ステップ5およびステップ6にて足回りを組み立てます。今回のキットの最も重要かつ難しい部分で、御覧のとおり組み立てガイド図もパーツ数の多さによって細かくなって、ちょっと読みづらくなってきています。ここは作業スピードを落として一つ一つ丁寧に、慎重に組んでゆく姿勢が求められるでしょう。
ステップ5では左側の車輪、ステップ6では右側の車輪を組みますが、手順は同じです。
転輪の組み立てにとりかかりました。上図の6つのパーツを組み合わせます。
組み合わせましたが、まだ接着していません。仮組みの状態のままで金属パーツの組み込みに進みます。
金属パーツの棒とスプリングを上図のように組み合わせますが、これがなかなかに難しくて手間取りました。特にスプリングは弾力がありますから、はずみでピョーンと飛んでいってしまったり・・・。一番厄介だったのは棒の両端に付けるパーツB3で、0.5ミリ以下のサイズなのでピンセットでつまむのも一苦労でした。ちょっと気を抜くとポロリ、ピーンとどこかへ転がってそのまま帰らぬ客ならぬパーツとなるのでした。5個ぐらいは失いました。
それで、パーツB3は取り付けを諦めて、他のパーツで代替することにしまして、その取り付けは後に回しました。
この調子で次々に転輪を組みましたが、とにかく大変な作業でした。小さいパーツばかりなのと、金属パーツを使うので瞬間接着剤を併用しなければならず、接着そのものを間違ってやり直したりする箇所もたびたびでした。
御覧のように、金属の棒とスプリングを大量に扱うので、保管にも気を使いましたが、1個は紛失しました。
スプリングを使うので、転輪のサスアームは可動に出来るわけですが、そのために接着不要になっている箇所が、作業中に外れたりしてバラバラになることも珍しくありませんでした。バラバラになると、全てが最初からやり直しになってしまうのでした。
そんな繰り返しを、4つもこなすので、とにかく気力と忍耐力とが求められました。すぐに「キィーッ!」と叫んでちゃぶ台返しに及ぶような短気の方には勤まらない作業の連続でした。織田信長さんには間違いなく無理だろうな・・・。
ひたすら、耐えて耐えて、ミスを繰り返さないようにして、前回よりはうまく組み立ててゆくように心がける、という流れでした。
四つ目の転輪セットの組み立て前には、コーヒーを淹れて20分ほど休憩し、折れそうになっていた心を休めました。20分でしたが、200分は休みたい気分でした。
気合を入れ直して組み上げた四つ目の転輪セットです。ここでもパーツを4個飛ばして失いました。妖怪パーツ隠しが存在するかどうかは、もうどうでもよくなっていて、とうに探す気力は無くなっていました。とりあえず、ジャンクパーツから似たようなのを見繕って補完するにとどめました。
苦闘3時間の後、ようやく左右の転輪が全て仕上がりました。向きが逆になっているので混同しないように、メモ用紙にパーツ番号を記して並べて保管しました。いままでのガルパン車輌キットの足回り部分の中で最も大変だった、と思います。
それまではブロンコモデルのテトラークの足回りが一番大変だったのでしたが、今回のバルカンスケールモデルのこれが一番になりました。絶対に二度と作りたくない難キットのキングです。 (続く)