ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

人に優しく

2005年01月27日 | 時事ネタ関連
発生から1ヶ月経った今も、14万人を越える行方不明者の捜索が続いているスマトラ沖地震。現地の悲惨な状況を目にする度に心が重くなる。特に胸を抉られる程辛かったのは、父親と弟を津波で失い、未だ以って母親の行方が判らない杉本遼平君の姿。小学校6年という幼さで、気丈に振舞っている姿が余計に辛さを増幅してしまう。

そんな彼に関して、昨日こんな記事が載っていた。

今から11年前に起こった松本サリン事件は、深く記憶に残っている。前代未聞とも言える事件内容もあり、被害者の河野義行氏は犯人と目されて、河野氏及びその家族は執拗な追及を受け続けた。この扱いは、9ヵ月後にオウム真理教の信者達によって地下鉄サリン事件が引き起こされ、その実態が明るみになる迄続いた。自らも被害者であり、そして妻であり母である人を意識不明のまま抱えながらも、社会から白い目で見続けられた河野さん一家。自責の念に駆られながらも告白すると、自分も河野氏に疑惑の目を向けていた一人だ。

もし、自分が逆の立場だったら、そんな社会を許せるだろうか?否、絶対に許せないだろう。犯人扱いしたマスメディアに対して、ロス疑惑三浦和義氏の如く訴訟を起こし立てたと思う。しかし、河野氏は訴訟を起こす事もなく、奥さんの看病をし続けている・・・。

普通であれば人間不信にもなろうし、人に対して優しくもなれなくなると思う。だからこそ、河野氏の次女の優しさが一層身に沁みる。自分は人に対して、これ程迄に優しくあれるだろうか?

心痛む報道が多い中で、救われた思いになる話だった。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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Unknown (やぎ)
2005-01-27 18:15:40
良い記事を紹介していただきありがとうございます。

救われた気分です。

そして河野氏が偉大に思えました。

ありがとうございます。
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立場変われば… (わこう)
2005-01-28 00:28:06


河野氏の次女の行動は素晴らしいものです。



ところで水を差すようで申し訳ないのですが。

私も以前は河野氏に同情していた時期もありました。

しかし生坂ダム殺人事件では長野県警の不手際を解明しようとする田中知事に対して県警を管理監督する立場の公安委員会のメンバーとして県警を擁護するとまではいいませんが、解明を妨げ不問に付す立場をとり続けていました。

「立場が変われば変わるもんだ。ふつうの人だったんだ。」とガッカリしました。
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はじめまして (Y子)
2005-01-28 16:42:23
TBありがとうございます。



ですね、

心痛む報道の中で、救われた気持ちになる、

まったく同感です。
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