ステップ7およびステップ8では、車輪を取り付けて履帯を組み立てます。履帯は、車輪への巻き付け部分を組み立て、それから直線部分を繋いでゆきます。私の製作では前後の車輪巻き付け部分、上下の直線部分の4つに分割して組み立てます。
車輪を車体に取り付けました。車体側のダボ穴は半円形になっていますが、サスペンションを固定して接着したために転輪の並びがややずれていて、そのまま差し込むと転輪の片側が浮いてしまいました。そこで車体側のダボ穴をピンバイスで円形にくり抜いて、転輪の軸部を差し込みました。そうすることで転輪の全てが接地しました。
今回の車輌の複雑すぎる組み立て工程は、なかなかうまくいかなかったと思います。一応、一列に並んで歪みもなく接地しましたが、車輪同士の間隔がやや詰まったようです。外見上はあまり分からない程度の差異ですので、このまま先に進みました。
履帯を組み立てます。誘導輪に巻きつける部分から始めました。
小さなパーツですので、紛失しないように、上図の綿棒ケースの蓋をトレイ代わりにしてパーツをまとめました。
組み上がった状態です。この状態で塗装工程まで保管しておきました。
続いて直線部分の組み立てを行ないます。これは一体成型のパーツが殆どなので、簡単に出来ました。
左右の上下の直線部分が組み上がりました。この状態で塗装工程まで保管しておきました。
ステップ9では左右のフェンダーを組み付けます。
組み付ける前の状態です。
組み上がった状態です。軽戦車にしてはかなり横幅があるという印象を受けました。
ステップ10では車体各所の部品や装備品などを組み立てます。細部のパーツはエッチングパーツでの選択も可能になっていますが、プラパーツでも細部がよく出来ているキットですので、極力エッチングパーツは使わないようにしました。他の「リボンの武者」の作中車も殆どエッチングパーツ無しで作っていますので、それとの外見上の統一をはかるという面もありました。
ここでの注意点は、キットには無くて作中車には存在する左フェンダー上の雑具箱を後で追加するため、該当位置の装備品を除外する事、フェンダー前端部の形状が作中車と異なるので後で改造する、の2つになります。除外して不要になる装備品はC8とC14で、それらの留め具のC7、C9、C29も不要です。
また消火器のC12、クランクロッドのC11、ジャッキ台のD38およびD39は塗装後に取り付けます。
なので、ガイド図は細かくびっしりと描きこまれていますが、プラパーツでの組み立て作業だけに絞れば、参照すべき図の範囲も絞られてゆき、作業も思ったよりシンプルに進みました。上図がステップ10にて取り付けるプラパーツの全てでした。フェンダー前端部のC5およびC6は、改造を伴うので後のステップに回しました。
全てのパーツを組み付けました。エッチングパーツを使わなくても、それなりの外観に仕上がっていました。改めてコミックを開くと、作中車も細部が割合に省略されて描かれていることに気付きましたので、この程度で充分だろうと思います。 (続く)