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ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

先に逝かれる事と先に逝く事

2017年07月19日 | 其の他

ドラマやすらぎの郷」【動画】を予約録画し、週末に纏めて見ている。「俳優歌手ミュージシャン脚本家等、昭和世代にテレビの世界で活躍し、一定基準を満たした者だけが入居出来る老人ホームやすらぎの郷 La Strada』を舞台にした作品。」だが、登場人物の殆ど高齢者という事も在り、「死」がテーマになる事が多い。

 

先日は「嘗て美術担当者として腕を振るい、今は妻と共に『やすらぎの郷 La Strada』で生活する茅野大三郎愛称:ちのやん)が、人気脚本家だった菊村栄と再会し、語り合う場面。」が在った。菊村は最愛の妻を亡くし、一人で施設に入っており、ちのやんは最愛の妻を病で亡くそうとしているという状況。

 

昔は、妻よりも先に逝きたいと思っていた。」と、菊村に語るちのやん。そして、でもね、先生。逝く方と残される方とでは、残された方が絶対辛いよね。だから俺、辛い方を引き受けて遣ろって思ったんだ。と続ける。とても印象に残る会話だった。

 

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俳優砂川啓介さん死去 認知症の妻・大山のぶ代残し・・・」(7月18日、スポーツ報知

 

俳優の砂川啓介(本名・山下啓一)さんが11日、尿管癌、死去した事が18日判った。80歳だった。所属事務所が同日マスコミ各社にFAX送付した。

 

砂川さんは東京都出身。国民的アニメドラえもん」【動画】の声で知られる大山のぶ代(83歳)の夫。通夜葬儀告別式密葬執り行われた。

 

砂川さんは2013年、胃癌の手術を受けた。2016年6月の講演で、4月に尿管癌と診断された事を明らかにしていた。

 

妻の大山は、2008年に脳梗塞発症其の後、認知症と判明した。砂川さんは2015年5月に大山の認知症を公表し、献身的介護を続けて来た。尿管癌を公表した講演で、大山の老人ホーム入所も明らかにしていた。

 

2015年出版の著書娘になった妻、のぶ代へ」で過酷な介護生活の日々を綴っていたが、認知症の妻を残しての無念の死去となった。

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お昼のワイドショー」【動画】の司会者としても知られた佐川氏だが、自分の世代で言えば「超人バロム・1」【動画】での木戸松五郎役が印象深い。2年前、彼が妻・大山のぶ代さんの認知症罹患を明らかにした際は、大きなショックを受けた。大山さんにはハキハキとしたイメージが強く、そんな彼女が認知症を罹患するなんて想像出来なかったから。と同時に、「記憶をどんどん失って行く最愛の妻を、ずっと見守って行く事しか出来ない佐川氏。」に「辛いだろうな・・・。」という思いが。

 

「尿管癌を罹患し、自宅で介護するのが困難になった事から、大山さんを御老人ホームに入所させた。」事を佐川氏が明らかにした際には、老々介護の大変さを改めて思い知らされた。子供のない佐川氏にとって、苦渋の決断だったと思う。

 

2度の脳梗塞に襲われ、現在も闘病中の女優真屋順子さん。昔とは余りに変ってしまった姿に、強いショックを受けたけれど、彼女を必死で介護する夫・高津住男氏の姿が忘れられない。高津氏はケンちゃんシリーズの御父さん役でも知られた俳優だが、7年前、愛する妻を残して74歳で亡くなられた。最愛の夫を失った真屋さんも辛かったろうが、御子さん(先妻との間の子供)は居られたけれど、闘病中の妻を残して先に逝かなければならなかった高津氏は、何れだけ無念だった事か。

 

「(闘病中の)妻を残して、先には逝けない。」と語っていた佐川氏。彼の無念さも、相当な物だったろう。先に逝かれる事も辛いが、先に逝く事も辛い。合掌


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