ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

希少価値

2014年07月20日 | スポーツ関連

*********************************

伊東監督『こんなの球宴じゃ無い。」選手起用縛り”に悲鳴/球宴」(7月20日、サンスポ

 

マツダオールスターゲーム第2戦(19日、全6-12全甲子園)球宴2試合で全パの指揮執っロッテ・伊東勤監督(51歳)が19日、選手起用を巡っ火の車だった舞台裏を告白。「此れ提言。こういう状況は起こり得る訳で、出場選手(現行の28選手)を増やすべきです。」と熱く語った。

 

腰痛の手術で欠場となった星野監督(楽天)に代わり、急遽、指揮を執る事になった。特に第2戦は先発大谷日本ハム)が所属球団からの要請で1回限定の“縛り”が・・・。「何とか2回投げて欲しい・・・と(日本ハム側に)頼み込んだけど、答えはNO。結果、楽天が被ってくれました。」と明かした。

 

楽天は則本が2回(本来は1回)、前日18日に2回を投げ、登板予定の無かった福山此の夜も2回を投げた。

 

其れでも、万が一野手今宮ソフトバンク)を「最終投手」として用意。前夜の内に全セ・監督(巨人)に伺いを立て快諾して貰ったたと言う。

 

故障者や直前の公式戦で投げた等の事情は仕方が無い。中途半端にしか出られない選手を、判っていて選ぶのはファンに失礼。こんなの球宴じゃ無い。今回だって、選ばれてもおかしくない、ピンピンしている選手が他にも沢山居るでしょう。

 

こうした現場の声(或る意味・・・悲鳴)を日本野球機構(NPB)はどう聞く!?

*********************************

 

TV中継の)視聴率低迷から、5年前には「来年限りで、廃止されるのでは?」という噂も在ったオールスターゲーム。昔は夢中になって見ていた自分も、近年は“意識して”見る事が殆ど無い。「、TVを点けたらオールスターゲームが放送されていたので、何と無く見る。」という感じだったが、昨日の第2戦は久々に“意識して”見入ってしまった。

 

其の大きな要因は、藤浪晋太郎&大谷翔平という活きの良い若手投手が先発した事。打たれはしたものの、藤浪投手は大器片鱗を示してくれたし、大谷投手に到っては「プロ野球最速タイ球速162km。」という球を投じ、「矢張り只者では無いな。」と再認識させられた。

 

で、今回の伊東監督の提言だが、指揮官としては当然の不満だろう。自チームの選手ならば未だしも、他チームから預かった選手の起用には、唯でさえ気を遣う物。悪意が無くても、他チームの選手、特に投手を多用すると、「後半戦を睨んで、他チームの選手を故障させ様としているのでは?」等と、痛くも無い腹を探られたりするのだから。

 

公平な起用をしようと思えば思う程、“縛りが多い選手”の存在は厄介。そういう選手に配慮を見せれば、他の選手達に皺寄せが行ってしまう。と言って、今回の場合、大谷投手自身が悪い訳では無いし、伊東監督が「故障者や直前の公式戦で投げた等の事情は仕方が無い。」と口にしている様に、「故障させられては堪らない。」というファイターズの思いも理解出来る。「オールスターゲーム」という物の“仕組み”に、矢張り問題が在ると言わざるを得ない。

 

5年前の記事「オールスターゲームの存続に付いて」の中で、「オールスターゲームという物に対する関心が低くなった理由」を幾つか記したが、一番の理由はオールスターゲームの希少価値が下がってしまった。という事。芸能界もそうだが、球界でも“スター”と呼べる存在が、昔に比べて格段と減った。3試合制だった昔でも「試合数が多いなあ。」とは思っていたが、真のスター選手が激減した今に在っては、2試合でも多いと感じる。

 

リーグの出場選手数は現行「28人」で、そうなると各チームから平均で4人は選ばれる計算。組織票の問題も在り、中には「オールスターゲームに出場するのが、本当に相応しいのか?」と感じてしまうレヴェルの選手出場するケース見受けらる。此れではオールスターゲームの希少価値が下がってしまうだろうし、惹いては選手達から「夢のオールスターゲームに選ばれた!」という喜びを減じさせてしまうのではないだろうか。

 

「NPBの台所事情が厳しいので、大きな収益となるオールスターゲームは、年に最低でも2回は開催しないといけない。」という事情が在るのは判るが、其の為にオールスターゲームの希少価値が下がってしまうのでは本末転倒「年に1回開催」(希少価値を上げる事で、放映権料を上げる。)とし、各リーグの出場選手数を例えば「20人」に減らす(野手12人程度、投手は8人程度。故障等の問題が起き難い様に、試合は9イニング迄とする等。)といった抜本的改革を求めたい。勿論、より厳しい組織票対策も必要だろう。


コメント    この記事についてブログを書く
« 挨拶 | トップ | ○○○とXXは関連無し »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。