彼はそれまでもいつも、づーっと寝てることが多くなっていた。
16歳3か月になっていた。
それでも私が帰るとわんわん鳴いて迎えた。
食べなくなり、ついに3日も食べない時が来てしまった。
呼吸だけの様態になり、やがて息は止まってしまった。
妻もえんえんと泣きながら、
何もしないで歩いているだけなのに涙が流れる。
なんだ体の奥がつらくて、これはやばいな、おかしいな・・・!
通勤電車の中
携帯の待ち受けに彼がいる。
レオン・・・レオン・・・レオン・・・レオン・・・
夕凪のようなささやきが出ていく
いけないものを見たように前の娘が顔を伏せる
もう3週間過ぎた。
早い目覚め、彼はいないが
愛しさは生のまま、
行き場がないまま、涙が流れる。
鬱の中の愛しさが、幸せを私に返している。
逆に私を失えばレオンが哀れだったろう。
まだまだレオンと一緒に・・・・・・。
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