ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

坂田山心中事件

2016年05月09日 | 其の他

ショッキングな死”の報道は、世間を大きく騒がす。

 

1903年5月22日、華厳滝投身自殺した藤村操氏の場合は、其の経歴然る事乍ら、自殺現場に残された遺書巌頭之感」が大きな衝撃を与えたと言う。

 

1957年12月10日、1組の男女が天城山心中した。2人は共に大学生で、女性が「最後の皇帝で、旧満州国の皇帝でも在った愛新覚羅溥儀氏の。(愛新覚羅溥儀氏の実弟愛新覚羅溥傑氏の長女。)」で在る愛新覚羅慧生さんだったという事で、大きな話題となったそうだ。

 

自分がリアル・タイム見聞した例で言えば、1986年4月8日に岡田有希子投身自殺したのは、本当にショックだった。別に彼女のファンだった訳では無いけれど、世代の人間、其れも人気絶頂に在ったアイドル自ら命を絶ったという事実は、何とも言えない哀しみを感じた物。

 

藤村操氏の死後4年間、華厳の滝で自殺を図った者は185名(内、既遂は40名にも上ったと言う。そして嬉しくない事では在るけれど、藤村氏の自殺により、華厳の滝は“自殺の名所”の1つとなってしまった。

 

今から84年前の今日、即ち1932年5月9日、神奈川県坂田山で1組の男女が心中した。「坂田山心中事件」と呼ばれる此の事件は、彼等の経歴の華麗さや、“プラトニック・ラヴ”という面、そして土葬された女性の遺体が一時消失した事から、大きく報道されたそうだ。特にプラトニック・ラヴの面から天国に結ぶ恋というフレーズ多用される様になり、此のフレーズを用いた映画や歌が人気を博したと言う。

 

「坂田山心中事件」が世間に与えた影響は大きく、此の年だけで20組の男女、そして3年後の1935年には約200人もの人が坂田山で自殺を図った(未遂も含む。)と言われている。


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