**********************************************************
「教員虐めの女性教員『(被害教員の)クラスを潰したれ。』と指示【東須磨小校長会見】」(10月9日、デイリースポーツ)
神戸市須磨区の市立東須磨小学校の20代教員が、同僚の先輩教員4人から目に激辛カレーを擦り付けられる等の虐めを受けた問題で、同校の仁王美貴校長が9日、神戸市役所で会見を開いた。
仁王校長は「教員間のハラスメント事案に付いて、児童や保護者、関係者の皆様に多大な御迷惑や心配を御掛けしました事を御詫び致します。大変、申し訳御座いませんでした。」と謝罪。虐めに付いて「絶対に許される物では無い。」と話し、涙を拭った。
男性教員3人、女性教員1人による同僚虐め。会見の中では、女性教員Dが児童に「反抗し捲って、(被害教員の)クラスを潰したれ。」等と煽る様指示したり、「誰やねん、そんな奴知らんで。」等と無視する様呼び掛けていた事を明かした。
同校の聴き取りに対し、男性教員Aは「自分が面白ければ良かった。」、「悪巫山戯だと思っていた。其処迄(被害教員が)嫌がってるとは思っていなかった。」、「悪巫山戯が過ぎた。」等と話していた事も明らかになった。
**********************************************************
5日に「基本的には賛成」という記事を書いた際、今回の事件の事が頭の片隅に在った。でも、今日迄取り上げなかったのは、「今年1月に明らかとなった、都立高校での男性教員による生徒への暴行“疑惑”。」が在ったからだ。明らかになった当初から、「男性教員は、生徒達によって嵌められたのではないか?」という疑念を持っていたが、案の定、其の通りだった。だから、今回の件も「虐めは絶対に許されない事だが、被害に遭った20代教員が先輩教員達の“真っ当な指示”に従わなかった事から、嫌がらせをされていたのでは?」という思いも在り、様子見していたのだ。けれど、“証拠映像”や“具体的な証言”が次々と明らかになり、又、虐めを受けていた教員が他にも数人存在する事が報じられるに到り、加害者4人の悪質さに憤りが。
「激辛カレーを目や口に擦り付け、痛がっている姿を見て大笑いする。」、「車の上に乗って飛び跳ねたり、車内で飲み物を態と溢す。」、「足を踏み付けたり、尻を固い物で叩く。」、「スマホにロックを掛け、使用出来ない様にする。」、「LINEで女性教員に、猥褻なメッセージを送る様に強要する。」等、彼等がして来た事は“虐め”という範疇では片付けられない、最早“犯罪”だ。
こんなにも悪辣な事を繰り返していたにも拘らず、加害女性教員は生徒達の前で虐め行為を楽し気に語っていたと言う。男性教員の1人は上で記していた様に、「自分が面白ければ良かった。」、「悪巫山戯だと思っていた。其処迄(被害教員が)嫌がってるとは思っていなかった。」、「悪巫山戯が過ぎた。」なんぞと語っているというのだから、呆れてしまう。加害教員の中には“虐め問題対策”に関わっていた者が居たそうだが、どんな気持ちで関わっていたのだろうか?
加害教員4人は現在、有給休暇を取って休んでいると言う。“自宅謹慎”を命じると、賃金支払いを巡って“学校側”が訴えられる可能性が在り、「こんなにも悪辣な事をしても、給料を貰い続け乍ら休める。」という訳だ。
民間企業なら確実に馘首される様な事案でも、公務員の場合だとそんなに重い処分にならない事が在ったりする。「明らかに問題行為をしたならば馘首し、民間企業から人を採用する等して、公務員の世界は“血の入れ替え”をすべきだ。」とずっと思っている。「戦前から戦中に掛けて、国が教育現場にどんどん介入して来た結果、戦争突入へと向かってしまった。」という反省が在り、教員を守る仕組みが出来上がったのだとは思うが、“明らかに問題の在る教員”はどんどん辞めさせなければ駄目。“明らかに問題の在る教員”というのが、“国にとって不都合な教員”となってしまうのは問題が在るので、「教育現場の中から、そういう仕組み作りをする。」必要が在ると思う。
今回の加害教員がどうなるか、注視して行く必要が在る。仮に今の学校から放逐されたとしても、“横の繋がり”が希薄とされる教育現場では、15年前の記事「教師の恐喝事件、闇に葬られる」で書いた“連続暴行魔”の様な教員の如く、他の都道府県で何事も無かったかの様に、“教員として”働き続ける事が可能。
他の職業で働く事は別だが、少なくても今回の4人に関しては、“教員として”働かせ続けてはいけないと思う。