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「記憶から消し去りたい!先輩社員が遣らかしてしまった新入社員時代の失敗ランキング」(gooランキング)
1位: 目覚めたら出社時間を大幅に過ぎていて、大遅刻をしてしまった。(100)
2位: 電話応対で、社内の人を「さん」付けで呼んでしまった。(90.6)
3位: 先輩や上司から厳しい言葉を掛けられて、思わず泣いてしまった。(65.6)
4位: 目上の人に「御苦労様です。」と言ってしまった。(57.0)
5位: 休みの日に遊び過ぎて、次の日会社を休んでしまった。(55.0)
6位: FAXを、裏表間違えて送ってしまった。(53.9)
7位: 取引先の人に、「御疲れ様です。」と言ってしまった。(53.1)
8位: 電話を取った時、つい普通に「もしもし。」と言ってしまった。(51.6)
9位: 名刺交換後、戴いた名刺を直ぐに名刺入れに入れてしまった。/エレヴェーターで一緒になった上司より、先に降りてしまった。(31.2)
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誰しも「新人時代」が在り、程度の差は在りこそすれ、「若さ故の失敗」を経験していると思う。斯く言う自分も、其の例外では無い。今からウン十年前、自身の新人時代を振り返ると、少なからずの失敗をした。学生時代から所謂“マナー本”を読んでいたし、新入社員として最初に付いた先輩(非常に嫌な人だったけれど。)が社内文書の書き方や社会人としての言葉遣い等を事細かに指導してくれたので、2位、4位、7位~9位の様な失敗はしなかったが、其れ以外では多くの新入社員がした様な失敗はしたと思う。
新入社員として配属されたのは、海外関係の部署だった。「満足に英語が話せない自分が何故?」と不思議でならなかったものだが、配属から半月経った時、即ち業務内容を満足に把握していなかった時に、大きな失敗をしてしまった。今でも思い出すと、顔から火が出る程に恥ずかしかく、出来る事ならば記憶から消し去りたい「新入社員時代の失敗」だ。
海外から、外国人の同僚が来日。詳しくは書けないが、彼は或る分野での専門家だった。彼を交えての部内ミーティングが行われたのだが、当然、遣り取りは全て英語。参加している新入社員は自分だけで、自分の次に若い社員でも「社歴3年」という状況。業務内容を満足に把握していない上、苦手な英語が飛び交う中では、只管黙ってヒアリングに専念するしかなかった。
ミーティングは1時間程で終了し、「漸と終わったか。」とホッとした刹那、其の外国人の同僚が自分(giants-55)の方を向き、「何か質問はないか?何でも良いぞ。俺の個人的な事に関する質問でも良いから。」と、ニヤッと笑って言うではないか。
頭がパニック状態になってしまった。今ならば「業務内容を満足に把握していなくても、其れ形に尤もらしい“業務に関する質問”が出来る。」けれど、当時はそんな余裕なんぞ全く無い。パニックになり乍らも、何とか口から出せた“質問”は、彼の食生活に付いての物だった。と言うのも、彼は自他共に認める程、非常に変わった食生活を送っていて、社内でも屡々話題になっていたからだ。
彼は微笑みを絶やさずに、丁寧に答えてくれたが、腹の中では「此奴、訳の判らない質問をしたなあ。」と思っていた事だろう。会議室を出た後、指導係の先輩から「御前なあ、幾らどんな質問でも構わないって言われたからって、あんな質問は無いだろ。」と、呆れ顔で“注意”を受けた。当然だろう。今の自分なら、全く同じ事を言うだろうから。
遠足のバスを手配忘れした事で、何とか失態を誤魔化そうと「生徒による自殺予告の手紙」をでっち上げた旅行会社の社員の件、「大変な事をしてしまった。」という彼の気持ちは判るけれど、其れ以上に“大問題”になるのが明々白々な行為を、30にもなった人間がしてしまった事は非常に残念な話。
失態により「降格処分」等のペナルティーが課せられるだろうけれど、手配忘れに気付いた時点で早急に、きちんと上司に報告していれば、全社を上げての手配が出来たかもしれないし、何よりも「逮捕→解雇」という事態にはならなかっただろうに。
以前にも書いた事ですが、今の若い子は余りにも「ミスを指摘される事を恐れる傾向」が在る様に感じます。近年に始まった事では無く、もう大分前の事ですが、新入社員の指導を任せられた同僚が嘆いていました。「判り易く、丁寧に指示を与えているんだけれど、其の指示を守れない。で、『こういう風にして欲しいって指示したよね?』と確認すると、真顔で『そんな事は聞いていません。』と“嘘”を言う。ミスした事を指摘されたり、認めるのを恐れているんだろうけれど、何で其処迄恐れるのかなあ?」と。
明らかにパワハラなのは問題ですが、真っ当な指導迄もがパワハラだ何だとなってしまう世の中って、とても真面には思えませんね。
新人のときにやらかす失敗のほとんどは、世間の常識でも本人が習ってこなかったり、経験不足から起きること、と思えば赤面するほどの失敗ではないと。
一度の失敗は仕方が無いが、同じ失敗は2度と繰り返さない事が大事、と教えられたものです。
失敗を叱るのは簡単ですが、本人が自分からその失敗に気づくように仕向けると、プライドを傷つけず自覚できるようになるはずですが、それは注意を促す方にも忍耐と見識が求められ、なかなか難しい事。
最近は失敗を恐れるからか、指示された事しかしない(出来ない)人が増えているといいますが、些細な事でも叱り過ぎると自然とそういう方向になっていくでしょうね。
今から思えば、「何であんな失敗をしてしまったんだろう?」と恥ずかしくなってしまう様な、実に“安直な失敗”を、新人時代に幾つかしました。記憶から消し去りたい失敗では在りますが、一方で彼の失敗が在ったからこそ、得た物も在った様に思います。こっ酷く怒られたけれど、其の事で「同じ失敗は、二度とするまい。」と思ったし、実際に同じ失敗はしないで済んだ。打たれ強くもなった。
人間誰しも、失敗はしてしまうもの。大事なのは、其処から何れだけ“有益な物”を得るかだと思っています。
悠々遊様が書かれている様に、指導する側の“成熟度”というのも問われますよね。自分の場合、幸いにも指導する側に“良い人”が結構居た。“良い人”というのは決して「甘やかしてくれる人」という事では無く、時には滅茶苦茶凹む様な事を言われもしたけれど、ちゃんとアフターケアしてくれたりと、「自分だったら、其処迄対応出来るかなあ?」と考えさせられます。