忘れえぬ体験-原体験を教育に生かす

原体験を道徳教育にどのように生かしていくかを探求する。

中学校教師のつぶやき07

2012年07月27日 | 中学校教師のつぶやき
第10話 『魔法の言葉』
 オーストラリアへホームステイをしていた高校生の話です。
その子がステイ先のお母さんやお父さんに、「コップをとってくれますか」などと頼むと、決まって返ってくる言葉が、「魔法の言葉は」という返事だったそうです。
人に何かを頼むときにはまず「魔法の言葉」を言いなさい、ということなのです。
その言葉を言えば自分の頼みを聞いてくれるのでしたら、まさしく「魔法の言葉」です。
その「魔法の言葉(Magic Word)」とは、実は「Please(お願いします)」という言葉なのです。
 「なあんだ」と思うかもしれませんが、このたった一言が人と人の人間関係を大きく変えるのです。
まさしく魔法の言葉です。
日本語にも、この Magic Word に当てはまる言葉がいくつかあります。
「お願いします」「ありがとうございました」、などがそうでしょう。
こうした言葉がしっかり身に付いている子どもは、周りの人達にかわいがられ応援される幸運な生き方ができます。
しかし、「お願いします」と言いなさいとか、「ありがとう」を言いなさい、などと口調を荒げて言えばとげとげしくなります。
「魔法の言葉は」、と穏やかな口調で身に付けさせていく姿勢に懐の深さを感じます。
かけがえのない我が子です。
 子どもが周りの人達にかわいがられ、応援される幸せな生き方ができるように、この魔法の言葉をしっかり身に付けてもらいたいものです。


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