いだろうけれど、吉村禎章一軍打撃総合コーチ宮本和知一軍投手総合コーチ辺りが、“解任”される事になるのではないか。」と書いた。でも、誰も責任を取らない様な結果に。

今回、万が一無様な負け方に終われば、原監督は責任を取るべきだ。“過去の長期決戦に関する実績”は凄いけれど、2年連続で無様な負け方をし、「こうも“短期決戦”に向かない監督。」という結果が在るのだから、「責任を取らない。」という選択肢は個人的に疑問で在る。


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