ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

何処の国の代表なのか?

2015年04月30日 | 政治関連

28日に行われた共同記者会見で、集団的自衛権行使容認を含む安全保障法制巡り安倍晋三首相は「『戦争に巻き込まれる。』といったレッテル貼り的な議論が日本で行われる事は、大変残念。」と言ったとか。自分にとって不都合な指摘に対しては、レッテル貼りだ何だと幼児の様に打ち切れる一方、自身は好んで“嘘のレッテル貼り”を連発しているのだから、頭の中がどうなっているのか見てみたくなる。

 

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NHK番組で安倍首相の米議会演説を批判『今の段階での発言としては、物議を醸す。』」(4月30日、トピックニュース

 

30日放送の「時論公論」【動画】(NHK総合)で、島田敏男解説委員が、安倍首相の米国に於ける演説に付いて、苦言呈した。

 

29日、安倍晋三首相は、アメリカの両院合同会議にて演説を行った。其の中で、安倍首相は米国と共に目下進めている新ガイドラインに触れ、新たな安保法案今夏に成立させると断言している。

 

島田解説委員は先ず韓国との関係改善に付いて触れられていない点を問題視し、更に安保法案が未だ閣議決定もなされていない段階で在る事を指摘。「今の段階での発言としては、聊か物議を醸すと思うんですね。」と苦言を呈した。

 

続けて、島田解説委員は、尖閣諸島中国との間に万一事態が起きた場合に、新ガイドラインが有効に機能するのかに付いて疑問を投げ掛けた。

 

バラク・オバマ米大統領は2014年の来日時、尖閣諸島に付いて「日本の施政に在るので、日米安保条約の対象になる。」と明言したが、「領に関する問題では中立。」という米政府の基本方針は、未だに変わっていないと言う。

 

島田解説委員は、新ガイドラインの成立で日本の負担が増えた所で、必ずしもアメリカが日本のに動いてくれるかは未知数だと分析した。

 

島田解説委員に同意する形で、高橋弘行解説委員も、米国の思惑に付いて解説している。現在の米国は、中国の対外進出を脅威に思う一方で、経済的な結び付きが増している事から、正面切っての衝突は避けたいのだと言う。

 

其の為、オバマ大統領は新ガイドラインを推進する一方で、同時に「強い日米の同盟が、中国への挑発になるとは考えていない。」、「中国は途上国の開発を負担する仲間に成り得る。」という考えを示し、中国に一定配慮を見せている事を、高橋解説委員は指摘した。

 

島田解説委員は、米国が日本に負担を求めて来る姿勢は今後も変わらないとした上で、アメリカから言われたら何でも遣るというのでは無くて、NOと言うべき時には言える日米関係でなくてはならないと思います。と訴えている。

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11年前の記事「日本はアメリカの州ではない!」でも書いた様に、“日本のアメリカ追従姿勢”は昔からずっと変わらない。世界情勢を考えると、日本だけで全てを済ませるというのは非現実的だし、過去の流れからアメリカと歩調を合わせる事は間違っていないと思うけれど、其れも程度問題だ。

 

「強引に事を推し進め既成事実化させる事で、国民を“黙らせる”」というのは安倍首相の十八番だが、国内のみならず、海外でもこういう手法多用しているのは、非常に問題。日本に関する非常に重要な問題を、国内で議論する以前に、海外で既成事実化させてしまうというのは、日本国民を軽視愚弄し、海外、特にアメリカに尻尾を振っている事に他ならないだろう。安倍首相は一体何処の代表なのか?

 

僕ちゃんの考えに刃向う連中は、“数の論理”で排除すれば良い。政権中枢居る旨味を知った公明党は、形だけの反対はしても、最後には言い成りになるのが”鉄板”。とでも思っていそうな安倍首相だけに、今後も傲慢な手法を続ける事だろう。そんな状況に在っても、全く疑問を感じていない様な国民が少なく無いのは、何とも不気味。


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4 コメント

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Unknown (マヌケ)
2015-05-02 10:33:59
そんなに遠くない将来、自衛隊がアフリカや中東でイスラム教徒と戦うようなことが起こるのかもしれませんね。イスラエルと握手して見せたり、あれはとてもインパクトのある絵面でしたが、日本もお仲間入りということと、中立ではないことを世界に知らしめましたね。国民の誰も望まないのにね。政治の暴走は、無関心が加担してますから、責任は国民皆にあるのでしょうけど。
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>マヌケ様 (giants-55)
2015-05-02 12:33:45
書き込み有難う御座いました。

「強いリーダーシップを持つ指導者」を求める事と、「唯我独尊的で、幼稚なだけの指導者」を求める事とは全く違う筈なのに、そういう事が判っていない国民が少なく無いのではないかという気が、最近凄くしています。

野党や著名人の言動には非難が集まる一方、自民党の政治家、特に安倍首相が“全く同じ言動”をしても非難が集まらないというのは、本当に不思議。

自民党とマスメディアのトップとの“蜜月振り”はおかしいと思うけれど、だからと言って、「報道ステーション」での古賀茂明氏のパフォーマンス(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E8%B3%80%E8%8C%82%E6%98%8E#.E5.A0.B1.E9.81.93.E3.82.B9.E3.83.86.E3.83.BC.E3.82.B7.E3.83.A7.E3.83.B3.E9.A8.92.E5.8B.95)はどうかと思う。公共の電波を用いての、ああいうパフォーマンスはどうかと考えているので。

でも、だからと言って、政権与党がテレビ朝日やNHKの幹部を呼び出し、“事情聴取”するというのは行き過ぎ。どういう理由を付け様とも、放送を委縮させてしまうと思うから。

「不公平な報道をしたから、事情聴取した。」というので在れば、公共の電波で安倍首相を異常な程持ち上げ、批判する人達を根拠も無く“非国民扱い”したり“左翼呼ばわり”したりした某著名人も問題になって然るべき。そうで無い現実は、其れこそ不公平と言わざるを得ない。

一国の首相がツイッターや公共の電波を使い、自身を批判する人達(主に著名人)を糾弾し、恣意的に“信者達”を煽り立てる事で、彼等が批判者達に威力業務妨害的な嫌がらせ攻撃に向かわせる。そして、其の結果として、安倍首相への批判を封じ込めているとしたら、こんな危うい事は無い。でも、そういう危険性に対して、余りにも国民の意識は低い現実。「杞憂に過ぎない。」等、無根拠にそう信じ込んでいるとしたら、其の認識はどうかと思う。「絶対に在り得ない。」なんていう事は、其れこそ在り得ない。過去の歴史を顧みれば、人類は同じ様な過ちを何度も繰り返して来ており、そういった兆候が在れば、警鐘を鳴らすのは普通の事だと思うのですが・・・。
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Unknown (マヌケ)
2015-05-02 16:06:43
原発に反対したら、おかしな左翼になるらしいですね。どちらかしかないという自己矛盾を無視して、とりあえず現政権に少しでも反対の意見は攻撃の、口撃の対象とされるみたいですね。バカを頂点とするバカによって支えられたピラミッド。おみごと!安倍ちゃん!順風満帆だあ~。
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>マヌケ様 (giants-55)
2015-05-02 22:19:15
書き込み有難う御座いました。

「~以外は、存在している事自体を一切認めない。」的な余りにも狭量な思考が、近年は幅を利かしている気がしますね。「日本は大好きだけれど、こういった点は良く無いと思う。」と、少しでも日本に対して否定的な考えを示すと、其の時点で「反日分子」だったり「売国奴」と決め付けるアホが居る。十人十色、其れ其れの考えや主張が在って当然なのに、自分の考えや主張を寸分でも違う物は徹底的に排除するというのでは、ヒットラーと何等変わらない。

極右とか極左と称される連中は、そういった極度な排他思考を嬉々として行っているけれど、何れは自分自身が排除される側に回ってしまうという事を、歴史の教訓から学べていない訳で、「何だかなあ・・・。」という思いしか在りません。
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