日本の漫画やアニメが海外でも人気なのは良く知られているが、「ドラえもん」【動画】もそんな作品の1つ。漫画もそうだが、アニメも世界各国で放映されている。
アメリカに関して言えば、1985年に放映権契約が結ばれたものの、放映自体はずっと実現していなかったが、2014年7月に放映が開始となった。此のアメリカ版は単なる“吹き替え版”では無く、現地の文化や生活習慣に合わせて様々な変更が加えられた“ローカライズ版”なのだとか。舞台は日本で無く、アメリカの架空の町に変更されているそうなので、我々が馴染み親しんでいる「(のび太達が集まる)ヒューム管が積まれた広っぱ」なんていうのも登場しないのだろう。
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「日本版と全然違う、驚いたアメリカ版ドラえもんの設定ランキング」(1月10日、gooランキング)
1位: ドラえもんは“狸”では無く、“海豹”と言われると切れる。(21.8%)
2位: ジャイアンが「Big G(ビッグ・ジー)」。(11.6%)
3位: のび太が「Noby(ノビー)」。(9.8%)
5位: 健康的な食生活の推進の為、御八つがヘルシーに修正されている。(7.8%)
6位: ジャイ子は「Little G(リトル・ジー)」。(5.9%)
10位:スネ夫は「Sneech(スニーチ)」。(3.9%)
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アメリカでは馴染みが薄い食べ物を、アメリカで馴染み深い食べ物に置き換えているのが面白い。どら焼きを「Yummy bun」に置き換えているが、「Yummy」は「(幼児語で)美味しい」、「bun」は「酵母入りの小型パン」の意味なので、「美味しい小型パン」という事なのだろう。
健康志向が高まっているアメリカでは、「健康的な食生活の推進の為、御八つがヘルシーに修正されている。」というのも判るし、此れは「鉄腕アトム」【動画】の時代からそうだけれど、アメリカは暴力的な描写を非常に嫌い、カットされる事も多い様だ。
名前の変更はまあ良いとして、最も理解に苦しむのは1位の「ドラえもんは“狸”では無く、“海豹”と言われると切れる。」という設定変更。猫型ロボットのドラえもんだが、見た目は狸という感じなので、狸と言われて切れるのは判る。でも、どう見ても海豹には見えないのだが・・・。
赤塚氏の話、初めて知りました。ニャロメは猫にしか見えないけれど、アメリカ人にはそう見えないんですね。凄く不思議。
でも、鶏の鳴き声がアメリカでは「クックアドゥールドゥ」に聞こえるという話は有名ですが、此方の情報(http://www.isedelica.co.jp/info/column/column15.htm)によると、ドイツでは「キッキレキ」に聞こえるそうで、国によって見方や聞こえ方が違う物なのでしょうね。