はじめに
何社もあるオンラインレンタルサービス(宅配レンタル)の中から自分に合ったサービスを見つけるのは一苦労である。ネット上には各社を比較するサイトが色々とあるが、それを読んでも結局はよくわからなかったりする。そこで論点を「どう利用するのがおトクか」に絞り、お薦めの組み合わせを幾つか提案したい。
オンラインレンタル/宅配レンタル
オンラインレンタルが何であるかは今更説明の必要もないと思うが、各社が扱うサービスは大きく分けて二つある。一つは定額プラン(あるいは月額プラン)と呼ばれ、毎月一定の課金を行うことで金額に応じた枚数を借りることができるサービス。4枚で1000円、8枚で2000円が定番である。もう一つはスポットプランというサービス(あるいは会員登録だけ済ませた状態)で、こちらは借りた分だけ課金が発生する。このスポットプランをどう利用するかが一つのカギであり、本記事のテーマである。
定額プランのメリット
借りた分だけの課金で済むスポットプランがあるなら定額プランは不要に思えるが、勿論それぞれにメリットとデメリットがある。まずスポットプランは予約不可であることが多い。貸出中のタイトルを順番待ちすることはできず、在庫ありになるまで待たなければならない。また新作や準新作の料金が高めに設定されており、定額プランで借りるより割高である。目安として新作や準新作、人気タイトルを月に四枚以上借りる人は定額プランの利用も検討したい。また定額プランには返却期限がないので、うっかり者にはある種の保険となるだろう。仮に返し忘れても毎月の課金が無駄になるだけでそれ以上に延滞金が請求されることはない。
各社の考察
私の目から見た各社のインプレッションをまとめてみた。これはプラン決定に至るプロセスそのものである。まずは各社の詳細について以下の記事を参照して欲しい。
お薦め
さて色々と細かいことを書いてきたが、要約すれば以下の三点となる。
1. 各社のスポットプランに加入。
2. 定額プランが必要ならDMM.com。
3. 楽天レンタルを除く四社のお試しレンタルは利用しておく。
まずはこれで始めて、気に入らないところは自分に合わせて変えていけばいい。スポットプランは固定費が掛からないし、お試しレンタルはすべて無料。ここまでは支出ゼロなのでどう利用していくかを考える時間はたっぷりある。
お試しレンタルは各社の時期をズラしながら利用すれば、無理なく借りられるだろう。各社の会員登録だけ済ませておき、好きなタイミングでお試しレンタルにコース変更すれば良い。会員登録と同時にお試しレンタルを選んでしまうと、そこから一ヶ月が期限となるので注意。
スポットレンタルの併用
各社が取り扱うタイトルであるが、メジャーな作品についてはどこでも借りられる。しかしマイナーな作品の場合、そうとは限らない。そこでスポットレンタルの併用が効いてくる。借りなければ課金されないという特徴を生かし、各社のスポットプランに入っておけばマイナーな作品が見つかる確率も上がるというわけだ。「ベスト盤よりオリジナルアルバム」という向きには是非お薦めしたい。
定額プランの選択
定額プランのメリットが当てはまる人は五社の中から一社を選ぶことになるが、実際はDMM.comとTSUTAYA DISCUSの二択である。DMM.comはそもそもスポットプランが用意されておらず、借りたいタイトルがあれば定額プランで借りるしかない。TSUTAYA DISCUSは単品レンタルが可能だが新作や旧作といった区分がなく、相当数まとめ借りしなければ割高である。残りの三社においてはスポットプランの価格が魅力的なため、あえて定額プランを選ぶ理由は見当たらない。
無料お試しレンタル
お試しレンタルとはオンラインレンタルがどういうものかを体験しながら無料でタイトルが借りられるというありがたいサービスである。現時点では本記事で紹介する五社のうち楽天レンタル以外がお試しレンタルを提供している。各社とも月8枚のコースが対象となるため、合計すると32枚は無料で借りられる計算になる。遠慮無く利用しておきたい。オンラインレンタルというスタイルが自分に向かないと思えば無料サービスだけ利用してお試し期間中に退会すればよい。もちろん課金は一切発生しない。
CDを借りるなら宅配レンタルが有利
オンラインレンタルのメリットの一つにCDレンタルの安さが挙げられる。通常リアル店舗ではCDとDVDのレンタル価格は異なり、旧作100円が主流のDVDに対し、CDは四枚で千円といったところ。しかしオンラインレンタルならDVDと同じ価格で借りられる。音楽ライブラリの充実を狙う人は是非オンラインレンタルを利用したい。
リアル店舗の併用
生活圏にリアル店舗がある人は新作や準新作、人気タイトルを定額プランではなくリアル店舗で借りるという手もある。品揃えはオンラインレンタルに劣るが、リアル店舗のほうが価格や借りやすさの面で有利なこともあるだろう。
まとめ1 - スポットレンタルのみ利用
定額レンタルを利用しない人向けの組み合わせ。リアル店舗と併用する人にもお薦めである。ただし TSUTAYA DISCUS のスポットレンタルは高いので注意されたし。また DMM.com にスポットレンタルは用意されていないので利用できないことになる。
まとめ2 - DMM.com を定額レンタルで利用
定額レンタルを利用する人向けの組み合わせ。ただし TSUTAYA DISCUS のスポットレンタルは高いので注意されたし。
まとめ3 - TSUTAYA DISCUS を定額レンタルで利用
独占タイトルの多い TSUTAYA DISCUS を効率的に利用したい人向けの組み合わせ。DMM.com にスポットレンタルは用意されていないので利用できないことになる。
各社のリンク