秋篠宮が皇太子に苦言を呈したという。正直な所、皇室にはシンパシーを感じていない自分だが、彼の今回の発言には頷けたし、皇室の在るべき姿を示したのではないかと好感を覚えた。
今上天皇は皇太子時代より、「国民と共に歩む皇室」を掲げ、雲上人としてではなく一国民として生きる姿勢を明確に打ち出して来たと自分は思っている。しかし、宮内庁等の取り巻き連中が、逆行する方針を打ち出して来たが為に、天皇の意思程には国民との距離が近付いていないのは残念な事だ。とは言え、戦前の「天皇=現人神」という認識が絶対化されていた頃と比べれば、格段とその距離感は縮まったと言える。
今回の秋篠宮の発言は、今年の5月に皇太子が「雅子のキャリアや人格を否定する動きが在った。」と発言された事への私見を表したもの。皇太子のこの発言を耳にした時に、皇太子妃に対する宮内庁の過度な干渉には同情を感じたものの、首を捻らざるを得ない部分も多かった。
皇族が公務等で移動する際には、警護等に多くの人員が動員され、それに伴い多くの費用が支出される。この費用は国費、つまり我々の税金で賄われる事になる。皇太子妃は、「自分のキャリアを活かす為に、もっと海外に出たかった。」と発言したが、”一国民としての立場”を打ち出している天皇の意思との乖離を感じてしまった。一般社会でも(天皇が一国民としての立場を打ち出している以上、一般社会との比較をしても、全く的外れではないと思うので。)、能力やキャリアを兼ね備えている人間は老若男女を問わず多く居る。しかし、これらの人間全てが、自分の思いのままになるかと言えば、それは否だろう。殆どの人間が、現状との折り合い、つまり妥協点を見出して生きているのである。「したい事は何が何でもする。」というスタンスは罷り通らないし、ましてや皇族の様な立場だと、上記した様に多くの人員や費用が要されるので、自ずと妥協点は低くならざるを得ないと思う。
予想以上だったのかもしれないが、宮中入りする事で制約が多くなろう事は判っていただろうし、それを覚悟で皇族入りしたのではないだろうか。勿論、一国民として自身の考えや思いを自由に述べるのは、皇族であろうと100%禁じられるものではない。人間だからこそ、不平や不満も出るのは仕方ない事だ。しかし、国費で皇室が存立している以上、そういった自由も無制限に有るとも思わない。
その意味で、秋篠宮が「(5月の皇太子の発言は)陛下と話をし、その上での話であるべき。」と言ったのは当然だと思うし、「私は自分の為の公務は作らない。したい事は色々在るけれども、イコール公務かどうかは別。」と「公務は”受身的”」としたのも納得出来てしまうのだ。
どん底状態は抜け出しつつある日本の経済だが、まだまだ国民の間に不景気感は根強い。そんな時だからこそ、皇室外交を活発に行い、世の中を活性化させるべきだという意見も有ろう。しかし、こんな御時世だからこそ、様々な切り詰めを行っている国民と同様に、皇族も公務を必要最低限にするという姿勢を見せて欲しいと自分は思う。それこそが、天皇の意思、つまり「国民と共に歩む皇室」を尊重する事になるのではないだろうか。
今上天皇は皇太子時代より、「国民と共に歩む皇室」を掲げ、雲上人としてではなく一国民として生きる姿勢を明確に打ち出して来たと自分は思っている。しかし、宮内庁等の取り巻き連中が、逆行する方針を打ち出して来たが為に、天皇の意思程には国民との距離が近付いていないのは残念な事だ。とは言え、戦前の「天皇=現人神」という認識が絶対化されていた頃と比べれば、格段とその距離感は縮まったと言える。
今回の秋篠宮の発言は、今年の5月に皇太子が「雅子のキャリアや人格を否定する動きが在った。」と発言された事への私見を表したもの。皇太子のこの発言を耳にした時に、皇太子妃に対する宮内庁の過度な干渉には同情を感じたものの、首を捻らざるを得ない部分も多かった。
皇族が公務等で移動する際には、警護等に多くの人員が動員され、それに伴い多くの費用が支出される。この費用は国費、つまり我々の税金で賄われる事になる。皇太子妃は、「自分のキャリアを活かす為に、もっと海外に出たかった。」と発言したが、”一国民としての立場”を打ち出している天皇の意思との乖離を感じてしまった。一般社会でも(天皇が一国民としての立場を打ち出している以上、一般社会との比較をしても、全く的外れではないと思うので。)、能力やキャリアを兼ね備えている人間は老若男女を問わず多く居る。しかし、これらの人間全てが、自分の思いのままになるかと言えば、それは否だろう。殆どの人間が、現状との折り合い、つまり妥協点を見出して生きているのである。「したい事は何が何でもする。」というスタンスは罷り通らないし、ましてや皇族の様な立場だと、上記した様に多くの人員や費用が要されるので、自ずと妥協点は低くならざるを得ないと思う。
予想以上だったのかもしれないが、宮中入りする事で制約が多くなろう事は判っていただろうし、それを覚悟で皇族入りしたのではないだろうか。勿論、一国民として自身の考えや思いを自由に述べるのは、皇族であろうと100%禁じられるものではない。人間だからこそ、不平や不満も出るのは仕方ない事だ。しかし、国費で皇室が存立している以上、そういった自由も無制限に有るとも思わない。
その意味で、秋篠宮が「(5月の皇太子の発言は)陛下と話をし、その上での話であるべき。」と言ったのは当然だと思うし、「私は自分の為の公務は作らない。したい事は色々在るけれども、イコール公務かどうかは別。」と「公務は”受身的”」としたのも納得出来てしまうのだ。
どん底状態は抜け出しつつある日本の経済だが、まだまだ国民の間に不景気感は根強い。そんな時だからこそ、皇室外交を活発に行い、世の中を活性化させるべきだという意見も有ろう。しかし、こんな御時世だからこそ、様々な切り詰めを行っている国民と同様に、皇族も公務を必要最低限にするという姿勢を見せて欲しいと自分は思う。それこそが、天皇の意思、つまり「国民と共に歩む皇室」を尊重する事になるのではないだろうか。
言われているような公務への思いの違いもあるでしょうが、一般社会でも仕事を持ち、子宝になかなか恵まれない女性には「そんなだから子供が出来ないんだ」
というしょうもないプレッシャーが周りからのしかかります。
ましてや皇太子妃ともなれば世継ぎを生む事だけが仕事のように扱われる事も多々会ったのではないでしょうか。
(皇太子の「人格否定発言」はこの辺にかかると私は感じています)
加えて、何処から漏れたかわからない幾度かの懐妊報道と流産。
この事だけでも充分心のバランスを欠くに値する出来事だと思います。
秋篠宮家は男子こそいらっしゃらないものの、すぐ子宝に恵まれましたし、次男ということもあり、かかるプレッシャーも格段に違います。
確かに公務に関してはおっしゃる事は正論ですが、そのくらいのことがわからない皇太子や雅子妃だとは思えません。
根底に子産みのプレッシャーを経験した女性にしか分からない、ナイーブな問題があるがゆえに、なかなか公式には表現しにくい事を苦渋の中で表現されたのが「キャリアや人格否定発言」だったのだと私は勝手に解釈しています。
ま、人んちのはなしですけどね(^^)
乱文長文失礼しました。
お送りさせて頂きました。
「現状との折り合い」ですね。同感です。
私は国粋主義者でもなんでもないのですが、
伝統を真面目に守っている人はどんどん少なくなっているように思います。
老舗や伝統芸能の世界では、やはりお嫁さんが努力して格式を守るということがありますよね。
それは片手間にはできない大仕事だと個人的には思います。雲上人の世界と一緒にはできないかもしれませんが。
開かれた皇室。ってこういう意味?と私は今回の秋篠宮の発言を聞き、疑問に思いました。ただ単に兄弟の不仲?をさらけだしたに過ぎないと。
もちろん、公務については公表するべきものはして、議論するべきところも多々ありますが、今回のような問題はマスコミを通して伝えるべきではなく、まず最初に兄弟や親族内で話し合われるべきだった。と思います。
私は自分の為の公務は作らない。って・・・
そのようなこと皇太子も雅子妃もじゅうぶん解っていると思いますが。でも、頭では解っていても言ってしまうのが、心の病気です。親族にも、友達にも解らない「鬱」という病気を抱えた夫婦の苦しみ。
支えるほうも、本人も苦しい。
例え叶えられないことでも話だけでも聞いてあげて、理解を示してあげるだけで徐々に回復していくのに。
私は、雅子妃が本当にこの病気にかかっているとしたら、お気の毒に思います。
鬱になっている人は大抵ワガママになっているので、周りからは良い印象は受けられないのです。
これを克服できれば、本人の中で気持ちの整理がつき、上手くやっていけるのですが。。。一般人ではないので、なかなか難しいことですが、周りの協力がとても重要です。
皇族の方も宮内庁の方も今が一番辛抱の時期かな。と。
それよりも、お高い外車に乗ったりしているほうがどうかとも思いますが。
なんだか、もうどこにも税金払いたくない気分。
はじめまして。なのにこんなコメント書いてすみません。
加えてマスコミの皇室に対する慇懃無礼的な取り扱いも何とかして欲しいですね。
基本的に、書き込みして下さった方のブログへ、直接レスを付けさせて戴く形を取っているのですが、貴ブログが見当たりませんでしたので、こちらに書き込む失礼の段を御許し下さい。
秋篠宮の発言は波紋を呼んでいる様ですね。個人的には、”皇室のあるべき姿”を自分の言葉で語ったと評価しています。あの会見でも「(5月の皇太子の発言の趣旨を)皇太子に尋ねた。」としていましたので、その過程で深い部分の話し合いは有ったのでないでしょうか。皇太子の麗の発言に関して、評価する声も有りましたが、自分も含め「一寸違うのでは?」という考え方も少なくなかった気がします。思うに、その辺の”バランス”を考えた上での、秋篠宮の発言ではなかったかと。
とは言え、皇太子妃の病気に関わって来てしまう部分も有り、難しい中での発言では有りますね。
自分も皇太子妃の病気は気の毒だと思うし、早く良くなって欲しいと思っています。
唯、公務の在り方を含め、皇室費に付いてはタブー視する事無く、考える必要は有ると思います。
これからも宜しく御願い致します。
私自身、ブログを持っておりませんので、感想を述べて良いものか、否か迷いましたが、雅子妃と同じ病気の家族を抱える者として少しだけでも意見を伝えたく、giants-55様のブログにコメントさせていただいた次第です。
外交について思うようにならない。とお話されている雅子妃の記者会見を以前拝見し、私の家族と同じタイプの方だと思う点がありました。
本当にまじめで目標のために努力を惜しまず勉強などされてこられた方だと思うので、社会に出ても自分で立てた目標をやり遂げようと努力してきたはずです。
ただ、社会では自分の努力だけではどうにもならないことが多々ある。ということが解りますので、その「自分だけではどうにもできない。」という虚しさに苛まれるわけです。上手く環境に適応し、乗り越えられればいいのですが、本人はまじめな性格ゆえ、かなり悩みます。
私も皇太子のように「何でわかってくれないの!」といったようなことを職場へも親戚にも再度に渡り、話しました。一人でこの病気を支えるにはとても荷が重すぎて自分までもがおかしくなりそうでした。
本人は病気を職場にも、友達にも、家族にも本当は知られたくないのです。その半面、こんなに辛い思いをしている。と理解はして欲しい。のですから矛盾してますが、私の場合は何度か話し合いを持つうちに理解してくれた親戚や家族、職場の方などおりましたので、本人は前とは別人のように周りと調和し、元気に働いています。自分で自分の性格を分析しコントロールする余裕ができたみたいです。
ですから、今回の秋篠宮の発言が本当にバランスを考えた上であったことを願うばかりです。
ただ、雅子妃の病気にとって今回の発言の内容はあまり思わしくないものに感じます。今回の発言が雅子妃に伝わっていなければよいのですが。大変苦しまれる。と思います。
苦言を呈さず、周りの方が自然に接しながら、本人の性格を変えていく。ということはとても難しいことですが、色々な意味で頭の良い方ですから、ご自身で気付かれることと思います。
私は、本人に苦言を言ってしまいそうな親族などには病気のことは全く話しておりません。一般人だからできたことかもしれませんが。
それに、稀に良くなった例かもしれませんが。
皇室関係や、マスメディアのことにはイマイチ疎いのですが、私情が多々あり、長くなりました。
giants-55様のブログ拝見させていただいてとてもよかったと思っております。ありがとうございました。
「人格否定発言」も、ご成婚のときに「守る」と仰ったことを貫く構えに好感を持ちましたけれどね。
外交については、不確かな情報ですが、美智子様のときと比べて極端に減らされていたようで、雅子様にかなりの圧力もかかったのかな、とちょっと邪推してしまうところです。
個人的に、雅子様は故ダイアナ妃のように活躍のできる方だと思っておりますので、早く体制が整うことと、御回復をお祈りしてます。
正直言うと、皇太子妃が病気になられて以降の言動は、「海外的な公務を減らされた事へのサボタージュではないか。」と思った時期もありました。しかし、kei様の書き込みを拝読させて戴く中で、鬱という病気に見られる症状の一つかもしれないという事を知り、己の知識不足を恥じた次第です。(自分のしたい公務を増やすという事に関しては、反対の意見を持ち続けていますが(^o^;;;。)
以前、「知的発達障害」に付いて記事を書きました。その際、自分が如何にこの病気に関して誤った認識を持っていたかを痛感させられました。鬱病に関しても、当事者及びその廻りの方ではないと判らない事も多いのでしょうね。本当に参考になりました。これからも色々御教示下さい。
女性天皇になれば自分に順番が回らない??
あまりにも時代錯誤な発言,となりにいる奥様が
気の毒!!
兄はここでがんばれ,折角すばらしいひとが結婚してくれたのだから。マサコさまが気の毒です。結婚していなければ今頃どこかの国の大使館で仕事していたろうに,子にも恵まれ,ご両親もいい老後を過ごされてたろうなー
そう思うのは一般人だから?
基本的に、書き込みして下さった方のブログへ、直接レスを付けさせて戴く形を取っているのですが、貴ブログが見当たりませんでしたので、こちらに書き込む失礼の段を御許し下さい。
確かに、継承順位の関係もあって、秋篠宮の方が皇太子よりも気楽な言動をなせるのでしょう。長男の自分としては、その点は皇太子夫妻に同情します。
唯、想像していたのとかなり乖離した部分は在ったにせよ、皇室入りする事でかなりの制限がされる事は覚悟の上だったのではないかとも思い、その辺が自分としてはひっかかりを覚えていました。かなり辛い事も在るだろうが、それを上回る一般人では考えられない待遇を享受出来るのだから、”良い所取り”はどんなものかという思いです。
しかし、此処を訪問して下さった方々の書き込みを拝読していく中で、雅子さんの病気の本質を見ていなかった自分に気付かされました。やはり、その人が置かれた現状を加味して考えないと、全体像が見えて来ないというのは有りますね。早く全快される事を願って已みません。
これからも宜しく御願い致します。