昨日、国内の1日当たりの新型コロナウイルス感染症新規罹患者数が「18万6,246人」と発表された。1日当たりの新規罹患者数は、一昨日の「15万2,536人」が過去最高だったが、1日で3万人以上も上積みされた事になる。
オミクロン株の変異系統「BA.5」の感染力の強さは指摘されていたが、此の変異系統への置き換わりが一気に進んだ事で、第7波の爆発的な拡大となっているのだろう。
NPBでも選手達の新規罹患が増えていたが、20日、ジャイアンツから「此の日だけで、合計40人もの新規罹患者が確認された。」との報道が在り、改めて第7波拡大の凄さを痛感。此の日確認された中には「菅野智之投手、平内龍太投手、赤星優志投手、マット・シューメーカー投手、大勢投手、大城卓三選手、中島宏之選手、中田翔選手、岡本和真選手、丸佳浩選手、松原聖弥選手等の主力の他、元木大介氏や阿部慎之助氏、村田修一氏等の首脳陣。」の名前が。19日には合計17人もの新規罹患者が確認されているので、ジャイアンツからの新規罹患者は2日間で合計57人という事に。(更に昨日、ジャイアンツの選手等から、新たに10人の新規罹患者が確認された。3日間で、合計67人となる。)
他チームでも次々と新規罹患者が確認されている状況。こんな中、4日後と5日後のオールスターゲームは、予定通り開催出来るのだろうか?
2年前、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、中止に追い込まれたオールスターゲーム。だが、昨年は開催されるに到った。「開催迄日数が無く、若し中止となったら金銭面等で大きな影響が出る。感染は急拡大しているけれど、重症者の数はそう増えてはいないし、万全の対策を打って開催すれば、問題は無いだろう。」というのが、主催者の考えだと思う。
そういう考えは理解出来なくも無い。確かに新規罹患者の数は急増しているけれど、重症者の数はそう増えてはいない。経済を回す意味でも、従来の様に「何が何でも“行動制限”をすれば良い。」という訳でも無かろう。
唯、重症者の数はそう増えていないかも知れないが、“罹患後の後遺症に悩まされている人”は結構多いとも聞く。「脱毛や息苦しさ、筋肉痛、味覚障害、倦怠感等の後遺症に、罹患者の約4人に1人が悩み、中には1年以上経っても完治しない人も存在する。」とか。仕事を続ける事が難しく、離職せざるを得なくなったという人も居り、事態は深刻だ。「重症者は、そう増えていない。」という部分だけが喧伝され、罹患者の後遺症の深刻さが置き去りにされているとしたら、憂慮すべき事。
他国とは異なり、我が国ではマスクを着用し続けている人が殆ど。個人的には「凄く良い事。」と思っているが、「熱中症の観点等から、他者と一定距離離れている場合は、マスクを外しても良い。」という考えには反対しない。だが、外しても構わないが、大声で騒ぐのはNG。新型コロナウイルス感染症が飛沫感染もする以上、当然のマナー。マスクをちゃんと着用していても、外した途端に大声で騒ぎだす輩を、残念な事に少なからず見掛ける。
で、話をオールスターゲームに戻すが、開催の是非を含めて色々な考えが在るだろう。開催するので在れば出場選手達に限らず、ファンにも「大声で騒がない!」という事を徹底させるべきだ。楽しい御祭りが、新規罹患者の爆発的な拡大の場になってしまったら、プロ野球ファンの1人として非常に残念な事だから。