大井川鉄道本線を金谷から千頭へと乗りました。今回で4度目の乗車なので、窓からの景色も見慣れてくるかなと思いきや、それ以上に変化や奥行きが大きくてなかなか見飽きないのでした。この日も快晴でしたので、空気も透き通っているかのような綺麗さが感じられました。
お馴染みの塩郷の吊橋の下をくぐりました。この後は再びウトウトしていて、いつしか窓枠に首を預けて眠り込んでいました。再び目が覚めて時計を見ると、8時57分でした。
その4分後の9時1分に終点の千頭駅に着きました。
この日も1番ホームに入りました。ゆるキャン△作中では3番ホームに入っていますが、実際にはなかなか入らないもののようです。すぐに折り返して金谷へ向かう列車ならば、3番ホームに入るのだ、と聞いたことがあります。
この日もともに下車した乗客の大部分が井川線の改札口を通ってゆきました。
そして私だけが千頭駅の総合改札口を出て、駅舎の外に出ました。各務原なでしこも見たであろう駅前の時計は、9時5分になろうとしていました。
日曜日なので、利用客はだいたい井川線に乗り継いでアプト式列車の遊覧を楽しむもののようです。寸又峡方面にはマイカーで行く観光客が大多数であるそうなので、千頭駅からの連絡バスを利用する人は、この時はまったく見当たりませんでした。
駅前からまっすぐ北へ歩いて上図のカーケア中原さんに行きました。前回の7月の訪問時に志摩リンビーノをレンタル利用したお店です。今回はゆるキャン聖地の最奥地である畑薙まで行くので、原付バイクでの移動はどう考えてもキツそうで体力的に自信が無かったため、普通にレンタカーを利用することに決めていました。
お店そのものは日曜日は定休日でしたが、前もって予約してあったので、店主の奥さんが待機して対応して下さいました。手続きをしながら、畑薙までの所要時間を訊ねると、「そうですねえ、第一ダムまでは何度か行きましたけどね、一時間半ぐらいでしたかねえ」と答えてきました。千頭から畑薙までの距離が約45キロですので、一時間半というのは妥当だな、と理解しました。
ですが、「道がねえ、接阻峡温泉まではいいんですけどね、井川まで抜けるところとか、田代からトンネル幾つも通ってずーっと狭い道が続きますんで、気を付けて下さい」と言われました。そのルートを原付バイクで行ったら志摩リン&土岐綾乃の如く「地獄のデスロード」状態で「軽い気持ちで来ていい所じゃない・・・」とへたり込む程の難行軍になるわけだな、と察しました。
今回利用したレンタカーです。運転しやすく、乗り心地もなかなかのスズキのアルトでした。これをとりあえず16時までの7時間で利用することにして、保険料2100円込みで7350円を支払いました。つまりレンタル料金は5250円であったわけですが、これで約45キロ先の畑薙第一ダム、沼平ゲートまで往復出来るのであれば、なかなかリーズナブルです。
利用後に千頭駅周辺のガソリンスタンドでガソリンを補給しておくのがルールですが、この日は日曜日で千頭および井川の全てのガソリンスタンドが定休日であるため、返却時に走行距離で概算してガソリン代を支払うことになりました。
カーケア中原さんを9時17分に出発、まずは前回7月の巡礼で志摩リンビーノで走った長島公園までを走りました。上図の長島公園の大駐車場に着いたのは9時38分でしたから、ビーノで一時間ぐらいかかったのをアルトでは21分で行けたことが分かりました。やっぱり車は速くて快適です。
前回はここにビーノを停めて右奥に見える接阻峡大吊橋からの八橋小道を歩きました。その時は7月の夏景色でしたから、今回の秋景色は風情が異なって見えましたが、ゆったりと眺めている暇はありませんでした。畑薙までの移動中に何が有るか分からない状態においては、とにかく時間が貴重でしたから、上図のトイレを利用してすぐに出発しました。 (続く)