忘れえぬ体験-原体験を教育に生かす

原体験を道徳教育にどのように生かしていくかを探求する。

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2013年03月30日 | 中学校教師のつぶやき
第12話 『温かい叱り方と冷たい叱り方』

子どもを叱るのは、子どもがよりよく生きていけるように行動や態度を正しくしてあげたいからです。

ほめるだけでそれができれば越したことはありませんが、子どもにしっかりとした生活習慣や考え方を身につけさせるためには、いけない時には叱らなければなりません。

しかし、その場合の叱り方はあくまでも心の通った温かい叱り方であって、子どもを見放した冷たい叱り方ではいけません。

冷たい叱り方とは、子どもに親の温かい心を感じさせない、突き放した叱り方です。
子どもに反発心や敵意、孤独感を感じさせる叱り方です。

温かい叱り方とは、たとえ厳しく叱ったとしても親に愛されているという実感が子どもにつたわる叱り方です。それはその子にとってかけがえのない体験となるでしょう。

上手な叱り方や正しい叱り方、好ましい叱り方というものは、叱られた結果その子どもが悪かった点を自覚し、「これからは改めよう」という気持ちを起こさせる叱り方です。

叱る者と叱られる者との間の人間関係がより深まる叱り方です。
子どもがこれからの生活を、より良くしようとする意欲を起こさせる叱り方です。

叱られて、良い気持ちのする人などひとりもいません。
誰にとってもつらくいやなものです。叱る立場も嫌なものです。
しかし温かい心から叱るのであれば、必ず子どもに温かい親の思いも伝わっていくものです。

「温かい心で叱る」ということが、叱り方の基本なのでしょう。



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