食事が始まった。
お客様方はそれぞれ飲む人あり、食べる人あり、しゃべる人あり。
お椀にホタテ稚貝の味噌汁を盛り、ごはん茶碗や平取り皿に炊き込みご飯を盛り、
娘や瀬戸瀬奥様、M奥様、私が交互にお盆に数個ずつ載せお客さんの間をぬって歩く。
「炊き込みご飯いかがですか? 稚貝のお味噌汁いかがですか?」
ひと渡り、めぐって歩き、要望がなくなった頃、
ようやく自分も 「食べる! 飲む! ビールちょうだい!」(笑) < 少しは遠慮しろよ
おそらく食事が始まってから30分ほどは経過していたと思う。 時間的にはほとんど記憶がない。
開いていた場所へ座り込み、「お刺身~♪」 (お刺身大好き人間なのだ(笑))
ホタテを3つ4つ立て続けに戴いた。 そしてビールを2杯ほど立て続けに戴いた。 < 飲んベエではありますが、足腰が立たなくなるほど酒乱ではございません。 自身の名誉のため言い訳をしておきます。
その間にも 「シシ鍋、温まったかな」 「グラスが足りない? はいはい」 「あ、ごはんお代わり、ハイ待ってね」 と気持ちはくるくる落ち着かない。(笑)
だがその頃、会場内はある程度作業も落ち着き、お手伝い下さった瀬戸瀬奥様方は 「お風呂戴いてくるわ~」 と次々洗面道具の入った手提げなど持って姿を消す。
食べることに一段落し、飲む人は飲む、お風呂に行く、部屋に移動する人はいる、という具合に、一区切りついたのを確認した。
あまり大っぴらに片づけ始めると、残って飲んでる人たちも落ち着かないよね。
玉子焼きでも作るか。
間に合えば、朝、焼こうと思っていたのだがこの調子だとおそらく無理だろう。 > 私が。
今焼いて、冷蔵庫へ入れておけば大丈夫だろう。
シシ鍋を温めていた鍋を載せていたガスコンロを、盛り付けに使用していたテーブルへ移動。
持ってきた玉子焼き用フライパン(そこまでやるか!(笑))にて3個ずつ2回に分け焼き上げた。
中身はシンプル。 塩コショウと薄めのしょうゆ。
するとM氏に呼ばれた。「Tちゃん、ちょっとちょっと。」 「はい?」 「ちょっとおいで」
行くとKさん、Sさんに囲まれる格好で 「ブログ、見てます!」 と言われた。 「は・・・^_^;」 恥ずかしい!
聞けば今回来てらっしゃる方々は皆、前回北海道へ来たイベントの際のがんぼのブログをプリントアウトして回し読みしてきたとのこと。
それまたご丁寧にプリントを見せてくれた。 は、、、恥ずかしい!!
だって、改めて考えてみてくださいませ。 誰が見ているか構わず、書きたいことを書いているのに、それを「見てます」という人が目の前に何人も!
ぎゃ~~~・・・・・
それから数人のお客様といろいろと楽しい話を数十分。 こんな素敵な時間、いいですね(*^^*) これが楽しみなんだなあ~。
しかし時間はあっという間。
お風呂から戻ってきた瀬戸瀬奥様達が「じゃあこれで」
「あ、ありがとうございました。 本当にいろいろお世話になりました。助かりました!」 m(_ _)m
ご苦労様でした。
でもね。
片づけはこれからなんですよ。 結局、4人程度で片づけをすることになる。
まだまだ宴は終わらない。 席はポツポツ空き始めたので、少しずつではあるが縮小を始めた。
明らかに主のいなくなった席の食器を引き取り、大皿に中途に残った食材を一か所に集めていく。
そしてアレンジ可能な食材は、ひと手間加えて、明日朝用に皿に入れ替える。
空いた食器はある程度まとまると、洗い場へ持って行ってかたっぱしから洗い、また持ってくる。明日の朝また使うためだ。
そうするうちにも、一人また一人と頭数は減っていく。
何度かめに、M奥様が部屋へ入ってきて、お腹に手を当て 「いや~、お腹が痛いわ」 と口にした。
「え?お腹? 大丈夫ですか?」
私はてっきり、胃か腸から来る痛みと思って聞いたのだが、
実はこのあたりですでにもう、M奥様と私の腰・腹部には異変が起きていた。
腰痛だ。
下ごしらえの作業も含め数日前から中腰で立ったり座ったりを何十回となく繰り返した、そのツケが回って来たらしい。
それもどうやらこれまで経験したことのない痛みとしてだ。
私自身は既にもう数時間前、食事が始まった当たりから、立つ座るという行動が非常に辛くなってきていたのだが、何とか動いていた。
”テーブルに手をついて立ち上がる” ことを 「絶対やっちゃダメ!」 と子供らには小さい頃から禁じてきたのに、
それをしなければ、もう自力では立てなくなっていた。
娘と息子は自発的によく動いてくれた。 この二人がいなければ、私とM奥様だけだ。 間違いなく無理だった。
片づけを一通り終えて、寝る前に 「お風呂へ」 と言った時間は正確には覚えていない。 また、部屋に転がり込んで眠ったのも正直な所、記憶にない。 おそらく午前1時頃ではなかったかと思う。
決して飲みすぎた覚えはないのだが、お風呂へ入ったことも、部屋へ入ったことも、眠るまでの行動はほとんど覚えていない。