アリスの曲を聞いて育った人間なので、「金木犀」という言葉に触れると、「君の瞳は10000ボルト」【動画】「鳶色の瞳に 誘惑の翳り 金木犀の咲く道を♪」という歌詞をついつい思い浮かべてしまう。立春の頃は蝋梅、そして秋の訪れを感じさせる頃の金木犀、此の2つの花の香りが大好き。
当ブログを覗いて下さっている方のブログを覗かせて貰った所、「金木犀の香りを嗅いだ。」と記されていた。「えっ!もう咲いてるの?」と驚いたのだが、昨日、帰宅したら、庭先で金木犀の香りを嗅いだ。もう、そんな時期なのだ。
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「世界初、3人のDNA持つ赤ちゃん誕生 米チームがメキシコで成功」(9月28日、AFPBB News)
3人のDNAを含む受精卵を作製する賛否両論の新技術を用いて赤ちゃんを誕生させる試みに、米科学者チームが世界で初めて成功していた事が、英科学誌「ニュー・サイエンティスト」の27日の報道で明らかになった。
男児の赤ちゃんは今年4月、メキシコでヨルダン人夫婦の下に誕生し、健康状態は現在も良好だと言う。母親には「リー症候群」と呼ばれる遺伝性の神経系障害が在り、此の障害が原因で、此れ迄でに2人の子供が出産後に死亡し、更に4回の流産も経験していた。
夫婦は、自分達の遺伝子を受け継ぎつつも、健康な赤ちゃんを産む為、米ニューヨークに在る「ニュー・ホープ不妊治療センター」のジョン・ザン氏の下を訪れた。
だが米国では、3人の遺伝子を持つ受精卵の不妊治療目的での作製が認められていない為、「規制が無い。」メキシコで治療を行ったとされる。
リー症候群の原因となる遺伝子は、母性遺伝するミトコンドリアDNAに含まれている為、ザン氏は「紡錘体置換法」と呼ばれる技術を使い、母親の卵子から核を抽出し、卵子提供者の卵子に移植。母親の核DNAと提供者のミトコンドリアDNAを併せ持つ卵子を作製し、父親の精子で受精させた。
ザン氏等科学者チームは、来月に米ユタ州ソルトレークシティーで開かれる米生殖医学会(ASRM)の会議で、同研究の内容に付いて発表する予定。研究結果の概要は、医学誌「ファティリティー・アンド・スタリリティー」に公表されたが、研究に関わっていない専門家等からは、同研究に付いては「未解明の部分が多い。」と不安視する声も上がっている。
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子供が大好きな人間なので、「子供が欲しいのに、どうしても授からない。」という人達の気持ちは理解出来るし、「そういう人達の為の不妊治療が、少しでも効果を上げられれば良いな。」とは思う。
でも、今回の様に「3人のDNAを含む受精卵を作製し、赤ちゃんを誕生させる。」という技術には、どうしても不安を感じてしまう。医学的な知識が無いので、詳しい事は判らないけれど、「3人のDNAを含む受精卵を用いて生まれた赤ちゃんに、将来、何等かの悪影響は出ないのだろうか?」と思ってしまうのだ。「生まれて直ぐというのでは無くても、10年後、20年後、30年後・・・身体に変調を来したりはしないのか。」と心配になる。
哺乳類としては世界初の“体細胞クローン”だった羊の「ドリー」を始めとして、人類は次々と“神の領域”に手を突っ込んで来た。其れは人類にとって“進歩”と言えるのだろうが、行き過ぎてしまうと「人類が天に届く構造物を作ろうとするも、神の怒りによって崩されてしまったとされるバベルの塔。」の様になってしまう気がする。