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がんぼのぶらり紀行

北海道オホーツク遠軽で、昭和時代のお茶の間みたいな食堂 やってる おばちゃんです。

瀬戸瀬奮戦記・・⑧

2011年07月28日 13時18分58秒 | 徒然

少し時間をさかのぼって。




調理場から洗い場へ食器を運び、洗い終わった皿を休憩室へ持ち込み、瀬戸瀬奥様にそれらの皿に料理の盛り付けをお願いする。

次から次から、近くの入れ物から下ごしらえしてきた袋やタッパが現れる。
姿を見てようやく、「あぁ、これキャベツ。これはレタス、これ、キュウリ」とモノの把握ができてくる。

これだけバタバタしていると、袋に入った処理済みの「キャベツ千切り」が私の記憶の中で「大根のツマ」に入れ替わっていたりする。

トマトのくし切りの入った袋を手にしながら 「これキャベツね~!」とかやっちゃう。(-_-;)

 

もちろん 「あ? それトマトでしょ?」 と突っ込まれ、紅顔がんぼは口数少なく、

「すみません、確認間に合わないので、袋を開けて自分で確認お願いします」 としか言いようがない。 < どこが「口数少ない」んだ。

もし、次の機会があるのなら(もう体力的に無理そうだが・・) 今度は下ごしらえの時に袋に全てタグをつけていこう。「見れば一発わかる」ように。

 

「野菜サラダはどの皿?」
「この大きな洋皿にお願いします」
「どんな風に?」
「いや、適当に・・」
「やって!」
「・・・ハイ・・・」

キュウリ斜め切り、トマトくし切り、水菜ざく切り・・ など下ごしらえを済ませた野菜たちが次々登場。 

「ハイ、これキャベツ」
「・・・ あ ・・・ 大根だわこれ。大根つけるの?」
「それは刺身のツマ用ですね」

それこそ本当にテキトーにザッパザッパと野菜を載せ

「最後、ここにポテトサラダをど~んと乗っけてください。 これを3皿」  m(_ _)m

 

「刺身はどの皿?」 
「あぁじゃあこの四角い皿にお願いします」
「一つ見本作ってよ」
「いや、好きなように・・」
「作って!」
「・・・ハイ・・・」

刺身は3種類。 さくらますの刺身、自家製スモークサーモン、それにホタテ。 視界にM奥様がホタテを切っているのが目に入る。 
2種はM氏に頼まれ息子が西川さんへ持ち込んだもの、ホタテはM奥様が現地へ来る途中で購入。

「あ、さっきのツマはどこ行った?ツマ、ツマ・・」
「ダンナはいらんかね」 余計な突っ込みはいらん。

大根ツマを広げ、サクラマス2種を並べ、「ホタテをこんな感じでお願いします。これを3皿」


盛り付けは特に決まったものではない。

どんなスタイルでもいいと思うのだが、みんなそれぞれやり方が違うから自分から先に立つといろいろな意味で矢面に立たされる危険性があり、結局 「誰かにやらせてそれを見本とする」 風潮がある。(笑)

まぁ、町内会の葬儀手伝いなんて典型的、最たるものだもんなぁ。(^_^;)

 

その他の料理も皿に分け、盛り付け、かたっぱしから各テーブルに配置していく。


「天ぷらは、マイタケ、サツマイモ、カボチャ、ピーマン、なす、ヤマベ、それにかき揚げの7種です。適当に盛り付けお願いします。」

「他の料理は、煮魚、漬物、冷奴、シマエビがあります。それらもよろしく」

「ごはんは炊き込みごはん。ごはんと味噌汁はいくつか持ってテーブルを回って、欲しい人に取ってもらいます」

事前に打合せができていれば混乱はなかったかもしれないが、今さら仕方がない。
用意したメニューと材料を口頭で伝え、協力をお願いする。

 

 

一方で、持ち込んだガスボンベ使用のコンロに火を入れ、流しからタンクに汲んできた温泉水を大鍋に入れてガスにかける。
味噌汁を作ってもらうのだ。

夕方の味噌汁の具は、ホタテの稚貝の味噌汁。 これはM奥様にお任せ。
沸騰したところへジャガイモ、玉ねぎ、にんじんなどの野菜が入る。 イモが柔らかくなったら稚貝を貝ごと入れる。仕上げに長ネギぶつ切りだったり刻み葱だったりを入れて出来上がり。
ホタテの出汁が出てとってもおいしい♪

ここらでは貝付きでそのまま食卓に出すが、見れば貝をはずしている。これは好き好きだし、本州からのお客様ならそのままお椀に盛って貝をはずしながら食べてもらうのも一興と思ったが、それらに口を出す暇さえない。まぁいいや。


 

更にもう一方でもう一つのガスコンロを設置。

昼に白滝会場で作ってくれたという古代食の『シシ鍋』を袋状態から鍋に開け、温める。

イノシシの肉を入念に炒め、土器を使用して野菜やキノコと煮る。群馬岩宿博物館友の会のイベントの一つでもあるそうだ。

とても楽しみにしていたのだが、賄い手伝いということもあり現地で食することはできなかった。

私を含め、賄い手伝いの奥様達は現地にいなかったため、まったく口に入らなかったので、持ち帰ってくれたことに感謝。


現地では、土器を使って焚火で作ったそうだ。 同僚が後日、ビデオを見せてくれた。
出来立てはさぞかし美味しかっただろうな~。 
ビデオの中で同僚が、撮影していたオジサンからシイタケだったか一口もらって 「あ!すんごく美味しい!!」 というシーンがあって、それが記憶に強烈に残った。(笑)

やっぱり、出来立てはひと味違うもの。(*^^*)







話を戻して。テーブルセッティングの続き。



画像がぶれちゃった・・


近くでいろいろ動いてくれていた娘には、

「湯呑にドレッシングを分けて入れて、紙とマジックを持ってきてるから、みんなにわかるようにドレッシング名を書いて近くにおいてくれる?」

「天ぷらには、大根おろしとスリしょうが、それに天つゆがあるから」

「刺身にワサビつけた?ワサビ」

「豆腐の冷奴にはしょうがをお願い」

「シマエビのカラ入れが必要よ」

「食器は、取り皿2種とコップ、それに割りばし。 ごはんと味噌汁はお盆で配るスタイルで。」




みんなが頑張ってくれ、次から次へとテーブルに料理が並んでいく。 

中には中身にソグワナイ入れ物もあるのだが(爪楊枝入れにショウユとか、客用湯呑にドレッシングとか~♪)、
この際そんなことは言ってられない。
もともと使用しようとしている温泉備品の食器たちが本来そういう使い方をするものばかりではないからだ。


しかし代わりになるものを探しても、例えば調味料入れなど、できればガラス容器や小鉢などがあれば理想だが、
明らかに目的をそれとした容器はない。
ほとんどが和食器と調理器具がメインであり、例えばドレッシングを入れようと容器を探しても、
必要なドレッシングの量と入れる容器の容量を考えた場合、『ラーメンどんぶりにドレッシング少量』 ??の組み合わせもおかしく、
ここは量的に見合う大きさの 「湯呑でいいか~・・」 になってしまうのだ。

 

 

 

 

ま、今回は、きれいに洗ってあって、中身に問題がなければいいのよ。 うん。 

中身と容器の不釣り合いさはこの際、

 

 

 

 

 

 

とか銘打って強引に押し切る! 

あとは、食べる方々に、「容器に関しては突っ込まないでください」 と先にお願いしておかなくてはならないかしらん。(笑)

 

そうこうしている内に、お客様男性陣が席に着く。 あ~!! 時間だ~~!!

 

主催者であるM氏の号令により、手伝い含め、まず「座って!」

乾杯をしなければ始まらない。やることはまだまだあるのだが、皆さんが食べるのがお預けになってしまうので、まずは強引に皆を座らせ、コップにお茶など入れながら 「座って座って!!」



M氏の挨拶、群馬Sさんの挨拶、そしてK氏による乾杯の声で、

さ~!ごはんだよ~♪


皿数だけはすごいでしょ(笑)


内容掲示

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