十勝・大地の気に包まれて

四季の美しい十勝ですが 自然が厳しいからでしょうか

木々に新芽が芽吹き始めた

2010年05月31日 | Weblog
 自分が利用する道の中で、道路から下の河原の林を眺められるところが有る。そこを通る時の眺めで季節が移ろう様子が感じられるので、通るのが非常に楽しい場所でもある。
 今年のサクラの満開は土砂降りの中だったりするので、木々の新緑が次の楽しみであったが、この週末(金曜日)に白樺や柏の木に新緑が見られた時は嬉しかった。

 芽吹いたばかりの新緑は、はかないと言えるほどとても薄い黄緑色で、葉っぱというよりも枝にまとわりついた煙のようなイメージである。それでも、白樺の真っ白な樹皮ゆえに緑がすごく映え、春から初夏へのムードを高めてくれている。
 木々の足元、河原にも緑の葉が見られるようになり、季節が進んでいるのを確認できる。後もう少しすれば、花を咲かせる草もあるはずなので、その場所を通るのが益々楽しみとなる。

 河原の運動場やベンチの回りも芝生の緑が日々濃くなり、コチラの方は木々よりも早く成長が進んでいる。やはり地面に近い分、温度の上がり方が早いからだろう。
 それにしても、週明けは6月に入るわけである。例年より1ヶ月遅れのような気温であり、木々の様子である。この調子で低温が続くと農業関係も大変である。3ヶ月予報でも低温と日照不足に注意とか言っていたし自然の中での暮らしは、やはり厳しいものだ。

  

『現在の天気』で・・・雪マークが山の中に!

2010年05月28日 | Weblog
 北海道内の天気予報でも、現在の気象の様子を詳細に表示してくれる時がある。今朝も、ぼんやりその画面を眺めていると、何と、北海道中心部から十勝にかけての山が、『現在・降雪中』の色分けがなされていた(ごく狭い範囲なので峰だろうか)。
思わず「雪が降ってるって・・・」と、テレビ画面に向かってつぶやいてしまった(苦笑;)。

 自宅周りは昨日は5度ちょっと、今日(27日)は10度未満と、同じ十勝管内の帯広市よりもかなり気温が低かった。冬のように畳の目から冷気が噴出すことは無いが、シャツ、薄手のセーター、体から出る水分で発熱するベストを着て丁度良いから、本当に冷えている。
 北海道の3ヶ月予報では、6月は晴れの日もあるものの気温が上がらず、7~8月は天気すら良くないらしいので、農業関係は要注意との事だった。

 天候の変化には体も敏感になるようで、体調によるらしいが、空が重くなりはじめると(気圧が下がり始めると)不定愁訴や、血圧の変化などが原因のふらつきがあったりと、好ましくない状況となる場合も有るらしい。
 初夏の雨がふさわしい風景もあるが、十勝はサクラがほころび始めてから天気が悪い日が圧倒的で、満開は土砂降りの中だったり・・・。満開を見たのは道路の花びらを見て・・・なんていう所もあった。

 さて、週末は天気が少し回復するようだが、ずっと晴れが続くのではないようだ。次に日高山脈の全容が見えた時・・・・まだ、雪化粧をしているのであろうか(苦笑;)。

  

久しぶりにフィルムを注視・・・目がダウン

2010年05月26日 | Weblog
 情けない話しであるが、写真や撮影を生業としているものの、最近はフィルムで撮影することがほとんど無い。仕事でも、趣味の写真でも、デジタル機材での撮影がほとんどとなってきている。
 体力的には、軽量な機材や液晶画面での暗室作業?は、体にも目にも負担は軽くなっているように思える。

 それゆえ、10~15キロの三脚を半日扱うだけでも肩甲骨の付け根や、腕や肩が痛むところをみると、かなり筋力も体力もダウンしているようだ。しかし、年齢的にも何もしないでいたら自然に衰えてくることも事実なので、デジタルは救いの神でもあると言えるのだが(苦笑;)。
 問題はフィルムチェックによる目の負担で、視力のダウンとも相まって長時間ルーペを見続けていると、目の奥の痛みはすぐには回復せず、次の日一日の休養をしないと、次のフィルムチェックにかかれない状況となっている。

 現在依頼されている仕事では、フィルム選別からテスト・スキャン、タイトルやコピーなどの文字の創作・合成、液晶画面のチェック、テスト印刷、テストプリントなどの作業が伴うが、今ところは、フィルムチェックのためのルーペを使った作業がかなりの時間を占める状況が続いている。
 一時、フィルムの映像をデジタル化して、ハードディスクやDVD-ROMなどに記録する計画もあったのだが、年々スキャンできる解像度が高くなり、それゆえ読み取りデータが膨大なものになるので、とても現行のデジタル機材ではロスが大きくなり過ぎるようになった。フィルム数が多すぎるのだ。

 さて、そうはいっても、久々に沢山のフィルムを引っ張り出してきて眺めているだけでも幸福感を覚えるので、ついつい休憩も取らずに下を向いてフィルムを覗き込んでしまう(笑!)。
 注視し続けることが悪いことも分かっているが、久しぶりに日の目をみるかもしれないフィルムたちの何点かを生かせるかもしれないと思うと、力が入りすぎるのも当然なのだが、いかんせん、体が先に悲鳴をあげてしまうのだ(苦笑;)。

  

北海道内も『口てい疫』に警戒

2010年05月24日 | Weblog
 今や北海道内の酪農関係者だけでなく、北海道全域で口てい疫への警戒感は相当なものとなっている。北海道では全域といってもよいほど家畜がいるわけで、生活道路からでも牛の姿はよく見かける。豚などは豚舎にいるのであまり見かけることは無いが、牛や豚以外にも、ジンギスカンも盛んゆえに羊も沢山いる。

 ニュースでも直接の営農者だけでなく、農協や行政関係、北海道議会でも真剣に警戒、対策を協議している場面が報道されている。空気感染もありえるというし、単に車や人の靴から牛の生活圏内に菌が運ばれることもあるらしい。それで、関係者以外が牛に近づくことがないように注意を払うことも、必要な処置であるそうだ。

 以前、北海道内で牛舎や豚舎、鶏舎などの内部撮影をする時は消毒をされたり、靴を履き替えたりしたことを思い出した。ひとたび病気が発生すると人間は広々と暮らしているものの、家畜などは集合生活をしているのでアッという間に伝染して、病気が感染拡大してしまうのである。それに、今回の口てい疫は、去年大騒ぎしたインフルエンザと同じく感染力が強いというので、なおさらである。

 それに、今回の口てい疫のニュースを聞いて怖いのが、感染して処分される牛の何倍、何十倍もの豚が処分されている状況である。北海道は牛や鶏も多いものの、食肉として一番大量に流通しているのが豚肉で、特に十勝管内は相当数の豚が飼われているので警戒感はおのずと強まるのだ。

 これから北海道は観光シーズンとなり、観光バスだけでなく自動車やオートバイがグンと増える。北海道内の道路を血管とすると、人はその血管を流れる血液のように循環するように動くわけだから、警戒の対象となる場合もあるそうだ。
 この夏、もし北海道外から北海道に来られて、本州よりも消毒の回数や、そのやり方が執拗な場合があると感じられるかもしれない。しかし、農家だけでなくて、安くて美味しい安全な肉を旅行者や消費者が食べられるために、是非協力してくれれば有り難いと思う(何者なんだ・・・苦笑;)。

 自分も地元の一員として、農業関係や畜産関係などの撮影をするし、農家の方、行政関係、観光関係の方との交流や仕事もするので、とても人事ではないし思えない。何事も無く、一刻も早く病気が収束することを願っている。

  

気候も変だし、ニュースも変だ

2010年05月23日 | Weblog
 桜・・・(サクラの名がついたモモかもしれない!?)ピンクの花が咲き始めた十勝であるが、天気が良くない。青空に映えるピンクの花なのに、明るかったり、または重い灰色の空の日が続いているので、なかなか絵にならない。
 気温も、日中20度近くまで上がる日もあるが、10度台半ばまで上がるのがやっとの日もあるので、半袖は無理である。室内では、もっぱらサマーセーターというか、薄手の長袖のセーターで丁度良い状況である。

 天候もおかしいが、週末のニュースでもおかしな項目があった。なんでも、20歳代のアベックが自分たちの膝の痛みを抑えるために店で膝サポーターを何点か万引きし、車で逃走しかけたそうだ。そして、それに気付いた68歳の女性警備員が追いかけて行き、ついに、車の進行を妨げて、結局、逃走車は道路わきの畑に転落(数十センチだろうか)して逮捕されたらしい。
 20歳代で膝の痛みのために万引きというのも驚きだが、それを追いかけた68歳の女性警備員の健脚もスゴイ・・・。

 そして、これは北海道内のニュースだったが、75歳の女性が包丁を持ってコンビニに強盗に入り、まだ捕まっていないという。北海道は景気が悪いせいもあるが、24時間オープンのコンビニへの強盗の発生率が、他の都府県に比べて多いと聞く。
 それに、人件費がかかるので、一人で店番をしていることも多いらしいし、万引きなどは本州と変わらず多いようなので、強盗だけでなく、万引きの損害もかなり多いらしい。

 ちょっと景気が良くなりかけては、どこかで何か問題が発生して、せっかくの上り調子も長くは続かないようだ。ひたすら上昇、右肩上がり・・・そういう時代の再来は難しいようだし、企業は黒字と言っても売り上げは減少しているので、派遣切りやリストラが続いているのだろうか。少しは楽しいニュースに触れたいが、これも難しそうである。

  

冷たい雨と、サクラの名がついた桃の木

2010年05月20日 | Weblog
 せっかく咲き始め、いよいよ満開という時になっているのに、昨日の曇りから今日は丸一日の雨となった。それも慈雨ではなく、最高気温も10度に満たない冷たい雨である。昨日の段階では場所によるものの、自宅周りでは50~80パーセントほどでエゾヤマザクラは開花しているように思えたし、帯広市内は満開だと聞いた。

 それに加えて、桜の名前について・・・NHKの北海道ローカルのニュースで、開花した桜の木の映像に付けた名前が違うことについて、お詫びのコメントがあった。これにはビックリさせられた。
 自分がエゾヤマザクラの一種だと思っていたのが、実は『シベリアザクラ』の場合があるそうで、更に、そのシベリアザクラにしても「何とかモモ」という(正確な名前を聞き漏らした(苦[笑;])桃の木であることがあるとのことだった。

 確かに、桜の木というのはシルエットはボンボリのように丸いイメージであるが、そのエゾヤマザクラかシベリアザクラと放送で紹介されていた木の枝ぶりは、桃の木のイメージかもしれない(あまり植物に詳しくない自分の印象だが)。
 そして、自宅周りの、自分が桜と思っていた木の形もそれに似ているものもあるので、ひょっとしたら桜でなくてモモの木の可能性がある。そうなると、それを撮影してエゾヤマザクラとか、桜の開花画像としてブログに載せたり、テスト撮影の画像として載せなくてよったと思っている。

 NHKでさえも、桜と桃の木の種類をパッと見分けることが出来ないのであるのだから、植物の知識の乏しい自分であるし、地元生まれでは無いゆえにこの話題に接することも無いので、間違った情報をアップするところであった。
 とはいえ、勝手に名前を付けられて、それが「正確だ・間違いだ」といわれても、せっかく咲いた花の美しさは変わらないのだから、植物にとっては迷惑な話である(苦笑;)。

 植物の名前を覚えたり判断したりすることが苦手だし、その上、被写体や対象物として植物の名前は意味無いのでは!?と思っているものの、自分の勝手で一般的ではない。今後も気をつけることにしよう。
 とはいっても、人様の名前やお顔をなかなか覚えられない自分のタチ(待ち合わせでようやく、かろうじて判断できる程度)は、どう文章を並べたり言葉で説明しても失礼を消し去ることは出来ない(心底困っているが・・・;苦;)。

 冷たい雨の中で咲き始めたサクラかモモの木の一種か・・・の画像・・・自分の目だけで楽しむことにしようかな(苦笑;)。

  

十勝に春。桜に新緑、そして虫

2010年05月19日 | Weblog
 同じ十勝でも最高気温や最低気温は、本州の人(ひょっとしたら北海道内の人も)が想像出来ないほど差がある。十勝の夕方の天気予報では、十勝のエリア別の最高気温、最低気温が示されるのであるが、10度以上違うことはよくあるし、それが日によって風によって入れ替わることもあるので、本当に体には厳しい時期である。

 それに、十勝は広い。本当にひろ~い。最初のうちこそ買う物の種類によって、買物に行くのにも10キロ、20キロ、30キロと車で走らなければならない事に驚いたが、時間的なことを考えると、都市部で電車で出かけるのにかかる時間と、そう変わらないかもしれないと思えるようになった(苦笑;)。
 そう考えると、車の外には美しい空、田園風景、澄み切った空気・・・極楽である(笑!)。秋の収穫の時期などは、十勝全域で草の香りにあふれ、本当に心地良くドライブできる。

 さて、いよいよ帯広の郊外でもエゾヤマザクラの開花が見られるようになり、白い樹皮の白樺には明るい黄緑色の新緑を目に出来るようになった。ここ数日の間の日中の最高気温の上昇で、一挙に春が来たようだ。
 とはいえ、夜は気温が下がり、前の車の排気ガスが白い煙となっているので気温が低い日はまだある。

 桜、新緑ときたら、当然のように虫や鳥を沢山見かけるようになる。カラスも動きが活発となるし、車には小バエが飛び込んで来る(ハエはさすがにまだだが)。自宅もクモが元気に活動を始めている。ソファーにゴロッと横になっていると、目の端に天井からクモが降りて来るのを見つけたり、腕を這われることもある。
 小さいクモはそのままにしておくが(頭を洗っている時に降りてこられると気持ち悪いので、風呂場では退治するが[苦笑;])、中型から胴がびわの種のようなゴロンとしたタイプのクモは、見つけ次第処理することにしている(噛まれると痛いと聞いたし、糸が太くて粘り、とても気持ち悪いので[笑!])。

 さて、家々の庭にも花のつぼみが見られるようになって来た。今週は、天気さえ良ければテスト撮影に取り掛かりたいのであるが、気温は上がるものの、スカッと晴れた被写体となる空模様は難しいそうである。それでも、ようやく春が来た実感を感じられるようになり、嬉しさもひとしおである(笑!)。

  

十勝・帯広市で桜がほぼ満開

2010年05月16日 | Weblog
 十勝でも比較的気温が高い帯広市の公園では、エゾヤマザクラとソメイヨシノが満開となっているというニュースを目にした。平均気温は低いながらも、外が明るい時間は確実に長くなっているわけで、最低気温も少し高くなっているからかもしれない。
 そうは言っても例年より1週間以上遅いはずだし、夜も深夜から朝にかけて息が白くなる気温の日もまだある。

 それと、十勝はエゾヤマザクラばかりと思っていたのが、桜の開花情報でソメイヨシノもあるというのを初めて知った。十勝に越して20年近くになるものの、ソメイヨシノの話は聞いた事がなかったし、自分も目にしたことも話題にしたことも無かったので、まだまだ知らないことは多いようだ(苦笑;)。

 自宅周りの桜はエゾヤマザクラ・・・ばかりのはずである。自宅周りから日高山脈方面に向かってのびてゆくのかは知らないが、エゾヤマザクラの北限境界はどのあたりなのだろう。山中に至るまでは見たことは無いが、ふもとの地域でポツンと畑の脇や農家の庭や農道の端で咲いているのを目にしたことはあった。

 さて、今も深夜から朝方はストーブの点火スイッチに手が伸びかけるが、セーターを1枚着たり、ジャージの下に保温用のタイツをはいたりして過ごしている。自分一人だし、ここのところ灯油、ガソリンが右肩上がりに値上がりしているのだ。
 冬の間なら躊躇せずにスイッチを入れるが、この時期は日中に太陽が出ると車の中はヒーターも不要になるほどの陽気となるわけで、これぐらいは我慢しないといけない(苦笑;)。

  

1本なら118円、1箱なら51円!

2010年05月14日 | Weblog
 前回のブログに書いたけれど、インスタントコーヒーに少し飽きてしまい、とうとう缶コーヒーに手を出した。そうなって初めて気が付いたのだけれど、お茶は500ミリリットルも2リットルも1本売り、箱売りともに安売りされている。しかし、缶コーヒーは特定の銘柄のものが箱売りで安くなっているぐらいだ(お店にもよるが)。

 自分が気に入っている銘柄の単価は1本118円で、箱売りの売り場には置いていない銘柄である(1本売りでも置いてない店もある)。せっかく缶コーヒーで飲むのだから、ストレートやブラック、微糖のタイプはインスタントコーヒーでも良いので、やはりインスタントには無い、エスプレッソに牛乳と生クリームの入ったタイプを飲みたいのだ(個人経営の喫茶店で飲むと500円以上はするだろうか[苦笑;])。それで、100円以下の安いものもあるが、1本118円のこの銘柄をスーパーで買っていた。

 そんな折、自分の好きな銘柄を置いていないスーパーで買物をしていると、店内放送で「○○の△△をお得な箱売りしております」というのを聞きとめ、大急ぎで特売の場所に行った(苦笑;)。すると、あと5箱残っている状況で、「お一人様2箱限り」と張り紙がしてあった。それで、迷わず2箱購入。1箱30本入りで1,550円、2箱60本で3,100円(当たり前・・・笑!)。1本売りしかないいつものスーパーで買うと7,080円になるわけだから、3,980円のお得である。1本あたり51円ちょっと。

 テレビ番組で、アチコチのスーパーのチラシを見比べて「どの店で何を買うと幾らお得」ということに生活のかなりの力を注いでいる人の特集があったりするが、「大変やな~」と静観していた。
 しかし、こういうタイムサービスというか、売り切りサービスのお得を体験すると、少し考え方が変わる(笑!)。生活する限り食料品は買い求めるものの、嗜好品や飲料製品は買うタイミングを考えるのも一つの方法と思える。

 漠然と買物をするのは、脳にもサイフにもマイナスかもしれない。損をしないだけでなく、お得な買い方というのに注意を払った方が脳にも良いらしいし、楽しい。また、特に予算に限りある貧乏カメラマンには、必須かもしれないようだ(ゴクッ・・・笑!)。

  

とうとう、缶コーヒーに手が

2010年05月11日 | Weblog
 高校生の時から、コーヒーは自分で豆を買って来てペーパー式のカリタや、ネル(布)やサイフォン、パーコレータなどの抽出器具を使っていれていた。その合間に、たま~にインスタントコーヒーを飲むぐらいで、外では喫茶店のはしごという、今では考えられない行動をしていた(コーヒーも安かったし)。

 独り暮らしを始めた頃もずっとそうだったし、北海道に来た当初もそのスタイルであった。そして、十勝に来てしばらくしてから喫茶店のコーヒーが急激に高くなり、なじみの店もなくなったので、コーヒーメーカーをしばらく使っていた。そして、その後コーヒーはほとんどがインスタントとなり、たまにいれるコーヒーも1回分のひいた豆が入った簡易ドリップのセットとなった。ただ、何種類かの銘柄は買っておいて、選ぶ楽しみは残している(苦笑;)。

 その間30年あまり・・・缶コーヒーは合計しても1ダースも飲んでないはずだ。自動販売機ではお茶の無い時代はコーラやファンタで、お茶の缶入りが出てからはお茶や栄養ドリンクが加わり、現在は果汁ジュースや野菜ジュース、ココアやコンソメスープを飲んでいる。が、缶コーヒーには手を出す気はなかった。
 今思えば認識不足であろうが、コーヒーを1杯1杯ちゃんと抽出するのは大変であるので、コーヒー味に調整してあるぐらいにしか思っていなかった(コーヒー牛乳といっても牛乳が1滴も入ってない場合もあるので)。

 それが、それなのに(苦笑;)、コンビニのスピードクジで当たった缶コーヒーの賞味期限が近づいたのと、テレビで「缶コーヒーは贅沢なので、インスタントコーヒーにしてます」というインタビューを聞き、「ほんまに?」と思ってとりあえず賞味期限切れが近い缶コーヒー、そして何種類かの缶コーヒーを、10年以上ぶりに飲んでみた。
 まあぁー何というか、缶コーヒーのメーカーさんごめんなさい状態である。ヘタな喫茶店よりもずっと美味しいのである(偉そうだが、嗜好の問題なので[苦笑;])。

 今は、エスプレッソに北海道産のミルクとクリームをドッサリ合わせたものが気に入っている。ささやかな贅沢が缶コーヒーになるとは・・・時代というのは(自分自身も含めて)、大阪弁で言うところの「ケッタイ(風変わり・奇妙・不思議)」なものだな。