忘れえぬ体験-原体験を教育に生かす

原体験を道徳教育にどのように生かしていくかを探求する。

中学校教師のつぶやき03

2012年07月24日 | 中学校教師のつぶやき
第6話 『中学生の時期の子育て』

小学生の時期の子育ての主眼は躾です。
躾とは、漢字が表すように「身を美しく整えること」です。
挨拶や態度、目上の人への敬語など、社会生活を送る上で大切な習慣を身に付けさせることです。
中学生の時期の子育ての主眼は、「自律」や「自立」へと移っていきます。
自分で自分を律せる力、自分から行動できる力を育てる時期です。
中学生の時期は、自分の考えが出てくる時期でもあります。
ですから「いけない」と注意するだけでなく、「なぜいけないのか」という「理由」をしっかり理解させることも大切です。
中学生の時期は、自身で納得できなければ無条件に大人の言うことに従いません。
これが「反抗期」と呼ばれる所以です。
子どもに理由を納得させることも大切なのですが、他に重要なことがあります。
それは、注意する側の大人の姿勢です。
「自分を棚にあげて」という姿勢では子どもは決して納得しないということです。
納得しないばかりか、反発や反抗も生じてきます。
親や教師の姿勢が問われる時期が、「中学生の時期の子育て」なのかもしれません。
人として完全な親や教師など、どこにもいません。
大切なのは「よりよく生きようとする姿勢」ではないでしょうか。

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