ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

前代未聞の胴上げ

2009年10月25日 | スポーツ関連
昨日行われた「ファイターズvs.ゴールデンイーグルス」戦はファイターズが勝利を収め、パ・リーグの代表チームとして日本シリーズへの進出を決めた。クライマックスシリーズ第2ステージでファイターズとゴールデンイーグルスの対決が確定した際、「ファイターズは絶対的な大エース・ダルビッシュ有投手が出場出来ない上、相手は岩隈久志投手に永井怜投手、そして田中将大投手という三本柱が待ち構えている。総合的に考えると、ゴールデンイーグルスが日本シリーズ進出する可能性は7割近いのでは?」と予想した。しかし蓋を開けてみれば、ファイターズが4勝1敗で勝ち抜き。振り返ってみれば、(第2ステージ)初戦の勝ちゲームを落とした事がゴールデンイーグルスにとっては全てだった様に思う。日本シリーズ進出を決めたファイターズの選手達及びそのファンには「おめでとう!」と、そして残念乍ら敗退してしまったゴールデンイーグルスの選手達及びそのファンには「1年御疲れ様!」と言いたい。

試合後、前代未聞のシーンを目にした。今季限りでゴールデンイーグルス監督の座を退くノムさんを、ゴールデンイーグルスとファイターズの選手達が胴上げしたのだ。選手として、又指導者として、長年に亘って球界に貢献して来たノムさんに対する“教え子達”の気持ちが垣間見え、思わずジーンとしてしまったのだが、「“優勝”を果たしたチームの監督の胴上げは無くて、負けたチームの監督が胴上げされる。」というのは初めての出来事ではなかろうか?度量の小さい監督ならば「優勝した俺の胴上げが無いのに、何で相手チームの監督を胴上げするのか?」と旋毛を曲げそうな所だが、ノムさんの胴上げをニコニコし乍ら見詰めていた梨田昌孝監督は天晴れ

一方ナイト・ゲームで行われた「ジャイアンツvs.ドラゴンズ」戦は、ジャイアンツが勝利を収めて日本シリーズの進出を決めた。当ブログで何度も書いている様に、試合巧者のドラゴンズとの対戦は本当に嫌だった。ジャイアンツに1勝のアドバンテージが在るとはいえ、第2ステージが始まる前は「1勝のアドバンテージが在って、やっと五分と五分。」という思いが在り、初戦をジャイアンツが落として「1勝1敗」となった時点では「2年前の悪夢の再現か・・・。」と憂鬱になったもの。それだけドラゴンズというチームに対して、自分は恐怖感を持っていた。

「4勝1敗」で勝ち抜けたとはいえ、「ジャイアンツとドラゴンズの差は、勝敗数程の差は無かった。」と感じている。特に2戦&3戦は、どちらが勝ってもおかしくない接戦だったし。ジャイアンツの選手達には「おめでとう!そして有難う!」と、ドラゴンズの選手達及びそのファンには「最高のチームと最後迄闘えた事、心より感謝。」と言いたい。

最後迄好試合を見せてくれたのは、プロ野球ファンの一人として本当に嬉しかった。唯残念だったのは、ジャイアンツが勝利を収めた瞬間に落合博満監督がプイっとグラウンドに背を向け、そそくさとベンチ裏に引き上げて行った事。共に死力を尽くし合ったのだから、(試合後の言動も含めて)相手チームに対する最低限の敬意を示して欲しかった。彼を名監督の一人として認めているからこそ、の小ささを感じてしまう様な態度は戴けない。生き方が下手なのだろうが、梨田監督の態度を見ただけに一層残念だった。

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14 コメント

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優勝おめでとうございます (ルパート・ジョーンズ)
2009-10-25 04:33:11
後楽園決戦以来の日本シリーズですね!
東京時代からのFsファンも、楽しみにしてますよ。
今年の巨人は、敵ながら惚れ惚れするほどの好チーム。
それだけに、胸を借りる思いで挑戦したいと思います。
そちらにはうちのOBもたくさんいますし、
(一部謝りたくなるのもいますが……)
彼らの活躍も含め、今シリーズに期待しています。
当然、私はファイターズの優勝を願ってますが(笑)

ノムさんの胴上げについては、
「あれがパ・リーグなんだ」
というのが、私にできる一番の説明です。
梨田監督の人間性ももちろんありますが、
なにより、あれこそがパ・リーグなんです。

って、落合監督もロッテ出身なはずですが……
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祝福半分、残念半分 (自選孝)
2009-10-25 12:36:01
こんにちは。ジャイアンツの日本シリーズ出場、おめでとうございます。
まだ他球団の主力の存在の大きさもありますが、そんな中這い上がってきた選手もおり、非の打ち所のない強さになりましたね。
これはもう黄金時代の到来と言ってもよいのではないでしょうか。

落合氏については気の毒な面もあったと思います。
WBCの辞退から始まった同氏への逆風、そして極めつけはCS真っ最中(しかも先発の前日)のタイミングで発表された吉見選手への薬物嫌疑。
面識のない落合氏の気持ちを推し量る事はできませんが、自分の預かるチームがいたずらにダーティーなイメージを植え付けられた事に対し、嫌気がさしたとしても当然だと思います。

個人的にはWBCの辞退については支持していましたし、吉見投手の件も結局シロ。それだけに傍目からも、あからさまな世論の誘導には嫌悪感すら覚えました。
吉見投手の件を受けた、一部巨人サイドの方の心ない発言についても然りです。

それぞれの勝者の戦いぶりがともに素晴らしいものでありました。ただやはり後味の悪さが残ったのも事実。
それだけに、残念な気持ちも残ったCSでした。
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Unknown (マヌケ)
2009-10-25 13:17:32
こりゃあいいやと思って見ていました。 良かったですよね。 長い間お疲れさまという意味からチームに関係なく敬意の現れとして良かったのではないでしょうか。 それからジャイアンツおめでとうございます。
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>自選孝様 (giants-55)
2009-10-25 20:41:10
祝福の御言葉、本当に有難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰います。

ジャイアンツが地力を付けて来た要因に「若手選手の台頭」が良く挙げられるのですが、小笠原選手やラミレス選手、谷選手、木村選手、鶴岡選手等々、他チームから来てくれた中堅&ベテラン選手達がメインで、又はサブでしっかり自身の仕事を遣り遂げてくれた事も大きかったと思っています。特に大きかったのは、小笠原&ラミレス両選手が3&4番をきっちり務め上げてくれた事。中心にドンと座る選手が居るチームは、概して強くなりますね。

WBCへのドラゴンズ選手の出場辞退に関しては、昨年の記事(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/b6dc83de119f66b3b36569ab916c5472)でも触れた様に落合監督の以降が辞退に働いていた“としても”、それは“プロ選手としての考え方”として絶対に間違っているとは思わないし、同意出来る部分が在ります。唯、「日本全体で闘おう。」としている中、どういう考え方にせよ集団で欠場となると、それなりの反発が起きるのは当然理解出来ていたでしょうし、プロの論理を落合監督が持ち出していた以上は、“今更乍ら”それを昨日言い訳として口にして欲しくなかったという思いが正直在ります。「誤解されようが、我が道を進む。」という考え方だと思われる落合監督だけに、マスメディアやファンに対して反発を食らう様な発言を“結果的に”して来た以上は、潔く負けを認めるか、そうで無ければ今迄の様に沈黙を通した方が、自分はベターだった様に感じられ、それが残念。彼の監督としての能力を高く評価しているからこそ。

1994年に行われた「ジャイアンツv.sライオンズ」の日本シリーズ。東京ドームの初戦だったでしょうか、電光掲示板に「ライオンズ・森監督、シリーズ後に辞任」というニュースが流れました。これがライオンズ内部に動揺を齎したのか、結果的にジャイアンツは4勝2敗でライオンズを下して日本一達成。ジャイアンツ・ファンでは在りますが、「読売グループもえげつない事をするなあ。」と不快に思ったものでした。

そして今回、吉見投手の“ニンニク注射”の一件がマスメディアを騒がせました。「又しても読売グループが噛んでいるのか?」と思ったのですが、今回に関してはドラゴンズの機関紙「中日スポーツ」の報道が始まりだったとか。実際の記事は読んでいないのですが、漏れ伝わる所では「これだけ吉見投手は必死で頑張って来た。」というのを伝えたい余りにニンニク注射に付いて記したもので、それがこんなに大事になるとは予想だにしていなかったのでしょうね。ニンニク注射はジャイアンツ時代の清原選手もその使用を公言していたと思うし、好ましい方法とは思わないけれど、あれ程迄に吉見投手がバッシングされるべき内容とも思えなかった。恐らくは最多勝の取り方が色々在った事も影響しているのでしょうが、もっと冷静な報道が必要だったと自分も思います。

伊原ヘッドコーチは昔から“要らん事”を言うタイプの人だったので「余計な事を言わんでも良いのに。」と件の発言に関しては思いました。それだけに「CSに出場している仲間で在り、吉見投手の将来を潰してはならない。だから、野次は一切飛ばしてはいけない。」と指示した原監督の判断は良かったと思います。

残念なのは今回の経緯を知ってか知らずか、「又してもジャイアンツが汚い手を使いやがった!」とネット上で書いている人が居た事。(自選孝様は違いますよ。)ジャイアンツに対しては厳しい事をしばしば書いている自分ですが、「何でもかんでもジャイアンツが悪い!」的なバッシングに関しては、ジャイアンツ・ファンとして良い気持ちはしないし。何事にも是々非々で論じて欲しいものです。
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>マヌケ様 (giants-55)
2009-10-25 20:45:51
祝福の御言葉、心より感謝申し上げます。

ジャイアンツの伊原ヘッドコーチもそうですが、ノムさんも要らん一言で敵を作ってしまうタイプの人間。唯、野球に対する情熱は半端では無いし、戦術や人の育成という面で球界に果たした功績は大きいと思っています。人間的な魅力も在るのでしょう、ノムさんとは「水と油」の様な関係にパッと見は思える西岡剛選手(マリーンズ)なんぞは、良く挨拶に行っている様ですし、自身のブログでもノムさんへの愛情?を書いていますね。
http://ameblo.jp/speedstar-tsuyoshi7/day-20091018.html
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>自選孝様 (giants-55)
2009-10-25 20:58:44
上記レスの中に誤字が在るのを、書き終えてから気付きました。「落合監督の以降」と在るのは、「落合監督の意向」の誤りです。申し訳在りません。
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優勝おめでとうございます (Spa supernova)
2009-10-25 23:33:22
後楽園シリーズですね!
(でもそれを知る人も少なくなってるのかな?)

落合さんについては何をやっても叩かれるのだから、ほかにもうちょっとやりようがなかったのかなと気の毒な気持ちもあります。ああ見えて子供っぽいんだな。照れ屋だし。同じように全国民のヒールだったノムさんならもっと面白おかしくやったろうに・・。
(giantsさんには悪いが、まあ原監督がああいう人だから汚れ仕事をやったのだろうが伊原の吉見への言動はは絶対許さないリストに入れました)

阪神を石を投げられるように追われたノムさんにこんなフィナーレがあるなんてと感激しましたけど、悲しかったな・・。実はヤクルト時代のノムさんの信者でした、自分^^;。

原さん、梨田さん、好中年対決。もっとも原さんのバックには伊原みたいなのもいるが、ハムはどうなんだろう?
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追伸 (Spa supernova)
2009-10-25 23:44:37
>又してもジャイアンツが汚い手を使いやがった!」とネット上で書いてい

アンチ巨人系のメディア(夕刊紙)なんかもその路線が多いですね。東スポとかも。
まあ、巨人やスケールは若干小さくなるが今回の被害者の中日、あとホークスもそういう憂き目に遭いがちですね。権力があると思われているからかなあ。巨人はまあ言うまでもないが、中日やホークスはローカルな規模での権力があるからなあ。割とゴールデンでナイターの振替放送や狂信的な応援番組が多いとか(笑)。

阪神って美味しいとこ持ってくんだよなあその点。
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>Spa supernova様 (giants-55)
2009-10-25 23:57:21
祝福の御言葉、本当に有難う御座いました。

28年前の“後楽園シリーズ”の再現となった訳ですが、後楽園球場の存在をも知らない世代が増えた今となっては、大昔の話の様にも思います。あの時の監督は藤田元司氏と大沢啓二氏で、原辰徳“選手”のルーキー・イヤーでも在りましたね。ジャイアンツは江川卓投手、西本聖投手、そして定岡正二投手という三本柱(江川&西本両投手の二本柱という思いも在りますが。)で、ファイターズは柏原純一選手や木田勇投手が居た時代。外国人選手ではトニー・ソレイタ選手(ファイターズ)やロイ・ホワイト選手(ジャイアンツ)が居たっけ。2年前に再現し掛ったこの組み合わせ、どういう結果が待っているか楽しみです。

落合博満監督、本当に生き方が下手な人だなあという感じがします。一寸意固地に為り過ぎているというか、教条主義に為り過ぎている感が在り、それで自縄自縛状態になっている様にも。50数年間通して来たキャラクターをがらりと変えるのは無理だろうけれど、もう少し周りへの配慮を持てる様になっても良いのになあと思います。それだけ影響力の大きい人なのだし、何度も書いている様に監督しての才能は凄く評価しているので、妙な誤解を生じさせてしまうのが勿体無くて。

原監督は“優等生”(悪く言えば“ええかっこしい”とも言えますが。)ですから、ああいう発言になったのでしょうが、彼の判断は正しかったと思います。明々白々に違法行為を為しているならば別ですが、そうでないのですから伊原ヘッドコーチの発言は不適切。まあ、あの方は昔からこの手の発言多かったですし、それで損をしているという意味では落合監督と似た部分が在るのかもしれないけれど。

人の人生って本当に判らないですよね。(南海)ホークス時代にスターになるも、公私混同が祟ってチームから追放されたノムさん。どん底に突き落とされた訳ですが、解説者として新機軸を打ち出した事で日の目を浴び、そしてスワローズで名将として蘇った。しかしタイガース時代には結果を残せず、失意の内にチームを去らなければならなかった。又してもどん底に突き落とされた訳ですが、70を超えてよもやの監督就任。そのゴールデンイーグルスで結果を残したものの、不本意の内にチームを去らなければならなくなった。でも、ファンや選手達からの熱い思いを受けての退任ですから、良かったと言えば良かったとも言える。山在り谷在りの人生だけれど、一つ言えるのは「考える野球」という一貫した思いが在ったからこそ、この山も谷も越えて行けたのではないかと。
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祝、日本選手権進出 (ハムぞー)
2009-10-26 06:54:26
「後楽園決戦」の再現となりましたね。
しかしダル抜きの可能性が高いですから
勝ち負けはともかく、いい試合になるよう
祈っております。

しかしノムさん、日曜日の夜早速
ニュースショーの生放送スタジオに。
さすがとしか言いようがない(笑)
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