今回の参院選での大敗を受け、安倍首相は「赤城大臣も含めて人心を一新して参ります。」と、9月に予定される内閣改造*1では赤城農林水産大臣を再任しない考えを明らかにした。”逆風”を生み出した要因は幾つか在り、その1つが「政治と金の問題」。次から次へと発覚した赤城大臣の金銭疑惑はその象徴で在り、説明責任を全く果たそうとしなかった彼を黙認し続けた安倍首相の姿勢が国民に嫌われたと言える。
こんな好い加減な大臣を首にするのは当然だが、次の内閣で再任しなければOKという問題なのだろうか?「正当な形で処理されているから問題無い。」と主張するだけで、証拠となる領収書類を一切提示しようとしない赤城大臣。安倍首相はそんな彼に対して、「きちんと説明責任を果たした。領収書類を提示しなければならないという取り決めは無い。」と言い続けていたが、本当に国民の怒りを理解した上で「政治と金の問題」に真剣に取り組む意思が在るのならば、取り決めがどうのこうのなんて言い訳はせずに、”自民党の総裁として”毅然と領収書類の提示を命ずるの先決ではないか?この国で「政治と金の問題」、それも同じ様な問題が延々と繰り返される要因に、問題が発覚した際に徹底的に”温床”の究明が為されない事に在る。赤城大臣を首にする事で、臭い物に蓋が出来ると思っているので在れば、「だから安倍首相は駄目なんだ!」と言わざるを得ない。
投開票が行なわれた日の深夜にテレビ朝日系列では「朝まで生テレビ!」形式の討論番組が放送されていたのだが、此処でも「だから駄目なんだ!」と思ってしまうシーンが在った。確か社民党の女性議員だったと思うが、今回の自民党の惨敗の要因に付いて、「松岡大臣が光熱水費問題に対して質問された際、『今時、水道水の水をそのまま飲んでいる人は居ない。』と言っていたが、日本には水道水も飲めずに亡くなった人も居る。格差がこれ程迄に拡大した世の中で、好い加減な金銭処理をしていた大臣を黙認していた事が国民の怒りを招いた。」といった趣旨の発言をした。”案の定”、司会の田原総一朗氏は「その『日本には水道水を飲めずに亡くなった人も居る。』というのは事実か?そのソースは何か?」と質問し、それに対して彼女は「いや・・・事実かどうかというのは問題では無く、それ程格差が拡大したというのが問題な訳で・・・。」としどろもどろな答えしか返せなかった。
亡くなった父が良く言っていた言葉に、「他者を説得しようとするならば抽象的な事柄を並べ立てるのでは無く、具体的な数値を挙げて説明しなければ駄目だ。」というのが在った。典型的な文系人間の自分はなかなかその訓えを実践出来ていないのだが、こういった討論の場で根拠の無い、それも抽象的な主張をするのは論外と言える。「だから社民党は駄目なんだ!」と言われない為にも、もっと具体的な主張を心掛けて貰いたい。
そして今回の選挙で大勝を収めた民主党も、今後はより具体的且つ現実的な政策を打ち出していかないと、「だから民主党は駄目なんだ!」と幻滅されるのは間違い無いだろう。「与党の打ち出した政策に何でもかんでも反対するのでは無く、賛同出来る物に対しては賛同し、絶対に受け容れられない物に対してはしっかりと理由を表明した上で断固反対する。」という是々非々の姿勢が求められる。久し振りに”策士”ぶりを発揮した小沢代表。彼の今後の動きに注目したい。
*1 応用力を全く感じられない安倍首相だけに、内閣改造では「著名人や女性を多く抜擢」するという”サプライズ人事”で、国民の目先を逸らそうとするのではなかろうか。
こんな好い加減な大臣を首にするのは当然だが、次の内閣で再任しなければOKという問題なのだろうか?「正当な形で処理されているから問題無い。」と主張するだけで、証拠となる領収書類を一切提示しようとしない赤城大臣。安倍首相はそんな彼に対して、「きちんと説明責任を果たした。領収書類を提示しなければならないという取り決めは無い。」と言い続けていたが、本当に国民の怒りを理解した上で「政治と金の問題」に真剣に取り組む意思が在るのならば、取り決めがどうのこうのなんて言い訳はせずに、”自民党の総裁として”毅然と領収書類の提示を命ずるの先決ではないか?この国で「政治と金の問題」、それも同じ様な問題が延々と繰り返される要因に、問題が発覚した際に徹底的に”温床”の究明が為されない事に在る。赤城大臣を首にする事で、臭い物に蓋が出来ると思っているので在れば、「だから安倍首相は駄目なんだ!」と言わざるを得ない。
投開票が行なわれた日の深夜にテレビ朝日系列では「朝まで生テレビ!」形式の討論番組が放送されていたのだが、此処でも「だから駄目なんだ!」と思ってしまうシーンが在った。確か社民党の女性議員だったと思うが、今回の自民党の惨敗の要因に付いて、「松岡大臣が光熱水費問題に対して質問された際、『今時、水道水の水をそのまま飲んでいる人は居ない。』と言っていたが、日本には水道水も飲めずに亡くなった人も居る。格差がこれ程迄に拡大した世の中で、好い加減な金銭処理をしていた大臣を黙認していた事が国民の怒りを招いた。」といった趣旨の発言をした。”案の定”、司会の田原総一朗氏は「その『日本には水道水を飲めずに亡くなった人も居る。』というのは事実か?そのソースは何か?」と質問し、それに対して彼女は「いや・・・事実かどうかというのは問題では無く、それ程格差が拡大したというのが問題な訳で・・・。」としどろもどろな答えしか返せなかった。
亡くなった父が良く言っていた言葉に、「他者を説得しようとするならば抽象的な事柄を並べ立てるのでは無く、具体的な数値を挙げて説明しなければ駄目だ。」というのが在った。典型的な文系人間の自分はなかなかその訓えを実践出来ていないのだが、こういった討論の場で根拠の無い、それも抽象的な主張をするのは論外と言える。「だから社民党は駄目なんだ!」と言われない為にも、もっと具体的な主張を心掛けて貰いたい。
そして今回の選挙で大勝を収めた民主党も、今後はより具体的且つ現実的な政策を打ち出していかないと、「だから民主党は駄目なんだ!」と幻滅されるのは間違い無いだろう。「与党の打ち出した政策に何でもかんでも反対するのでは無く、賛同出来る物に対しては賛同し、絶対に受け容れられない物に対してはしっかりと理由を表明した上で断固反対する。」という是々非々の姿勢が求められる。久し振りに”策士”ぶりを発揮した小沢代表。彼の今後の動きに注目したい。
*1 応用力を全く感じられない安倍首相だけに、内閣改造では「著名人や女性を多く抜擢」するという”サプライズ人事”で、国民の目先を逸らそうとするのではなかろうか。