5時50分、旅館翠紅苑門前を出発して寸又峡プロムナードおよび夢の吊橋散策に行きました。少し登って公民館前にて、上図の分岐の右へ進みました。昨日も通ったルートです。
左の道をゆくと、途中からかつての千頭森林鉄道の軌道跡に合流します。千頭森林鉄道の大間駅がこの集落の北端に置かれ、そこから大間ダムへと回る区間やその先の区間などが廃線後は道路に転じて、現在の寸又峡プロムナードコースになっています。
原作コミック第11巻107ページ2コマ目のアングルです。作中で各務原なでしこが寸又峡温泉入口バス停を降りてから歩いたコースです。
公民館前の道路脇に「鎮座」していた大きな陶製のカエル。覆屋も設けられて丁寧に祀られ、賽銭箱まで置かれています。なにか謂れがあるのでしょうか。
まっすぐゆるやかな登り坂を進みました。路面に赤帯が等間隔で塗られているのは、観光歩行者用の道路であることを示すのでしょうか。
突き当りに出ました。上図右の角の建物が「晴耕雨読」の店舗です。ここを右に曲がりました。
道なりに進むと、右手に旅館「湯屋飛龍の宿」、左手に「紅竹食堂」があります。この辺りの道路はかつての千頭森林鉄道の軌道跡であるとされていますが、遺構が残っているわけでもないので確証はありません。ただ、この辺りが大間集落内では一番の高台になっていて、上図奥に見える鳥居の前を過ぎると道は下り坂になります。
一般的にいって森林鉄道のような軽便鉄道クラスの軌道は、なるべく登り下りの必要な地形をさけて平坦に敷かれることが多いので、上図の道路がそのまま軌道跡であったとみるより、地形的には右手の低くなっている所のほうが軌道跡であった可能性が考えられます。今回は軌道跡の探索は時間の関係であまりやりませんでしたが、また寸又峡温泉を訪れる機会があれば、余興の一つとして試みてみようかと思います。
集落の鎮守として崇められる外森神社の鳥居前を過ぎてから一度振り返りました。道がこのあたりから下り坂になりますが、道路の幅が不規則に増減し、路側に張り出しがあったりします。この道路がかつての千頭森林鉄道の軌道跡であるとすれば、その痕跡であるのかもしれませんが、よく分かりません。
鳥居前からの下り坂を見ました。下りきったところに川が流れて橋が架かっています。
早朝の温泉街には全く人影を見ませんでした。寸又峡プロムナードおよび夢の吊橋散策を楽しむには絶好の時間帯と言えます。日中に行けば観光客の波があり、土日には混雑して吊橋までの道は行列が出来ることも珍しくありません。そういった雑踏をなるべく避け、奥静の秘境の雰囲気も味わいたかったので、今回は宿泊しての早朝散策を計画し実施した次第です。
民芸土産物店「さとう」は既に開店準備中でした。このときの時刻が6時ちょうどでしたので、6時から開けるのかな、と思いました。昨日も雑談をうかがった女将さんが店内を掃除していて、にこやかに会釈してくれました。
向かいの旅館「求夢荘」も静まり返っていました。原作コミック第11巻110ページに登場するこの旅館の飼い犬は、昨日は見かけませんでしたが、今日は帰りに見かけるだろうか、と思いました。
各務原桜言うところの「足湯カフェ」ことヴィレッジ「晴耕雨読」の前を通りました。この日は定休日でした。
ヴィレッジ「晴耕雨読」の向かいに上図の顔出し看板がありました。原作コミック第11巻116ページ1コマ目に登場して各務原なでしこが左、志摩リンが右の穴に顔出しして、それを土岐綾乃が撮影していました。
この顔出し看板、本当にあるとは思わなかったので笑ってしまいましたが、よく考えると「ゆるキャン」原作コミックの描写においては架空のものはまず無くて実在の景色、風物ばかりです。 (続く)