・WBS ワールドビジネスサテライト：テレビ東京 2019/02/20(水)

●中高年を囲い込め キャッシュレス決済で争奪戦・10月に予定されている消費税増税に合わせ政府がポイント還元策を打ち出したことで、キャッシュレス決済の競争が激化しています。ポイント還元を受けられる期間は、消費税が上がる10月から来年６月末までの９ヵ月間です。対象は、中小の店舗で買い物をした時です。現金ではなくクレジットカードや電子マネー、ＱＲコードを使った決済で支払うと、ポイントの形で返ってくる仕組みです。その「還元率」は　買い物をした店によって異なり、中小の店では５％、コンビニのような大手のフランチャイズ店などでは２％になります。ただ、どの決済事業者が還元の対象となるのか、また中小と大手をどう線引きするかなどまだはっきりしない点も残っています。いまやキャッシュレス決済は乱立しているんです。「ペイペイ」や「ラインペイ」の還元キャンペーンが話題となる中、若者だけでなく中高年の客も取り込もうといま、各社の顧客争奪戦が激しさを増しています。
●人手不足で強要･･･ 「インフルエンザでも働け」！？・2019年１月、東京の地下鉄の駅で、インフルエンザに感染している女性が出勤途中に線路へ転落し、列車にはねられ死亡する事故がありました。女性は、ホームでふらついて前に出てしゃがみ込み、そのまま線路に転落したそうです。人手不足が叫ばれるなか、体調が悪くても無理して出社した経験があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか？その一方で会社側がインフルエンザでも　働くよう強要するケースもあるといいます。こうした時代に働く人や企業はどうすればいいのでしょうか？取材先：キッザニア東京（ＫＣＪグループ）、総合サポートユニオン、アステリア
●ホテルもバスも 東京“バリアフリー化”の現場・いま都内の宿泊施設や公共交通機関で進められているのがバリアフリー化の流れです。東京オリンピック・パラリンピックを前に変わろうとしている現場を取材しました。
●白血病の高額新薬を了承・厚生労働省の専門家会議はきょう、再生医療を用いた急性リンパ性白血病の治療法としてノバルティスファーマが申請した「キムリア」の製造と販売を了承しました。来月にも厚生労働大臣が正式に承認し価格の決定と公的医療保険を適用させる手続きに入ります。キムリアは、患者の免疫細胞に遺伝子を組み込みガンへの攻撃性を高める新しい治療法で、すでに認可されているアメリカではおよそ5,000万円の費用がかかる高額医療となっています。日本では患者の自己負担額は数万から数十万円となりのこりは医療保険でまかなわれる見通しで、対象の患者が広がれば医療財政に影響する可能性もあります。
●アースが蚊の捕獲機・アース製薬は、殺虫成分を使わない新たな蚊の捕獲機を発表しました。空気中などの有機物を光触媒技術で分解し、蚊が好む二酸化炭素を発生。おびき寄せた蚊をファンの風で吸い込んで捕獲します。価格は税別で１万9,800円で、一般向けだけでなく、ホテルや飲食店など企業にも売り込み１万台の販売を目指します。
●バイオ燃料生産で提携・ミドリムシなど藻を原料としたバイオ燃料などを手掛けるユーグレナと、自動車部品大手のデンソーはきょうバイオ燃料の大量生産に向け、提携すると発表しました。デンソーは藻の培養施設を持ち、ユーグレナはそこでつくられた藻をバイオ燃料の原料に使います。ユーグレナは2020年までに国産のバイオ燃料で飛行機を飛ばす目標を掲げていて、提携により計画を加速したい考えです。
●１月の訪日客 7.5％・観光庁はきょう１月に日本を訪れた外国人旅行者数が前の年より7.5％増加した268万9,400人だったと発表しました。１月の外国人旅行者数としては過去最多です。また国や地域別では個人旅行をする人が増えた中国が19.3％増加しました。一方、韓国や香港からは自然災害の旅行控えが去年から続いていて、日本を訪れた人は１年前より減少しました。
●ゴディバ日本事業 ファンドに売却・ベルギーの高級チョコレートメーカーゴディバは、日本や韓国での事業などをアジア系投資ファンドのＭＢＫパートナーズに売却すると発表しました。金額は公表されていませんが同時に売却される他の地域の事業も含め、およそ1,100億円とみられます。今回の売却は世界的な成長戦略見直しの一環で、売却で得た資金をカフェなど成長が期待できる事業に投資します。
●携帯事業参入へ 楽天 独自の通信技術とは・10月に予定している携帯電話事業参入に向け、通信技術の試験施設を設立した楽天。施設の中には数百台のサーバーが。実はこちらのサーバー、すべて、一般企業でも使っているような汎用品です。ＮＴＴドコモ・ＫＤＤＩ・ソフトバンクでは携帯電話の基地局に専用の装置とそれを動かす専用のソフトが必要でした。これまで楽天は携帯電話事業に6,000億円を投じると発表しています。楽天の基地局は専用の装置も専用のソフトも必要ありません。一般的なサーバーで運用が可能になっています。これにより設備投資のコストは従来よりも大幅に下げることが可能になったといいます。楽天がこのシステムを導入した背景には次世代通信規格「５Ｇ」の導入があります。楽天ではこちらの施設で実際のサービス運用時と同じ環境を再現し、５Ｇ導入をも見据えた商用展開を目指す予定です。
●トランプ大統領 ベネズエラに“圧力”のワケ・アメリカのトランプ大統領は南米のベネズエラ、マドゥロ政権に対し軍事介入をちらつかせて警告しました。ベネズエラでは現政権のマドゥロ大統領に対し、選挙の正当性を認めないグアイト氏が暫定大統領として宣誓、一つの国に２人の大統領が並び足す政情不安な状況になっています。
●対日関係発展の意欲表明・ロシアのプーチン大統領は、日本時間午後６時から内外政策の施政方針を表明する毎年恒例の年次報告演説を行い、北方領土問題が焦点となっている日本との平和条約の締結について言及しました。また、「政治的対話と経済協力を続ける」と対日関係を重視する姿勢を示しました。一方で、アメリカとの関係については、防衛措置として最新兵器の開発を着々と進めていると述べ、対抗姿勢を鮮明にしました。
●独自 小沢代表が猪木氏と訪朝も・無所属で活動しているアントニオ猪木参議院議員が、国民民主党と自由党の統一会派に合流することをあす会見で発表します。自由党の小沢代表が猪木氏を説得したものですが、その過程で、猪木氏が小沢氏に対し、独自のパイプを持つ北朝鮮に、小沢氏とともに訪問することを要望したのに対し、小沢氏もこれに応じる意向を示したことがテレビ東京の取材で分かりました。これを受けて猪木氏も周辺に「小沢氏が主導する野党再編に参加する」と話しています。一方、小沢氏としては、夏の参議院選挙の比例候補として知名度の高い猪木氏の集票効果を期待しています。
●北の非核化で連携確認・来週の米朝首脳会談を前に安倍総理大臣は先ほど、アメリカのトランプ大統領と電話で会談しました。安倍総理は拉致問題での協力を要請しトランプ大統領は「拉致問題を重視する」と応じました。両首脳は米朝会談後に再び電話会談を行うことでも一致しました。
●１月の貿易赤字1.4兆円超・財務省がきょう発表した先月の貿易統計は、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が１兆4,152億円の赤字でした。赤字はこれで４ヵ月連続となります。中国向け輸出が１年前と比べ17.4％少ない9,581億円となり３年ぶりの大幅な減少率でした。アメリカとの貿易摩擦を抱える中国の景気減速の余波が色濃く表れた形です。
●【トレたま】極小キーボード・【商品名】クレイジースモール キーボード＋マウス【商品の特徴】マッチ箱サイズで文字入力とマウス操作【企業名】個人【価格】4,400円（クラウドファンディング）【その他】クラウドファンディングで支援者募集中【トレたまキャスター】北村まあさ

●番組の見どころ　2月21日（木）・訪日客の爆買いを激減させた中国の電子商取引（ＥＣ）法と、それを逆手に取る企業の取り組みを取材する。このほか、医療業界で注目の“治療アプリ”や、米国で新型スマートフォンを発表するサムスン電子の戦略を伝える。