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箱根駅伝:正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」。1920年に開始され、毎年1月2日と1月3日の2日間で開催する関東地方の大学駅伝競技会(地方大会)。関東学生陸上競技連盟(略称:関東学連)が主催し、読売新聞社が共催。2015年の第91回大会以降は原則、「出場校20校に加え、出場校以外の競技者による関東学生連合チーム(オープン参加)が参加する。」という形となっている。
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今や“正月の風物詩”となった箱根駅伝。「子供の頃、1月2日は母方の祖父母の家に親戚がどっと集まり、御年玉を貰ったり、皆で御節料理を食べたり、従兄弟で凧揚げや百人一首等をして遊ぶ。」というのが常だった。何時の頃からか、「日本テレビ系列で生中継される箱根駅伝を、TVの前で食い入る様に見詰める親戚。」というのが当たり前の光景になったが、当時の自分は「選手達がずっと走っているだけというのを見て、何が面白いんだろう?」と、箱根駅伝には全く興味が無かった。
でも、年を重ね、毎年の様に箱根駅伝を見る様になった。「色々な経験を積み、思い通りにはならない世の中を知った事で、箱根駅伝の中に“人生の縮図”を重ね合わさる様になり、選手達の走りに感情移入する様になった。」事が大きいだろう。
定期購読している「Gメン’75 DVDコレクション」。其の第80号には、1979年の出来事として「箱根駅伝」に付いて記されていたのだが、意外な事実を知る事となった。
「箱根駅伝の生中継=日本テレビ系列」というイメージしか無いのだが、箱根駅伝が初めて“TV放送”されたのは「1979年1月3日」で、放送したのは日本テレビ系列では無く、東京12チャンネル(現テレビ東京)だったと言う。関東ローカルの東京12チャンネルが箱根駅伝を放送していたというのは驚きだが、更に驚いたのは「生中継はゴールのタイミング“だけ”で、其処迄の展開は“録画ダイジェスト放送”だけだった。」という事。「箱根駅伝の生中継が“人生の縮図”を見る感じならば、箱根駅伝の録画ダイジェスト放送は“人生の縮図の縮図”を見る様な感じ。」で、「物足りなかっただろうなあ。」と思ってしまう。
尚、箱根駅伝は元々読売新聞社の主催だったが、1987年に日本テレビが“特別後援”として参加した事で、同年より日本テレビが全国ネットで、本格的に生中継開始となったそうだ。
箱根駅伝の生中継が全国放送になったのが1987年、というのは意外! というかそれ本当? という気持ちです。
1987年と言えば、その年の秋ごろに現住所に引っ越したのですが、それ以前から箱根駅伝のテレビ中継を正月の風物詩として観戦していたと記憶しているので。
全国放送の生中継開始が1987年の正月、というのが事実なら、私の脳内で勝手に歴史の変造が行われていたんですね(苦笑)。
そういう自分の脳内での歴史改ざん・変造・捏造が他にもあるんだろうなあ。
「思い出が、脳内で改竄されている。」、そういう事って在りますよね。実は自分も、「箱根駅伝の生中継が全国放送になったのは1987年。」という記述を読み、「嘘だろ!」と思った口です。もっと幼い頃の正月、祖父母の家で伯父達が生中継を食い入る様に見ていた記憶が在ったので。でも、色々調べてみると、「1987年」というのは事実で、思い出の脳内改竄に驚かされました。
「箱根駅伝」を扱った池井戸潤氏の新作を、此の程読み終えたのですが、「池井戸氏の最高傑作!」と断言出来る素晴らしい作品でした。近日中に、レヴューをアップする予定です。