ガエル記

本・映画備忘録と「思うこと」の記録

「聖書を語る」中村うさぎ・佐藤優

2019-02-28 06:05:49 | 
佐藤優氏の本を読みたくて図書館で探していました。田舎の小さな図書館なので蔵書が少なくて佐藤優はほとんどないのですがやっとこれを見つけました。
中村うさぎ氏と佐藤優氏による聖書についての対談なら面白いかなと軽く思って借りたのですが、しょっぱなから「面白い」なんてものではない衝撃の連続でした。

対談という形式は読みやすいものですが、二人の語り口が極端に違っていて、ハイテンションで口の悪いうさぎ氏と常に冷静沈着で丁寧な口調の佐藤氏の話しぶりだけでも読んでいて楽しいです。
あっと思ったのは佐藤優氏のうさぎさんの分析です。
彼はうさぎさんが極めてピューリタニズムだと言います。ピューリタン(清教徒)というのは厳格・潔癖・きまじめであるわけですがうさぎさんは「私の行い(買い物依存症・美容整形手術・ホストクラブ通い・デリヘル経験など)はその逆じゃないか」と反論します。すると佐藤氏は「だからこそですよ」というのです。
そうなのか!と思いました。

潔癖・生真面目・厳格であるがゆえにそういう行動に走ることが彼女の反逆であるわけなのか。
確かにそれらを「いけないこと」だと思わなければ過剰にそこへ入り込む必要はないのかもしれません。真面目な人ほど没入してしまうのはそういうことなのかと今更理解したように思えました。

まだまだ読み始めたばかりですが、あまりに感心してしまったwので少し書いてみました。
さてまた読んでいきますよ。

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