ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“悪太郎”を見直した

2018年12月24日 | スポーツ関連

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高橋由伸監督の辞任表明を受けて[「高橋由伸監督へ(10月20日)より抜粋

でも一つだけ言えることは、君の監督としてのストーリーは、まだ終わっていないはず。由伸よ、3年間、本当にお疲れさま。君が育んだチームが、来季からどのような花を咲かせてくれるだろうか。楽しみだね、由伸。

 

オフジャイアンツ補強に付いて[「補強っていうのはさ」(11月6日)より抜粋]

「補強」っていうのはさ、足りないところを補うのであって、足りているところを増やすていうのは、「強化」っていうと思うんだよね。今の巨人、強化してる場合じゃないと思うけどねぇ。

 

人的補償で、内海哲也投手ライオンズへ移籍する事になったの受けて[「内海哲也へ」(12月21日)より抜粋]

内海に向かって、こういうブログを書くことになるとは思ってもみなかったなぁ・・・。(中略)内海にその通達がなされた時、現役を続行するか、それとも引退するか、このことが一瞬でもあいつの頭をよぎったかと思うんだ。俺はね、内海、「いい方を選んでくれた。」、心からそう思ったよ。今年のピッチング内容をみても、君はまだまだやれるからね。ユニフォームを脱ぐには早すぎる。(中略)君のコメントも聞かせてもらったよ。君自身にとっても「突然のこと」で、気持ちの整理がつかないまま、メッセージを出したんじゃないかと、俺は思うよ。そんな状況の中で、とっても立派なコメントだったじゃない。ただ、ただね、ひとつだけ気になった部分があったんだ。「将来的には、ジャイアンツに帰ってこれるように・・・。」。気持ちは痛いほどわかるよ。でも、今はそんなこと言っちゃダメよ、内海。西武のために頑張る。それは、西武に骨を埋める。西武のユニフォームで、現役を終える。今は、そういう気持ちを持って行かなくちゃな。俺の言いたいこと、お前ならわかるよな、内海。がんばれよ、内海!応援してるからな、内海!

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ジャイアンツ・ファンの自分だが、「ジャイアンツさえ良ければ、他のチームはどうでも良い。」という身勝手なジャイアンツOBやジャイアンツ・ファンは好きじゃ無い。だから、愛するジャイアンツで在っても、おかしな所が在れば「おかしい!」と主張しているし、同様にそういう姿勢を見せるジャイアンツOBやジャイアンツ・ファンには、同じチームのファンという以上の物を感じたりする。

 

現役時代、“悪太郎”と呼ばれた堀内恒夫氏。ジャイアンツOBの彼に対しては、複雑な思いを持っていた。自分が野球に興味を持ち始めた頃、彼の全盛期は過ぎていた。“貯金を作れる投手”では在ったものの、「200勝を達成すべく、現役に縋り続けている。」という印象が在ったし、引退後に彼がコーチや監督を務めていた時も、正直余り良い印象が無い。“上から目線”とも思える彼の言動が、より印象を悪くしていた面も在る。

 

其の一方で、「監督を務めた2年間(2004年~2005年)は全く良い事が無く、ジャイアンツから追い出される様な形で辞任させられた。」事には、深く同情している。清原和博選手の所為で“完全な悪役”にされてしまい、「(高橋由伸監督が辞任するは)ジャイアンツ歴代監督で、唯一優勝経験の無い監督経験者。」というな“肩書”を背負わされてしまった彼。思う所は色々在ったろうが、恨み言1つ言う事も無かったのは、「大人だなあ。」という思いを持っていた。

 

今日もどこかであくたろう」は、彼が運営するブログだ。最近、此のブログを読む様になったのだが、文面からは彼の“秘めた優しさ”が伝わって来て、ジーンとする事が多い。冒頭で紹介したのも「今日もどこかであくたろう」の記事で、「高橋由伸監督へ」からは「似た様な境遇で監督を辞任せざるをなかった高橋監督の無念さを慮る気持ち。」が、「補強っていうのはさ」からは「『帯に短し襷に長し。』という面は在るにせよ、良い素材の捕手がジャイアンツには少なからず存在するのに、彼等と比べて突出した能力が在るとは思えないライオンズ炭谷銀仁朗選手の獲得に走る事に疑問。」を呈し、そして「内海哲也へ」では自身の監督1年目に入団した内海哲也投手への深い愛情を込め乍らも、『将来的には、ジャイアンツに帰ってこれるように・・・。』と今言ってしまうのは、ライオンズの選手達やファンの方達に対して、非常に失礼な事で在り、そういう事は言っちゃ駄目だよという気遣いをやんわりと伝えている。のが、非常に好感を持てる。

 

過去に遡って記事を読んでいるのだけれど、今は亡き加藤初氏の思い出を記した「加藤初を偲んで」(12月11日)、ジャイアンツと再契約する事になった上原浩治投手に触れた「上原、来季も頼んだよ!」(12月14日)等、堀内氏の優しい眼差しを感じる記事が少なく無く、彼を見直してしまった。


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