日々、精気を吸い取られていく父。
昨日より今日、今日より明日。
命の灯が小さくなっていく。
切ない。
担当医師から現状の説明を受けた病院の後、母と少し相談をしたのち帰宅。
突然思いたち、紋別保健所遠軽支所へ電話で問合せ、
息子を職場まで送った その足で遠軽支所を訪ねた。
店の食品衛生責任者は父。
だが、入退院で仕事に就けぬ状況なので、実質 「いない」 のも同然。
作業ができないものの名前を掲示していても、これは無効であり、
この状態では法的に営業停止になってしまう。
営業権は29年6月末日までだが、承継をすることで 新規に取得するよりも低額で済むと言う。
ただ、食品衛生責任者については上記の通りで、
この場合、29年2月に行われる「食品衛生責任者講習(ほぼ一日講習)」を間違いなく受けるという誓約書を書く事で、すぐさま対応してもらえるという。
その場で誓約書を書き、お願いをしてきた。
ばあちゃんの生活、しっかり応援するよ。
無事に、相続放棄申述受理の通知が届いた。
知らせを聞いてから3か月以内という期限はクリアした。
ただ、当初に求められた、「証明書の写しを送る」には、
さらに 証明書の発行(今回届いたのは通知書)をお願いしなくてはならない。
申請書が同封されており、子供たちに記入をしてもらい、
切手を貼り、自分の住所を記入した返信用封筒と、各150円分の収入印紙を同封し、送る。
あと、ひと手間だね。
日を決めて病院の父を訪ねて来てくれた保健師さん。
本人の現状を確認、家族からの言葉も聞き取ってくれ、
さらに、入院中の状況を担当看護師さんより聞き取り調査。
「結果は1か月後に」
申請結果は1か月後。どんなサービスが受けられるかも不明だが、
それらを受けられるのも、1か月後。
その前に退院した場合、ヘルプで不足の部分は200%、家族で補わなければならない。
帰ってきてほしい気持ちもあるが、帰って来てくれても、
この寒さ(今季、初の寒気で一気に-12℃の予想)に体力的についていけない確信。
足の悪い母にとっても100%の介護は、不安・大変・つらい。
冷たいと思われても仕方がないが、暖かく介護の目の届いている病院で、
1日でも長く入院していてくれるのが家族にとって一番の理想なのだ。
少しずつ、ひとつずつ、父にも 母にも 私にも
最良の方向を見定めたい。
父は入院中だが、帰宅してからの自宅での今後を考える。
入院前よりも、さらに寒くなり、身体はますます不自由になって帰って来る。
24時間、介護にあたるのは同居する高齢の母。
娘である私も毎日通ってはいるが、別の仕事も持ち、24時間そばに居るというわけにはいかない。
病院では出された食事を三度三度きちんと食べているようだが、(監視の目もあるだろう)
帰って来てからはまた食べなくなるのではと危惧している。
自宅に風呂はなく、これまでは隣町の温泉へ半月に一度連れて行っていたが、
今後はそれもできない。介助ができないから。
何でもいい、何か。アイディアひとつでいい。道具ひとつでいい。
前へ進める手段はないか。
前向きになれる方法はないか。
今の、前詰まりの位置を打破できることはないか。
疲れ切ってしまった母と私の頭では、もう何も考えられない。
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役場福祉課の窓口へ相談に行った。
病院からも一報が入れてあり、すぐに話を聞いてもらうことができた。
3日午後、保健師が病院を訪れ、父の状態を確認調査に来ることになった。