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近々、Daniele Liverani のメロハー・プロジェクト Khymera が 2nd アルバムをリリースするそうです。ヴォーカルは 1st の Steve Walsh から Pink Cream 69 のベーシスト Denis Ward に交替しています。彼は先頃 Place Vendome でアルバムをリリースしたばかりですし、いったい一日何時間働いているのでしょうか? 完全に仕事中毒なミュージシャンのようです(笑)。
それはさておき今回は、私のフェイヴァリット・ヴォーカリストの一人である Steve Walsh が全面参加した Khymera のデビュー・アルバムを紹介したいと思います。ことの発端は本作に先駆けて制作された "Genius A Rock Opera" というアルバム。プログレッシヴ・ロック・バンド Empty Tremor のメンバーである Daniele が長年温めていた構想を多くのミュージシャンのサポートを得て作り上げた一大ロック・オペラです。Daniele はこのアルバムに参加していた Steve と意気投合し Khymera を結成するに至ったそうです。
プロデュースは Steve の Streets 時代の盟友 Mike Slamer が手掛け、自身が携わった Streets, Steelhouse Lane や、楽曲を提供している Hardline あたりにも通じる Slamer 節満載のサウンドに仕上がっています。プロジェクトの中心人物 Daniele がドラム以外のすべての楽器を担当し、マルチ・プレーヤーぶりを発揮している他、バッキング・ヴォーカルに元 Streets で現在は Kansas のベーシストである Billy Greer 。彼のヴォーカルが素晴らしいことは Kansas ファンにとっては周知の事実でしょう。また同じくバッキング・ヴォーカルにメロハー・プロジェクト Mecca であの Fergie Frederiksen と堂々とヴォーカルを分け合っていた Joe Vana 。メロハー好きにはたまらない人選ですね(笑)。
そんな参加メンバー以上にスゴいのが収録曲。正直かなりマニアックです! オープニングのインスト曲に続いて流れてくるのは、映画「ネイヴィー・シールズ」のサウンドトラックに収められていた Mr.Big の "Strike Like Lightning" と "Shadows"(いずれもオムニバス・サントラの仕掛人 Giorgio Moroder のペンによる曲)。さらに David Foster のカヴァーや、元 Survivor の Jim Peterik が共作を含め作曲に携わっている曲が四曲。Winger のアウトテイクが二曲(公式リリースはされていませんがブートレグでは流通しているようです)。その中の一曲 "Without Warning" では明らかに Reb を意識したギター・リフが聞けてニヤっとさせられます。そして何といっても一番のサプライズは Hardline の隠れた名曲 "Love Leads The Way" でしょう。信じられないことにオリジナルは日本盤のみのボーナス・トラックでした。「何でこの曲がボーナス・トラックなの?選手権」があったら間違いなく上位にランクされるでしょう(笑)。そんな日本人受けするこの曲をカヴァーしているんですから、センス良過ぎ!(笑) しつこいようですが(笑)、これらそうそうたる楽曲群をあの Steve Walsh が唄っているんですからね、たまらんです!
ところでこのアルバム、すごいサプライズですね(笑)LOVE LEADS THE WAYかあ・・・DAVID FOSTERやらGIORGIO MORODERも、おお!と思ってしまう名前ですね。そうそう、LOVE LEADS~はボートラなのにあのアルバムでは1位2位を争うほどの名曲なんですよね(笑)
Hardline の 2nd は 1st ほどのインパクトは感じられなかったけど、まだ活動しているのは嬉しいっすね。
そういえば昔は売れっ子だった Giorgio Moroder って今何してるんだろう・・・(笑)。最近あまり名前聞かないですよね(僕が知らないだけ???)。