WBS ワールドビジネスサテライト：テレビ東京 2017/12/05(火)

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●日経ＭＪヒット商品番付 2017年の横綱は？ ・毎年恒例、日経ＭＪ（12月６日発売）の「ヒット商品番付」。今年、消費を盛り上げた商品・サービスの数々の中から見えたテーマは「復古・懐古主義」だ。1980年代に流行った「ダンシングヒーロー」を現代の高校生が踊ったり、かつて社会現象を起こした「ドラクエ」の新作にまた注目が集まったり、ヨーヨーなどアナログ玩具をほうふつとさせる「ハンドスピナー」が今ごろ流行ったりと、バブル期のリバイバル消費が目立った。取材先：そろはむ、ＮＳＫマイクロプレシジョン、日経ＭＪ
●新型「ロマンスカー」公開 “鉄道”強化の裏で進む計画 ・首都圏の私鉄各社が、追加料金を払えば座って快適に通勤できる「座席指定列車」を相次いで投入・強化している。そうしたなか小田急電鉄は、特急「ロマンスカー」の新型車両を公開した。来春の「複々線化」で運行本数が増えるのに合わせて投入する予定だ。従来よりも窓を大きくするなど、より観光列車として充実させた一方、通勤用としても強化。各座席にテーブルや電源を備え、移動中も仕事をしやすくした。通勤機能充実の狙いは、沿線人口の拡大だ。複々線化を機に、通勤時間帯に停車するロマンスカーが大幅に増える海老名駅。ここで小田急グループが進めていたのは、タワーマンションの建設。海老名をロマンスカーによって都心に通勤しやすい駅にするのに合わせ、タワーマンションを建設し、住民の流入を狙うという戦略だ。「鉄道のサービス向上」と「沿線開発」を巧みに組み合わせ、将来の「人口減」に対応しようとしている。
●「割れにくい」スマホ登場？ ・スマートフォンの難点は、何と言っても平面で大きな液晶画面が簡単に割れてしまうこと。そこに目をつけたのが富士通コネクテッドテクノロジーズ。５日発表したスマホの新製品は、その最大の売りが「割れにくさ」。ガラスと樹脂を組み合わせた特殊なコーティングを背面に使うことで10倍傷つきにくくなり、液晶画面にも割れにくくなる工夫が…。アップルなど他のメーカーが相次いで高機能・高級機種を発表する中、富士通は“割れにくさ”を分かりやすくアピールすることで、他社との差別化を狙う。富士通は今夏、携帯電話事業の売却・撤退が報じられたが、この日の取材では否定。分かりやすい特徴を打ち出すことで、地道にユーザーを増やしていくことを目指す。
●英 ロンドンタクシーも“電動化” ・世界で最も古い歴史を持つと言われるロンドンタクシーが「電動化」に向けてスタートを切る。日本時間の５日夜、電気とモーターで走る「ＴＸ ｅＣｉｔｙ（ティーエックス イーシティ）」が公開された。ロンドンタクシーに採用されるのは初めてで、外部からの充電ができるほか、ガソリンエンジンでの発電も可能。この車両は、イギリスのタクシー車両製造会社を４年前に買収した中国の自動車メーカー「吉利汽車（ジーリー）」が、中国の技術を取り入れながら開発した。しかし、ロンドンタクシーはかつて、中国製の部品が不具合を起こし大量のリコールを出したことがあり、現地のドライバーの評判は芳しくなかった。今回の車両の品質について、開発したＬＥＶＣのクリス・ガビーＣＥＯは「工場や製造チームも刷新し、耐久試験を行ってきたので自信は大いにある」と述べた。
●「世界初」の有機ＥＬパネルを出荷 ・パナソニックとソニーの有機ＥＬパネル事業を統合したＪＯＬＥＤ（ジェイオーレッド）は、世界初の「印刷方式」で製造した有機ＥＬパネルを出荷した。パネルは、21.6インチの中型サイズで、第一弾としてソニーに医療現場向けのディスプレーの材料として出荷した。有機ＥＬパネルは、韓国のＬＧやサムスンがほぼ独占的に量産しているが、ジェイオーレッドの「印刷方式」は、韓国メーカーが採用する「蒸着方式」と比べると、製造コストを最大で３割程度減らせるとしている。出遅れた国産有機ＥＬパネルの反撃と一歩となるのか。ジェイオーレッドは世界初の技術をテコに、巻き返しを図ろうとしている。
●国連事務次長が訪朝 ・国連で政治問題を担当するフェルトマン事務次長はきょう午後、北朝鮮の平壌に到着した。今回の訪朝は、北朝鮮側からの「政治対話」の提案に国連が応じたもの。フェルトマン氏は８日まで滞在し、李容浩外相などと「互いの関心事や懸念」について幅広く協議する予定だ。北朝鮮による核やミサイル開発で朝鮮半島情勢の緊張が高まる中、フェルトマン氏は調停役として対話の糸口を探り、緊張緩和につなげたい考えだ。
●東芝6千億円増資完了 ・経営再建中の東芝は、およそ6千億円の第三者割当増資が完了したと発表した。今回の資金調達で東芝は債務超過を解消し、半導体メモリー事業の売却が遅れても上場廃止を回避できる見通しだ。ただ、増資の引き受け先には「旧村上ファンド」出身者が率いるエフィッシモ・キャピタル・マネジメントなど「物言う株主」と呼ばれる海外ファンドが名を連ねていて今後、東芝の経営に圧力をかける可能性がある。
●一般向け“自動運転”実験 ・日産自動車とＤｅＮＡは来年３月、一般のモニターが自動運転技術を体験できる、新しい配車サービスの実証実験を行う。実験は、２週間、横浜市のみなとみらい地区周辺の一般道で行われ、日産の技術者が運転席に座り、一般のモニターは後ろの席に最大２人まで座る。クルマの呼び出しから、目的地の設定、それに支払いまでをスマートフォンの専用アプリで行い、実用化に向けた課題を洗い出す。
●【トレたま】飛び出るリングケース！？ ・【商品名】ＧＲＡＣＥ（グレース）【商品の特徴】名刺入れのようなケースを開くと、花に包まれた指輪が回転しながら出てくるサプライズ商品【企業名】マグネットインダストリー【住所】渋谷区桜丘町３０－４ 渋谷アジアマンション２０６【価格】6,500円（税別）前後～【発売日】18年１月発売予定【トレたまキャスター】鷲見 玲奈
●訪日外国人“夜のお出かけ”に… ・外国人観光客にとって日本は夜、出かける場所が少ないといわれているが、そうした外国人客を狙った新たなスポットが東京・品川に登場する。品川プリンスホテルは13日、地上約140ｍの最上階フロアに、レストランやバーなどテーマ別に９つのエリアに分かれたダイニングフロア「ＴＡＢＬＥ９ＴＯＫＹＯ」をオープンする。中でも、ＤＪブースを備えるバーエリアは午前４時まで営業し、外国人の「夜遊び」需要にこたえる。そして、料理のメニューは、たとえば、すきやきなら肉の上に乗せた綿菓子を目の前で燃やし、和牛の料理は刀に突き刺して提供するなど、日本を訪れた外国人が楽しめるよう工夫をこらしている。
●明日の経済と解説・【コメンテーター】市川眞一氏（クレディ・スイス証券 チーフ・マーケット・ストラテジスト）
●スパコン会社 社長ら逮捕 ・世界から注目されていた人物が詐欺の疑いで逮捕された。逮捕されたのはスーパーコンピューターの開発を手がけるベンチャー企業の社長、斉藤元章容疑者と元事業開発部長の鈴木大介容疑者の２人だ。逮捕容疑は、事業にかかった費用を水増しした虚偽の実績報告書を提出することで、ＮＥＤＯ＝新エネルギー・産業技術総合開発機構から助成金およそ４億3千万円をだまし取った疑いだ。逮捕された斉藤容疑者らが経営するベンチャー企業「ペジーコンピューティング」などが開発したスパコン「暁光」は、１秒間におよそ１京9千兆回の計算速度を記録し、11月に発表された世界のスパコン計算速度ランキングで４位に入っていた。斉藤容疑者は、雑誌への寄稿の中で、スパコン開発では中国が最先端を走っていて「２番では絶対にダメ」とし、次世代型スパコンの開発に、300億円程度必要と主張していた。

●番組の見どころ　12月06日（水）・ＮＨＫの受信料支払いは義務なのか？全国で相次ぐ受信料の未払い訴訟で最高裁が初めての判断を示す。公共放送の意義について、どんな言及をするかも注目される。また英・米・韓など海外の公共放送についても実情を伝える。