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ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

半分以上が梅毒患者

2009年08月11日 | 其の他
「性に寛容な国」というとスウェーデンを始めとした幾つかの国が頭に浮かぶが、現状をどう考えるかは人によってそれぞれ異なるだろうけれど、少なくとも嘗ての我が国は「性に寛容な国民性を有していた。」とされている。昭和初期辺り迄、西日本の農村地では「夜這い」の習俗が残っていたというのも、それを裏付ける一つ。

7月27日付けの日刊ゲンダイには「日本性史」なるコラムが載っており、そのタイトルは「江戸の民衆は半分が梅毒患者だった」。「遊廓」に「夜鷹」、「夜這い」等々と、性を謳歌していたとされる江戸の民衆。しかし、その裏側には性病の多さという現実も在った様だ。1857年に来日したオランダ軍医のヨハネス・ポンペ・ファン・メーデルフォールトは、「日本人は夫婦以外の性行為を悪い事とは思っていないし、売春宿では対策が取られていないので、性病は家庭内にも蔓延している。」嘆いていたとか。

特に梅毒は大流行していた様で、人骨から病気の痕跡を読み取る「古病理学」の手法で江戸時代の人骨1,000個を調べた所、梅毒感染率は54.5%だったと。又、幕末から明治にかけての医師・松本良順は「養生法」の中で、下層民は95%が梅毒に感染している。と記している。「幕末に横浜娼館で検査した所、梅毒の感染率は80%だった。」という話も在り、「江戸の民衆の半分が梅毒患者だった」というタイトルは強ち大袈裟とは言えない。

こうなると「江戸の民衆、少なくとも下層民の殆どが梅毒によって死んだという事か?」と思われる方も居るだろうが、梅毒はその潜伏期が数十年と長いケースも在る為、実際には発症する前に結核コレラ等に罹患して死ぬ(梅毒)感染者が多かったと言う。

山帰来」なる漢方薬が梅毒の治療薬として有名だったが、実際には効果が無かったと。当時、西洋では「水銀による治療法」が発明され、日本でもフィリップ・フランツ・フォン・シーボルト等がその治療を施すも、「水銀中毒患者を増やしただけだった。」というのは恐ろしい話だ。

明治に入り、検梅制度によって感染した遊女が営業を禁止される様になり、次第に減って行ったとされる梅毒だったが、30歳代男性及び20歳代前半の女性を中心に増加傾向に在る。と報道されたのは昨年の事。

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16 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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>ストラングラー様 (giants-55)
2009-08-12 23:07:24
書き込み有難う御座いました。

戦地は何処も悲惨な状況に在る訳ですが、南方戦線に送られた日本兵は筆舌に尽くし難い程の悲惨さだった様ですね。「暑さ」に「慢性的な食糧不足」、そして「『劣悪』なんて言葉じゃ足りない程の不衛生さ」等。「戦いで亡くなった兵士よりも、そういった劣悪な環境で亡くなった兵士の方が多かった。」という話も在り、亡くなられた人々に深い同情を覚えてしまいます。

どんな病気も罹患している人にとっては心身共に辛いものですが、取り分け「見た目に異常を来す病気」の場合には、周りからの偏見の目というのが加わり、非常に辛い事でしょう。
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Unknown (ストラングラー)
2009-08-12 17:28:19
どこの自治体でもやっていますが、お年寄りからの戦争体験をまとめて冊子にするということがあります。
数年前ですが、カルチャーセンターの自分史教室や老人会、地元紙等の協力を仰いで沢山集めました。
いろんな種類の体験談が集まりましたが、出生地の南信州を出て金沢の連帯に入隊し東南アジアに行っていた元兵士の体験談を今も思い出します。悲惨な戦場の話の脇に同僚兵士が「カミさんの話をした話」というのが書かれておりまして、「妹に夜這いかけたつもりが、姉のほうとやっちゃって、責任取らされたんだわ」「あらそうかね」と語り合ったそうです。深刻な話の中にひょこっと出た猥談。一抹の清涼剤と思うか「あらフケツ!」と思うかはその読者次第でありましょう。

梅毒といえばある一定の年代より上の方だと、「帰ってきた将校さんが梅毒で」なんて話を聞いた経験の方いらっしゃるのではないでしょうか。私の父の生まれ育った集落にもそういう話があったようで、父はその将校さんを一回ぐらいしか見たことがないそうですが「陸軍学校出の村の英雄だったのに戦争終わって帰ってきたらそんな具合だし、その家族も戦前戦中威張ってたもんで、みんな冷たい目でその一家を見たもんだな。その将校さんは蔵に閉じ込められて出てこなかったけど、鼻がないとかいろいろ噂されていたな」と何回か聞かされました。別の父の友達のお年寄りの話だと「梅毒で頭おかしくなったという話だよ。鼻のこともみんな言っていたが見た人はいない」とか、はっきりとしたことは噂の域を出ないようですが、いずれにしても戦争で人生や夢が絶たれてしまった方であったことは確かです。


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>マヌケ様 (giants-55)
2009-08-11 23:57:07
書き込み有難う御座いました。

何事にも「表」と「裏」が在りますね。又、歴史というのは概して「勝者」の側から書かれるもので、「敗者」の側からの“真実”は闇に葬られてしまうもの。
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Unknown (マヌケ)
2009-08-11 23:06:25
ジャレド・ダイアモンドの「銃・鉄・病原菌」にヨーロッパがアジア、アフリカ、南米を支配した経緯が地政学的に分析されております。 不衛生極まりない長旅の船乗りが上陸するたびに病原菌をばらまきました。 大航海時代の表は教科書にきちんと記されて人類の功績としてたたえられてはいますが、その裏側は当然教科書には載りません。 中南米、南米にはカラードと呼ばれる混血が多いとまでは記載されますが、それがなぜかは記載されません。 白人に蹂躙されたからですと記載されるのはブラジルやメキシコなどの国の教科書にだけです。 そしてそれらの国の歴史ではコロンブスは悪魔のごとく記されています。 梅毒がハプスブルグ家の財力と造船技術と航海術により後々世界に流布されました。 トイレがない、風呂に入る習慣もない大国からの先兵が当時の超近代的都市江戸にバイ菌をばらまいたのです。
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>toshi16様 (giants-55)
2009-08-11 22:56:51
書き込み有難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰います。

コロンブスと梅毒の関係もそうですが、未開の地に所謂「先進国」の人間が入り込み、その結果として未開の地から新しい病原体を持ち出してしまうという例は幾つか在りますね。HIVの発祥地も、アフリカ奥地だったと記憶していますし。

「英雄、色を好む」とは言い古された言葉ですが、性病で亡くなった歴史上の人物も結構居る様で、梅毒に限って言ってもフリードリヒ・ニーチェやルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン、ハインリヒ・ハイネ、加藤清正、前田利長、浅野長政等が当該するという説が。
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Unknown (toshi16)
2009-08-11 21:05:40

梅毒の起原は諸説あるようですが、コロンブスの率いた探検隊員がアメリカ上陸時に原住民女性と交わって感染し、ヨーロッパに持ち帰り、以後世界に蔓延したとする説があるそうな。

コロンブスの帰国から梅毒の欧州での初発までの期間が短いという難点があるが、アメリカでも古い原住民の骨に梅毒の症状がある例が発見されており、また例えば日本でも、コロンブス以前の人骨には梅毒による病変が全く見つかっていないなど証拠は多く、最も有力な説とされているそうです。

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上っ面の話なんざ面白くねえ (破壊王子)
2009-08-11 17:48:36
ケジラミ移された時にはビビったアタクシが参りました。

HIVの検査もやったことがあるしね。アレは匿名なのはいいけど何で検査受けに来たのか聞かれるのが良くない。ワケなんざ決まってるっての(苦笑)


障害者割引してる旨をホームページに載せてるお店もありますな。通り一辺のモラルだけで性は語れないのですよ。

そういえばいつの間にかチャリティーよりも誰がマラソン走るのかが話題になる、実質カラオケ大会テレビの時期になりましたが、私はその裏でやってる別の24時間の方がいいなあ。確か募金するとおっぱい触れるンでしたっけ?都内の方はアタシの代わりに行ってくださいな。

世の中綺麗事だけで回れば誰も苦労はしませんな。映画「やわらかい手」の登場人物では、口だけは立派だけど甲斐性無しの伜が一番ムカつきましたので。
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>マヌケ様 (giants-55)
2009-08-11 13:56:46
書き込み有難う御座いました。

異常な程の肩凝り性故、マッサージを頼む事が昔は結構在りました。(最近は懐が寂しいので、専ら外用消炎鎮痛剤を塗って誤魔化していますが。)海外でも然る事乍ら、国内でもビジネスホテルでマッサージを呼ぶと、その手の御誘いをされる事は在りましたね。20代の頃でしたが、ビジネスホテルでマッサージを依頼した所、外部から遣って来たのは自分の祖母と同じ位の御婆ちゃん。如何にもおざなりなマッサージをした後、「抜きますか?」と言われた時には流石にビックリ。「結構です。」と即座に断りましたが、「御客さん、珍しいねえ。皆するのに。」と呆れ果てた様に言われたものの、「ほんまかいな!?」とその御婆ちゃんの顔をしげしげと見詰めてしまったのは言う迄も在りません。
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Unknown (マヌケ)
2009-08-11 13:46:51
セックスは自分が心地よいことが相手にも心地よいという究極の癒しですね。 癒してあげたい人、癒されたい人といういたわりのパートナーとのめぐりあわせに恵まれていれば他で欲求を満たす必要もありませんが、プロやセミプロにお世話になることも時にはあるでしょう。 逆に思うのですが、全身アトピーのような男性をお金のために我慢してお相手せねばならないようなケースなど大変苦痛でしょうね。 最近は出張先のホテルでたまの息抜きにプロの方を呼ぶというのが多いようです。 いろんなサービスがあるようですが、リスクも多いでしょう。 昔、パタヤでしつこいほど迫られたことがあります。 その時はエイズのことで頭がいっぱいで、とにかく逃げました。 ボーイさんが女性を連れてくるのですが、断りつづけると勘違いして、今度は男を連れてきて、ホントにいいからと、お金を握らせて帰ってもらいました。 それが当たり前と思われている日本人像からすると、私は変な日本人だったろうと思います。 「シャチョウサン、シャチョウサン」「うるさい、おれは社長じゃねえ」と怒鳴りました。
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>悠々遊様 (giants-55)
2009-08-11 13:32:10
書き込み有難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰います。

売春防止法が施行された1958年迄、「赤線」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E7%B7%9A)や「青線」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E7%B7%9A)といった公認or非公認の売買春地域が存在していた我が国。暗黙の内に売買春が行われている風俗店は今でも存りますから、青線は継続しているとも言えますよね。

「性行為」というのは「種保存の本能」で在り、性行為自体が途絶える事は在り得ない・・・と真っ当な話は別にして(笑)、人間は大なり小なりスケベな部分を持っていますから、性行為に関するビジネスは未来永劫不滅と言っても良いでしょうね。以前、ポンペイの遺跡を見に行った際、其処に売買春宿が在ったのには驚かされましたし。

とは言え、何でもかんでも在りな「野獣状態」でも困る。最低限の理性を持った上で性行為に臨まないと、性病の蔓延も懸念される訳ですし。
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>Spa supernova様 (giants-55)
2009-08-11 13:23:14
書き込み有難う御座いました。

「スウェーデン=性に対して非常に開放的な国」というイメージは、やはり昔のマスメディアの影響が大きいと思います。幼少時、両親に隠れて夜中にこっそり見ていた「11PM」でも、かなり煽情的にこの国を取り上げていた記憶が在りますし。

AVの普及度とか、一部歓楽街の無秩序状態からすると、我が国の性風俗の大っぴらさ加減を外国の方は感じるでしょうね。又、「児童ポルノが野放し状態」と思われているのも、全く困った話です。

以前、海外で傍若無人に振る舞う日本人(これは老若男女を問わずですが。)の姿に恥ずかしさを感じた話を書きましたが、スケベなのは自分も同じなれど、海外に於いては特に「自身の痴態は日本人の痴態と見做される。」という事を自覚しないと駄目でしょうね。
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道徳的に? (悠々遊)
2009-08-11 13:02:58
 遊郭は江戸時代の話ではありませんね。太平洋戦争の敗戦後も、数年間は赤線があり続けたし、国の機関の性病検査を毎週受けないと営業できなかったとか。一種の公娼制度でしょう。ただし、その背景には貧困による娘の身売りが供給源としてあり、戦後婦人参政権を得た女性達の猛抗議で、廃止に追い込まれました。
 しかし需要が無くなったわけではないので、非合法な形で引き継がれ、現在の援助交際に繋がっているわけですね。
 かつては国が性病予防にかかわっていたから、ある程度コントロールが効いていたわけですが、今は100%私娼ですから、まったく野放しと言って良いでしょう。江戸時代に逆戻りです。
 本能に基づく性欲と、理性に基づくモラルをどう折り合いつけるのか、結構微妙で難しいですね。
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現在でも (Spa supernova)
2009-08-11 12:21:11
在日スウェーデン人は必ず中高年にスウェーデン=…と言われるのですが(若年層だとイケアとか他のイメージが強いようだ)、実際のスウェーデンは「確かに性教育を早い段階から受けたり、若い時期の奔放な振る舞いはあるだろうが、個人的には日本のほうがセックス大国だと思う。特に売春産業は女性向けまで豊富でビックリ。渋谷と新宿は夜になると異様だ(ホストのことかな)。電車や街の中にポルノの広告(週刊誌の広告や風俗の客引き、看板他のことらしい)があふれ、初めて東京に来た時は恐怖を感じた。」と在日スウェーデン人が言っていました。あそうそう、その奥方(日本人)によると「スウェーデンにやってきて若い子に馬鹿みたいに声かけまくる(日本人中高年)オヤジ、まだいるのよ。日本人のイメージ悪くなるから迷惑!」と言っていました。諸兄、そのようなことないようにしてください(笑)

個人的にはスウェーデンよりもデンマークやドイツのほうが日本人中高年男性の考える「フリーセックス=性産業豊富」だと思います。

>夜這い

農村部、奥のほうでは昭和20年代まであったそうです。
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ご無沙汰しております。 (hiro)
2009-08-11 02:51:53
ブログはいつも拝見しております。

江戸時代は梅毒が蔓延していた事は、衛生面の不備等考慮すれば頷ける話・・・
しかし半分が梅毒感染者とは驚くべき数字!!


天候不順な今年の夏、如何お過ごしでしょうか?
残暑お見舞い申し上げます。m(__)m
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>てくっぺ様 (giants-55)
2009-08-11 02:31:55
書き込み有難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰います。

「下半身は別人格」を実践している自分ですので、性病に関してはどうしても強い関心を持ってしまいます。勿論、罹患しない様に細心の注意は払っていますが。

良くも悪くも「己が性本能に忠実」という意味に於いては、もしかしたら昔の方が「健康的」だったのかもしれません。道徳的にはアカンですけれど。
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すごいですね (てくっぺ)
2009-08-11 01:14:52
こんばんはです。^±^ノ

すごいですね、民衆の半分が梅毒とは。^±^
だけど、確かに落語の世界でも、遊郭の話が多く、そこに行かないのは野暮だっていう背景が描かれてますね。
今のほうがずっと健康的ですね。^±^
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