ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

日本シリーズ第5戦での出来事を巡って喧々囂々在る様だが

2012年11月03日 | スポーツ関連

今日の記事、センシティヴな面も含んでいるので、本題に入る前に、改めて「自分(giants-55)の立ち位置」というのを明言する。

 

先ず、自分は「同じ事柄なのにも拘らず当事者の好き嫌いによって判断を変える。」という事を忌み嫌っている。自分が好きな人物や組織が当事者で在っても、間違っている事は間違っていると指摘し続けているし、逆に嫌いな人物や組織が当事者で在っても、正しい事は正しいと指摘し続けている。そうじゃないと、「主張している事に、全く説得力が無い。」と思っているから。

 

又、「其の人がどう思ったかとか、どう感じたかなんていうのは、当事者じゃないと本当の事は判らない。」とも考えている。自分が当事者で無い限り、諸々の情報(映像や当事者達の証言等。)を冷静に分析して、「~ではなかろうか。」という推測でしか言えない。

 

だから今日の記事も、出来る限り中立な立場(「出来る限り」と記したのは、100%中立な立場というのが、現実的に不可能と考えるから。)で、そして諸々の情報を冷静に分析した上での推測を元に、私見を書かせて貰う。飽く迄も「私見」で在り、(過去に何度も書いている事だが)「自分の意見こそが唯一無二的に正しい。」なんていう事では全く無い。

 

一昨日行われた日本シリーズ第5戦は、ネット上を中心に喧々囂々在る様だ。試合中に起こった出来事、大別すると「4点」が俎上に載せられている。

 

「4回表のジャイアンツの攻撃時、(ファイターズの)多田野数人投手が(ジャイアンツの)加藤健選手に投じた球を主審が『危険球』と判断し、多田野投手を退場処分にした。」件及び「多田野投手が退場処分になって以降、加藤選手が打席に入るに、場内から大ブーイングが巻き起こった。」件に関しては、昨日の記事「誤審」に私見を記しているので、詳細に関しては其方を読んで戴きたい。

 

自分が言いたかったのは「彼の主審の判定、100%誤りだと思う。」、「加藤選手に大ブーイングを浴びせるファンの気持ちも判らないでは無いが、“諸々の情報”を鑑みると、加藤選手が非難されるというのは気の毒に感じる。」という事。

 

リプレー動画を何度も見たが、投球が加藤選手に当たっていないのは確実。主審は「ヘルメットに当たったので、危険球と判断した。」と主張してたが、此れは明らかに間違いだ。(「頭部やヘルメットに当たらなくても、投手が意図的に打者の頭部を狙って投球したと審判が判断した際には、危険球退場となる。」というルールも在るけれど、もし主審がそう考えたなら、実際に当たっていないのだから、「死球」として加藤選手を1塁に行かせた点が矛盾する。)

 

球は加藤選手の顔付近に投じられてはいたが、「バントを何としても成功させねば。」という思いが強過ぎたのか、加藤選手は打席で余りにも前傾姿勢になっていた気がする。普通で在れば「内角やや高めを突いた球」が、余りにも前傾姿勢だったに、結果として顔付近の球となってしまった様に思われ、彼の球を危険球とされてしまった多田野投手は、気の毒に感じる。

 

当該場面では、「硬質な音」が聞こえる。頭部には明らかに当たっていないのだから、一番考えられるのは避けたバットに球が当たったケース。多田野投手の球を受けていた鶴岡慎也選手も、「球はヘルメットでは無く、バットに当たっていた。」と証言している。しかしリプレー動画を見る限りでは、バットに当たっている様にも見えるし、当たっていない様にも見える。バットに当たっていれば、当然球の軌道が変わるなのだが、微妙に上に軌道が変わっている様にも見えるし、全く変わっていない様にも見えるといった感じで、「何とも言えない。」というのが正直な所。

 

自分も「硬質な音」を確認しているので、鶴岡選手の「バットに当たった。」と嘘を言っているとは思わないが、「バットに間違い無く当たっている。」と映像上は断言出来ないので、其れが事実かどうかは判らない。

 

加藤選手が大ブーイングを浴びた要因として、「態と球に当たりに行っている。」とか「当たっていないのを認識してい乍ら、当たったと演技しているのが卑怯。」といった事が挙げられている。根拠が“決め付け”というのもどうかと思うし、特に「態と球に当たりに行っている。」という決め付けには、ジャイアンツ・ファンだからというのでは無く、野球を愛する人間として怒りを覚える。プロの選手が投じた球が身体に当たれば、“選手生命”が絶たれる可能性が在るのだ。況してや頭部に当たれば、“選手生命”どころか“生命”自体が危ぶまれる。(大分前、打者の頭部に死球が投じられ、大乱闘になった事が在るが、後年、当該投手が「監督から『頭にぶつけたれ!』と命令されたので、仕方無くぶつけた。」とテレビ等で証言した。こんな事を平気で命令出来る人間というのは「監督として」という以前に、「人として」軽蔑する。)3年前に頭部に死球を受け、担架で運ばれて退場した加藤選手が、態と球に当たりに行くとは思えない。

 

又、リプレー動画を見ると、加藤選手が球を避けてグラウンドに倒れ込む際、持っていたバットを放り出し、其れが顔面に当たっている様に見える。痛み、そして「硬質な音」という事で、「何処かに当たったのかも。」と加藤選手が思った可能性は無いだろうか?3年前の出来事を思えば、死球という物に対して過敏になっているだろうし。

 

ジャイアンツが勝った際、相手チームのファンの方のサイトには「試合に関する書き込み」をしない様にしている。「不快な思いをさせたら申し訳無い。」という理由からだけれど、例外的に書き込む事も在る。其れは対戦相手がどうこうという事では無く、野球を愛する者として「選手達にとって許し難い出来事」が在った場合等。今回、「余りに酷い誤審」という憤りが在ったので、ファイターズ・ファンのブログに記事「誤審」と同趣旨の書き込みをさせて貰ったのだが、「ジャイアンツが勝った余勢を駆って、ブーイング批判という錦の御旗、敗者の(ファイターズの)ファンのブログを荒らしに来たと(他の人達に)捉えられてしまう可能性もでは無いですよ。」との御指摘を受けた。書かれた方は「自分(giants-55)が荒らし行為をする人間では無い。」と理解して下さった上での事で、其の点ではホッとしたのだが、「本意とは全く違った形で、受け取られてしまう事も在るのだなあ。」と寂しく感じたのも事実。

 

寂しく感じはしたものの、どう受け取られるかは人其れ其れなので「仕方無い。」と思ったのだが、「『(今回の判定は)明らかに誤審』というのと、『加藤選手自身が実際に球が当たったと思ってしまった“可能性”も、当該リプレー動画を見る限りでは零で無い。』という記述が矛盾する。」という御指摘は、どうしても理解出来なかった。「此の点に関して其のブログで釈明する事で、荒らし行為を誘発してしまうのもなので、此方で釈明する事にした。(文章の拙さから、記事「誤審」を読んで誤解された方が、他にも居られるかもしれないので。

 

何度も書いている様に、一昨日の主審の判定は「誤審」と思っている。だから「当ブログを覗いて下さる方全員」に向けて、「誤審」と主張。一方、「加藤選手自身が実際に球が当たったと思ってしまった“可能性”も、当該リプレー動画を見る限りでは零で無い。」といった主張は、「当たっていないのを認識してい乍ら、当たったと演技しているのが卑怯。」といった風に「決め付けて批判している人達」に対しての主張。リプレー動画を見る限り、加藤選手が勘違い(誤解と言った方が正しいか?)している可能性も在るだろうに、「卑怯な演技」と決め付けてしまう事に憤りを感じたからだ。

 

「誤審」と言っておき乍ら、「加藤選手自身が実際に球が当たってしまった思ってしまった可能性も在るので、誤審では無い(乃至は誤審じゃない可能性も在る。)。」と記した“ならば”、此れは明らかに矛盾だ。でも、自分は加藤選手がどう誤解しようとも、誤審という思いが一分たりとも変わっていないし、そういった事も全く書いていない。「誤審」という認識、そして其れとは全く無関係に、「『演技した加藤選手は卑怯。』等と決め付けし、非難している人達に対する疑問。」を呈しただけなのだが・・・。

 

ネット上で俎上に載せられた残りの2点、其れは5回表のジャイアンツの攻撃時、「(ファイターズの)森内壽春投手が(ジャイアンツの)長野久義選手に与えた死球」と「其の直後に起こった場内の大歓声」に付いてだ。「誤審の意趣返しに、態と長野選手にぶつけた。」、「死球を受けて苦しんでいる選手に対して、喜びの声を上げるとは酷過ぎる。」というのが、批判されている要因の様だ。

 

一昨日の試合後、『誤審』に付いて問い掛ける取材陣に対して栗山英樹監督は、「審判に見えたのが正しい。其の瞬間で判断した事が正しい。」、「判定の事は(間違いも)在る。スローで見るのはズルだし、試合中は見られないんだから。(審判は)一生懸命遣っている。」とコメント。あんな酷い判定をされたのだから、腸が煮え返る思いだったろう。自分が栗山監督の立場だったら、主審に対する不満を延々と口にしたに違い無い。そんな素振りも見せず、潔い言葉を吐けてしまう栗山監督には敬服の念しか無い。事実は当事者のみぞ知るだが、彼の過去の言動等を鑑みると、「死球命令を出す様な人物」とは全く思えない。今シリーズ、矢鱈と死球を与えているジャイアンツ投手陣が非難されるなら未だしも、ファイターズの投手が非難されるのは理解不能。

 

そして「大歓声」に付いてだが、自分は実況を見ていたが全く気付かなかった。大分昔、試合中に大怪我した選手に対し、万歳を叫んだり、「蛍の光」【】を演奏する等、球場内で大喜びしているファンの姿をテレビ中継で目にした事が在る。担架で運び出される程大怪我をした選手に対して、非礼な行為を平気で出来てしまう人間というのが信じられず、憤りよりも情けなさを感じた。こういうは「真の野球ファン」とは思えない。今回のケース、ネット上では「ピンチになった投手を励ます声援が、運悪く重なってしまった可能性も在る。」との声も在る。グラウンドに物が投げ込まれた形跡も無いし、「ファイターズ・ファンはマナーが良い。」という印象も在るので、「大歓声」は無かったと信じたい。もし「歓声」が上がったとしても、一部の人間だったと信じる。

 

負けたファイターズ(及び其のファン)のみならず、勝ったジャイアンツ(及び其のファン)にも後味の悪さだけを残した第5戦。必死に闘っている選手達が可哀想。何方が日本一になるにせよ、今日の第6戦以降は良い試合を見せて欲しい。野球ファン同士が啀み合う様な事態は、唯々哀しく、不毛なだけなので。


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熱狂 (syuu)
2012-11-03 10:42:43
こんにちは。私はスポーツ関連は、フィギュアスケートぐらいしか見ないので、詳しいことは全くわかりません。
でも、自分の好きなチーム、選手に対して熱狂的に応援したい気持ちはよくわかります。私も真央ちゃんの大ファンです。
真央ちゃんに対して敵対するような形でとらえられているキム・ヨナさんをふと思い出してしまいました。
熱意が冷静さに雲をかけるのでしょうか?
高校野球の選手宣誓にもよく言われるように、正々堂々と戦っている選手たち。どちらの選手も元気が出るような応援をしていきたいですね。
余談ですが、私も昔は父やおじ達と一緒に後楽園に野球を見にいったりしました。クロマティや中畑選手が大好きでした。私の野球知識はそのころで止まっているような・・・
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>syuu様 (giants-55)
2012-11-03 16:06:19
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

記事の冒頭でも記しましたが、色々センシティヴな面を含む問題ですので、今回のレスも飽く迄も「私見」という事で、此の考え方が「唯一無二的に正しい事実」という事では無い事を御理解戴ければ幸いです。

トラブルが大きくなってしまう背景には、大概「伏線」が在るもの。今回の件も同様に伏線、其れも可成り複雑な伏線が在ると思っています。

一番大きいのは、ジャイアンツというチームがし続けて来た「傲慢さ」でしょうね。自分は、ジャイアンツというチームが大好きです。其れは、最初に好きになった野球選手が王貞治選手だったからで、其の流れでジャイアンツを応援し続けています。でも「ジャイアンツ的体質」、即ち「傲慢さ」は好きじゃない。「江川事件」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E5%B7%9D%E4%BA%8B%E4%BB%B6)等々、「ジャイアンツさえ良ければ、後は知ったこっちゃ無い。」という出来事が余りに多過ぎた。そういう点は凄く嫌だし、アンチ・ジャイアンツと呼ばれる人を増やして来た。そういう歴史が在ります。

自分はそういう嫌な面は受け容れられないけれど、でもジャイアンツの選手達は好き。誰が何と言おうとも、其の気持ちは変えられません。だからジャイアンツの悪しき部分は批判しつつ、ジャイアンツの選手達を応援しているというスタンスです。

ジャイアンツの傲慢さを非難するアンチ・ジャイアンツの人達の気持ちは理解出来るのですが、其の一方で「何でも彼んでもジャイアンツが悪い。」とする様な「盲目的な批判者」には、全く共感出来ない。(実際に其処迄の極論は目にした事が無いけれど)「今日、雨が降ったのはジャイアンツが悪いからだ!」みたいな余りにおかしな非難もしばしば見受けられ、「流石に其れは無いだろう。」と。ジャイアンツ・ファンの中にも、ジャイアンツの悪しき部分は非難しつつ、そういった理屈も何も無い極論に辟易としている人達が少なくないという現実も在ると思っています。

今日本シリーズ、ジャイアンツの投手陣が死球を多く与えている。好選手が多いからこそ、内角の厳しい所を攻めるのは当然なのですが、当てては駄目!其れは非難されて仕方無い事です。「ジャイアンツの投手陣は、態と狙っているのではないか?」、そう考えるファンも居るやもしれません。

で、本題に入りますが、加藤選手の一件、「ボールは確実に(彼に)当たっていない。」というのは間違い無い。でも、加藤選手はグラウンド上に引っ繰り返って痛がっている。「当たってもいないのに、何故痛がる!演技ではないか。」という声が上がった訳です。

でも、記事で書いた様に、スロー動画を何度も見ましたが、「硬質の音」が聞こえ、尚且つ加藤選手が放り出したバットが彼の顔を強打している様にも見える。演技とかでは無く、彼自身が本当にボールが当たったと勘違い(乃至は誤解)している事も考えられる状況だった。其れなのに、「演技だ!」と決め付け、猛批判してしまうのはどうかと、自分は感じた訳です。

昨年、(ジャイアンツの)脇谷亮太選手を巡る誤審(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/f0d649b767b666021f16e4c88009f013)が在りました。捕球していないのに、捕球した“振り”をした脇谷選手。そして、其れに騙されてしまった審判。其の後の脇谷選手の言動も含め、ジャイアンツ・ファンの自分でも、此れはNGな行為。彼が猛批判を受けたのは仕方無いでしょう。

しかし今回に関しては、上記した理由から加藤選手に対して「卑怯な演技」と決め付けて批判するのは、正直疑問を感じています。批判されるべきは主審で在るからです。何度もリプレー動画を確認した上で、其れでも「(バットが顔面を強打というのも含め)何も当たっていない。」と判断し、其れで「卑怯な演技だ!」と批判するならば、其れは其れで判るのだけれど、中には「ジャイアンツが関わる事は、何でも彼んでも悪い!」という「理屈無き批判」も交じっている様な感じがし、其の事に対して憤りを覚えるジャイアンツ・ファンも少なくなかった様に感じています。

そういった人達の不満が「加藤選手への大ブーイング」、「長野選手への死球」、そして「場内から大歓声」といった事に対して、過剰に反応してしまったのではないかと。

純粋に「今起こった出来事“だけ”に対する批判」も在りましょうが、「度の過ぎたアンチ・ジャイアンツの非難v.s.其の事に耐えて来たジャイアンツ・ファンの非難」という構図も、今回の問題をより複雑化&炎上化させてしまった要因ではないかと考えています。

折角の日本シリーズなのに、ファイターズ・ファンもそうでしょうが、ジャイアンツ・ファンも純粋に楽しめなくなってしまったという現状が、本当に残念です。
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Unknown (Kei)
2012-11-04 00:08:05
こんばんは。
まずはジャイアンツ日本一、おめでとうございます。
第5戦は後味の悪い内容(後述)でしたが、第6戦はいい試合でしたね。劣勢を予想されながらも、最後の最後までハラハラさせ、巨人を苦しめたファイターズの頑張りには頭が下がります。
今年のプロ野球を一番盛り上げた敢闘賞は、ファイターズと栗山監督に差し上げたいですね。

さてそこで問題の第5戦の加藤選手への1球ですが、
ユーチュブでリプレイして見ましたが、私の見る限り、ボールはバットを(わずかに)かすってるようですね。
カンという音が聞こえてますし、キャッチャーが構えたミットからわずかに上に軌道がそれて取り損なってますし。
もしバットに当ってないなら、パスボールとなるのでキャッチャーはあわててボールを追いかけるはずですが、そんなそぶりもないですから、キャッチャーはファウルと認識してたのは間違いないでしょう。
それと加藤選手については、自分の引いたバットがヘルメットに当ったというのが正解でしょうね。なぜなら、倒れた時、手を頭の“右側”に当ててますから。
デッドボールなら頭の左側を押さえるはずでしょうし。
一番悪いのは柳田球審ですね。ちょっと頭を働かせれば、加藤選手が右頭部を押さえているのを見て、これはデッドボールではないと判断できたはずです。
抗議に来た栗山監督も、球審に対しさかんに頭の右側を指して訴えてますから、ここで気がつかなければ頭悪すぎます。今さら誤審を認めたくなかったのでしょうかね。
ただ、giants-55さんは加藤選手を擁護されてますが、彼にも問題なしとは言えないと思います。いくらとっさの事とはいえ、自分が引いたバットが当ったくらいで、あの大げさな痛がり様はどうかと思います。「何が起こったか分からない」はずはなくて、当った場所からしてもボールが当っていない事は自分で判ってるはずです。「ボールは当ってません。頭を押さえたのはバットが当ったからです」と球審に自ら言えば、「さすが紳士のチームの選手だ」と絶賛されたでしょう。それをしなくてさっさと1塁に歩いて行ったからブーイングを浴びたのです。
無論、達川のように、当ったと球審をだますのも策略としてはあってもいいと思います。ただしそれは広島のように弱小チームだからこそ許される手で、脇谷にしろ、12球団一の圧倒的な戦力を擁する、「球界の盟主」がそんな姑息な事をやってはいけません。分かりやすく言うなら、大相撲で、ちょっと古いですが(笑)「猫だまし」は舞の海だからこそ許される手で、横綱がそれをやってはいけないのと同じです。

私見ですが、大相撲で行司の微妙な軍配には審判員から物言いがついて行司差し違えが認められるように、ネット裏にいる、例えば公式記録員に権限を持たせ、微妙な判定には記録員の判断で物言いをつけ、ビデオで確認する等のチェック体制を設けてはどうでしょうか。
「世紀の大誤審」とスポーツ紙に叩かれる審判もある意味気の毒ですし。検討の余地ありと思います。
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>Kei様 (giants-55)
2012-11-04 01:45:49
書き込み有難う御座いました。又、祝福の御言葉、感謝に堪えません。

元々トラブルが少なくない審判では在る様ですが、唯、「自分が審判だったとしたら、長時間神経を集中し続けた上、プロの速い球を判定し続けるというのは無理だろうな。」という思いも在り、審判バッシングが行き過ぎてしまうもどうかなと感じています。人は誰しもミスをするものですし、だからこそヴィデオ判定というのをホームラン以外でも導入して欲しい。(「全てにヴィデオ判定導入を。」という声も在りますが、其れには反対。何でも彼んでも機械任せというのは、実に味気無いと思いますので。)

ジャイアンツ・ファンという立場を極力排除し、当該リプレー動画を何度も見たのですが、「硬質の音」は確実に確認出来るものの、バットに当たったかどうかは、非常に微妙な感じに自分は思えました。球の軌道の変化も、している様にも見えるし、そうで無い様にも。此の点に関しては、様々な見解が在るでしょうね。

加藤選手が押さえていた頭の位置というのは、「成る程。」と思いました。右側を押さえているのならば、ボールが当たったというのはおかしいですね。唯、リプレー映像を見ると、倒れ込む際にヘルメットが吹っ飛び、其の時に右側を激しく擦り上げている様に見えます。3年前の死球による恐怖心を思うと、彼が死球という物に対して過剰反応してしまったという事や、(彼が受けたと思っている)死球の痛みよりも、直後の擦り上げが凄く痛かったと感じた“ならば”、演技云々では無く、本当に痛がっていたのではないかという気もするんです。

「脇谷選手の場合は全く擁護出来なかったけれど、今回の場合は一寸違う。」という気がしています。此れはジャイアンツの選手だからという訳では無く、他のチームの選手が同様の状態になった時でも、自分の気持ちは変わらないでしょう。

Kei様を初めとして、中立的な立場で見解を出して下さる方ならば、加藤選手に対して否定的な考えを持たれても心に響くのですが、記事でも触れた様に「ジャイアンツのする事は、何でも彼んでも悪い!」といった理屈無き批判には正直辟易とさせられていて、そういう人達が「良いバッシング材料が出来た。」と許りに、具体的な根拠も挙げずに批判している面もネット上では見受けられましたので、今回の記事を書いた次第です。

ファイターズのみならず、ジャイアンツにとっても後味の悪さしか残らなかった第5戦。栗山監督の言葉が、唯一の救いでした。
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日本一おめでとうございます (青空百景)
2012-11-04 10:33:39
ルパートさんのブログでのやり取りは私も読ませて頂きました(ところで全く別の事柄ですが、今回のファイターズ敗退についての彼の言葉があまりにもとげとげしいのが些か気になっています……)。
実際そういう誤解や邪推はありえますね。私が愛読しているあるジャイアンツファンのブロガーさんがいて、彼はこの試合を実際に札幌ドームで観戦しており、悪天候に加えて試合展開は吉川君のKO、ファンは入団経緯から長野君に好印象を持っていない等々の諸条件が重なれば、ブーイングも死球への拍手も起こるのは自然なことだろうと書いていました。私にはそれは「立場が変わればジャイアンツファンでも、どこのファンでも起こること」「プロ野球観戦にそういう要素はもともとあるものでしょう」という中立的な立ち位置での言葉と見えたのですが、そうではない人もいるんですよね。ツイッターで紹介したところ、「虚カスが勝ち誇っているだけにしか見えない」と酷い言葉で感想を述べてきた人がいました。
加藤選手への非難については、多田野君の「だます方もだます方、だまされる方もだまされる方」という言葉が輪をかけた部分が少なからずあるかもしれません。
そして死球についてですが、報復死球の可能性はゼロではないと思いますよ。多田野鶴岡両選手の言葉に加えて打撃投手の松さんのツイッターを見ても、「加藤選手が嘘をついた」「原監督がファウルをデッドボールに変えさせた」というのがファイターズ側の認識だろうからです。「死球という形でマナー違反への異議を表明する」というのは普通におこなわれることですよね。
長々とすみませんでした。
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リプレイを見てみました (ぷりな)
2012-11-04 13:32:39
当日の中継を見ていて、私も「これは頭部死球どころか死球ですらない」と感じました。ただ、その時点では「ボールの投げこまれた位置と加藤選手の立ち位置からして、もし当たったとしても顔面かヘルメットのつばであり、頭を押さえるのは解せない」とも感じていました。

Youtubeでリプレイ映像を見てみたところ、Kei様やgiatnts-55様のおっしゃるように、自分の引いたバットがヘルメットに当たっている、倒れ込む際にヘルメットが吹っ飛び、その時に右側を激しく擦り上げているように見えます。よく見ると確かに加藤選手は倒れ込んだ後に頭の右半分を押さえており、自分のバットもしくはヘルメットの擦り上げにより痛みを感じたのであろうと推察できます。栗山監督もその点を力説していることが身振りから読み取れます。これを危険球とする判定は誤審であると思います。

中継を見ていた時は、加藤選手が頭の右半分を押さえるのに両手を当てている姿が、頭を両手で抱え込んでいるように見え、アピールプレイと感じてしまいましたが、過去に頭部死球を受けたことがあると知り、「その時のトラウマから過剰反応してしまったのかもしれないな」と思いました。現バファローズの高橋信二選手がファイターズ在籍時の2010年に頭部死球を受け、後遺症に悩まされて閉幕まで1軍に復帰できず、翌年金銭トレードされた事例のように、バリバリの一線級の選手をたちまちに選手生命の危機にまで追いやってしまうこともある頭部死球。たとえ目立った後遺症は出なくても、受けた人にとってはトラウマになりうるものだと思います。

この判定が出された時は声を荒げ、大きな身振り手振りを交えて猛抗議しながらも、試合後の栗山監督のコメントは素晴らしいですね。決定がなされる過程や決定をまだ覆せる段階においては言葉を尽くして論議しながらも、決定が下されたらそれに従う姿勢は潔い。逆のタイプの人はどの分野でもいっぱいいますが
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>青空百景様 (giants-55)
2012-11-04 15:46:22
祝福の御言葉、深謝に堪えません。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

ルパート・ジョーンズ様のブログはユーモアが感じられて大好きなのですが、明らかに荒らしと思われる書き込みがされていて、凄く残念です。考えたくは無いのだけれど、ジャイアンツ・ファンと思しき者からの余りに野卑な書き込みには、心から憤りを感じました。

確かに今回の件に関しては、普段のルパート・ジョンーズ様らしくない記述も見受けられるけれど、腹立たしいで在ろう書き込みにもきちんと対応されているのは、「偉いなあ。」と敬服。短気で狭量な自分には、とても真似が出来ないし。

「大声援」に関して中継を見ていた自分は気付かなったし、そういう事が在ったとは信じたくないというのが自分の気持ちです。唯、もし事実だとしたら、「何故、誤審とは無関係な長野選手に対してなのか?」という思いが在ったのですが、「長野選手とファイターズとの因縁」というのを青空百景様の書き込みで思い出し、「成る程、そういう可能性も在るのかあ。」と思った次第。

報復死球だったのか否かは当事者のみぞ知るな訳ですが、此れ迄の栗山監督の言動からすると、そういう事を指示するというのが凄く考えられないんです。(今朝のスポーツ紙に載っていたのですが、阿部選手の足の状態は我々が想像していた以上に悪い様で、昨日阿部選手が勝利打点を上げたシーンでも、「四球で塁に出させて足を動かさせた方が、彼、そして延いてはジャイアンツに大きなダメージを与えられた。でも、栗山監督は敢えて勝負を指示した。」という記事が。良くも悪くも、ノムさんが栗山監督の立場だったら、先ずは阿部選手潰しの戦略を採って来る気がします。)彼のONでも報復死球を指示していたという話も在りますので、絶対に無いとは言い切れませんけれど。

日本一決定直後、ベンチで呆然とした表情で座っている中田翔選手の姿が印象的でした。入団当時の“悪ガキ”振りを知っているだけに、近年の彼の人間的な成長は嬉しかったし、昨日の3ランも悔しくは在ったけれど、同時に「偉い!」と思ってしまったのも事実。今回の悔しさを糧に、更に上を目指して欲しいです。
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>ぷりな様 (giants-55)
2012-11-04 15:59:24
書き込み有難う御座いました。

死球の影響、其れも頭部への死球の影響は、選手にとって相当な物の様ですね。原則、140~150kmの“石ころ”がぶつかるのを考えれば、「そりゃそうだろうなあ。」と思います。大打者・田淵幸一氏が1970年に左側頭部に死球を受け(当時はヘルメットに耳当てが付いていなかった為、左耳から大出血。此の影響で彼は、左耳が難聴に。)、翌年一杯迄打撃に影響が出たと言われています。

加藤選手が彼の場面で演じたのか否かに関しては、其れこそ彼のみぞ知るな訳ですけれど、「去年の脇谷選手を巡る誤審騒ぎ」(詳細は、上のsyuu様宛のレスを御参照下さい。)を知っている彼が、演技をするというのはどうにも思えないのです。どういう事かと言えば、脇谷選手のケースは明らかに本人も「インチキ」を自覚していたと思うし、非難されても仕方無いと自分は思っているのですが、猛バッシングに晒され続けて来た彼は其の後、“沈んだ状態”の儘(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%87%E8%B0%B7%E4%BA%AE%E5%A4%AA#.E3.83.97.E3.83.AD.E5.85.A5.E3.82.8A.E5.BE.8C)に在ります。勿論、猛バッシングが直接的な理由では無く、怪我等が理由な訳ですが、「自業自得だ!」みたいな批判をしている人も少なくないし、少なくともメンタルに与えたダメージは少なくないと。そんな彼を知っているで在ろう加藤選手が、敢えて猛批判を受けるのが見え見えな事をするだろうか?という気がするのです。

そういう図太いキャラには思えないというのも在るのだけれど、でもあんなに大ブーイングを浴びてもヒットを打つのだから、図太いのかもしれないなあとも・・・。
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>ぷりな様 (giants-55)
2012-11-04 23:00:23
加藤選手の一件を東京スポーツが取り上げていたのですが、ジャイアンツに対して批判的な論調を貫いている中、興味深かったのは「画像を確認すると、ヘルメットにも“バットにも”球は当たっていなかった。」と断言している点。又、「放り投げたバットがヘルメットに当たっており、其の音を鶴岡選手が『球はバットに当たった。』と思ってしまったのだろう。」とも。「3年前に受けた死球の恐怖心から、思わず頭を抱え込んでしまったのではないか?」とも推測していました。

自分も「バットに当たっている様にも見えるし、当たっていない様にも見える。球の軌道も変化している様にも見えるし、していない様にも見える。」と断定出来ないもどかしさを感じていましたが、ジャイアンツに批判的な論調の東京スポーツでもこう書いてしまう程、非常に微妙な状況で在った事だけは確かな様ですね。
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真面目な人が多いんですね (AK)
2012-11-06 15:17:04
ネットでいろいろ意見をいう人は基本的に私を含め根暗で真面目だと思っています。それを隠すために汚いネットスラングでふざけたりしますが、基本的に根暗で真面目の集まり、弱者連合です。
この問題でのネットと一般野球ファンの違いはおそらくブーイング、長野へのハムファンの反応。そこに「民度」なんて言葉を使ってしまう辺りかもしれません。普通のテレビでのんびり野球を見るのが好きであまり金払ってまで行かない人にとっては、「野球場」も「プロ野球選手」も「野球の応援団」も「柄が悪い」イメージが強いです。私の知人でラジオやネットニュース(ニッカンスポーツとか)でしか野球情報を仕入れないし、見に行くこともないし、ファンとも交流したいとも思わないが「阪神ファン」を自称している人が何人かいます。その人たちにとっての野球場やファンは昭和のままで止まっており、酔客が野次を飛ばす・デー部大久保や星野に代表されるような野球やっていなければゴロツキのような選手たちのど付き合いなんです。けれどもなぜか愛郷心や習慣から阪神は応援してしまう、という。これは他の古いチームのファンにも案外といると思う。そういうファンから見れば「そら巨人みたいなもん嫌いや。腹立つわ。金で審判買収するようなチームや(注・そういうイメージがあります)。所詮巨人が絡めば花相撲や(注・長年のイメージです)。しかもあの長野とかいうのもいけ好かない奴や。そら荒れまっしゃろ」。それで終わりです。

長々失礼しましたが、真面目なファンの皆さんの反応に「なるほど」と感じましたので、書かせていただきました。
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