忘れえぬ体験-原体験を教育に生かす

原体験を道徳教育にどのように生かしていくかを探求する。

中学生の時期の子育て

2013年03月30日 | 中学校教師のつぶやき
第13話『中学校では、なぜ茶髪やピアスがいけないの?』

 日本の多くの中学校では「中学生らしい身なり」という理由から、茶髪やピアスを禁止しています。
それでもたまに、ピアスや茶髪の生徒がいます。

「いけません」と指導しても、聞く耳を持たないのが現実だと思います。
茶髪やピアスは現代社会の若者の流行であり、多くの若者が行っています。
格好良さのシンボルであり、アメリカでは小学生からピアスをしている子どももいるようです。

 ではなぜ茶髪やピアスがいけないのか、と疑問をもたれても当然だろうと思います。

教師であれば茶髪やピアスは「いけない」と生徒に話します。

理由はなんでしょうか。

ひとことで言えば、学校の「きまり」「ルール」だからです。

 もうひとつは、中学生の自律の力の弱さです。
身なりのことよりも、心を鍛えなければならない時期だからです。
多くの中学校では茶髪やピアスは禁止されています。

ですから、茶髪やピアスをすることによるトラブルが生まれてくる危険性が大きくなります。

そしてもうひとつは友人関係の変化です。

問題は茶髪やピアスそのものよりも、「中学校の約束・ルールを守れない生徒」ということです。

人と違ったことをすることには勇気がいりますし不安です。
茶髪やピアスをしている生徒も、学校の約束やルールを破っている不安感から同じように破ってくれる仲間を求めます。
そこに集団が形成されのですが、その集団は生活ルールを破るための集団となることが多いのです。

時には同様な他校の生徒、卒業生、暴走族などとの関係まで広がっていくことがあります。

中学校の3年間は、自分の考え方や将来の自分を創る上でとても大切な年代です。
それ故にできれば、夢や目標を大切にし向上し合える友人関係であってもらいたいと思います。


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