忘れえぬ体験-原体験を教育に生かす

原体験を道徳教育にどのように生かしていくかを探求する。

中学校教師のつぶやき05

2012年07月25日 | 中学校教師のつぶやき
第8話 『やって見せ、言って聞かせ、させてみて、ほめてやらねば人は動かず』

 どのように教育すれば良く身に付くのか?
企業でも、学校でも、家庭でも大いに苦心するところです。
 昔、第2次世界大戦時の連合艦隊司令長官であった山本五十六大将は、
人を育てるには「やって見せ、言って聞かせ、させてみて、ほめてやらねば人は動かず」と言われたそうです。
 この言葉には仁将と言われた山本大将の教育者としての心構えが込められています。
教える側が「出来て当たり前」という気持ちでは、習う側は意欲を失うでしょう。
出来なければ落ちこぼれでは、劣等感を育てているようなものです。
一生懸命に努力している点を理解し、評価してあげなければ誰でもやる気は起こらないのです。
 「ほめてやらねば」という言葉には、前向きな姿勢を支えている「向上心」を育てていく姿勢がうかがわれます。
中学生を育てるのも、大人を育てるのも、年齢という違いはあるものの、人の本質に違いはありません。
努力している姿勢こそが大切であり、出来たことを上手に評価し自信を育て、ほめながらもうぬぼれさせるのではなく、前向きな姿勢を如何に育んでいくかに教育の本質があるのではないでしょうか。

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