上原さん、それを言っちゃあいかんでしょ！

ポスティング・システムによるメジャー移籍を求めている上原投手と、あくまでもＦＡ資格を取得してからメジャー行きすべきとする球団側との間で交渉が難航している。上原投手の言動には賛否両論渦巻いているが、個人的には彼の言動にどうしても同意出来ない。

同僚の桑田投手は「僕等の時は（ＦＡ権取得迄）１０年かかったんだから。」とやんわりとながらも彼の言動を批判し、工藤投手も「（上原投手が、最短でＦＡ権取得する２００８年には３４歳になってしまう事を踏まえ。）年齢的な不安を持っている様だけど、あいつなら４０歳でも出来る。自信を持って欲しい。要は練習の質次第だよ。」と自身の経験を元にＦＡ取得後のメジャー移籍を勧めたとの報道がなされているが、自分も彼等の意見に頷けてしまう。

以前にも書いたが、アスリートがより高いレベルを目指したいという気持ちを持っている事等は理解しているが、それでも何か身勝手な感を持ってしまう。とは言え、彼の言動に憤りを感じている自分も、彼の事を心底嫌いになれないのも事実。元々、エリートと呼ばれる選手達よりも、”泥臭い”選手達にシンパシーを覚えてしまう自分なので、彼は大好きな選手の一人なのだ。（プロの世界にドラフト１位で入団した選手が、真に”雑草”なのか？という話もあろうが、入団に到る迄の球歴にエリートにはない”泥臭さ”を感じてしまう。）仮に、彼が直ぐにでもメジャーへ行く事になっても、憤りを感じつつも、彼を応援してしまうだろう。それがファンの哀しい性でもあるのだ。

しかし、そんな自分でも、上原投手と取材陣との間で交わされたやり取りには正直ガッカリした。

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記者：　「上原さんのポスティングでのメジャー挑戦に、我がままだという声が上がっていますが。」

上原投手：　「自分のサイトでも書いている様に、我がままである事は自覚しています。又、（メジャー行きを）応援してくれとも頼んでいませんし。」
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言葉の綾だと判ってはいるが、それでも「応援してくれとも頼んではいませんし。」という言葉はなかったのではないか。何故に、こんなにもファンを突き放した様な物言いをしてしまったのか。カネシゲ様を始めとして、多くの野球ファンが述べておられる様に、メジャーに行くにしてももう少しファンへの”心遣い”が在っても良いのではないか。

今でも上原投手が大好きだ。だからこそ、本当に嫌いにさせないで欲しい・・・。