３月８日、今日は先日行われた石原慎太郎元都知事の記者会見について考えたいと思います。
百条委員会に出頭を求められている石原元都知事がその前に記者会見をしました。動画を全部見ましたが、私の感想としては、マスコミが小池都知事の意思を忖度して、石原元都知事への追及がすさまじかったと感じました。絶対に石原元都知事に謝罪をさせようという意図を感じましたね。でも私の中では、不思議と石原さんのお話がストンと腑に落ちましたね。
もちろんマスコミにある一定程度の石原憎しという感情も攻撃の理由かもしれませんが、それにしても最近の善と悪をはっきり分けて、徹底的に悪と見られる存在をつぶそうとするマスコミをはじめとした世論の動向というものに私は一種の恐怖感を覚えます。
この空気はネットの世界が浸透した頃から顕著になっているのではないでしょうか。誰かを悪とみなして全体で徹底的に攻撃しようとするこの空気は異常です。
いずれにしても、石原元都知事が言っているように、専門家でもない人が専門的知見を持つ部下に提言を受けて判断をするという場面は多いと思うのです。そして、都知事の印鑑においても、部下に預けておいて、必要な時は押してもよいという風になっていることもあると思います。
私のような人間でも、事務局の人に印鑑を預けていることがあるのですから、ましてやもっと印鑑を頻繁に使う必要性のある都知事であれば、そのようなことがあったとしても別に不思議ではありません。また、石原元都知事は週に３回ぐらいしか都庁に通っていなかったそうですから、都知事の決済のための印鑑をもらわなければならない人たちは、そうしていたはずです。それが世間的には理解できないといわれればそれまでですが、一方でそれも現実だということです。
石原さんは、｢行政の責任は当然、裁可した最高責任者にあるということは認めます」と話しました。その上で、「（都庁各部署や専門家、議会など）司司の責任に任せて、言われるままに判子を押した。それが行政の手続きの手順」「私は素人ですし、担当の司司の職員の判断を仰ぐしかない」「私一人の責任というよりも、行政全体に責任がある」と強調した部分は理解することが出来ます。
マスコミはこぞって責任転嫁だと書いていましたが、責任については最高責任者だということを認めているじゃないですか。そして、行政の組織論については、まさしくその通りで、むしろ部下の判断したことにいつも反対をしていたらそれこそ独裁者となるのであって、下で懸命に議論して判断してきたものについて、一旦は確認するけれども、最終的には決済をするということが殆どではないかと思いますし、それが健全な行政のあり方だと考えます。
むしろ注目すべき発言は、築地市場からの移転を保留している小池百合子知事について
「やるべきことをやらずにことを看過し、築地で働く人を見殺しにし、ランニングコストも補償もべらぼうにある、こうした混迷、迷走というものの責任は今の都知事、小池さんにある」
「小池さんは今、権限を持って豊洲に移転すべきだと思いますし、しなければ不作為で告発すべきだと思います｣という発言はしびれました。
私も一応、議員ですから豊洲の問題について色々と調べましたが、調べれば調べるほど、今の築地よりは既に出来上がっている豊洲のほうが安全であることは明らかだと考えています。ですので、一日も早く豊洲に移転すべきと考えております。
もちろん、安全ではありますが、安心ではなくなってしまったので、科学的な観点から今度は東京都がしっかりと安心な基準にあるということを説明していくしかありません。
先日、築地においても土壌汚染の問題が出没しましたが、小池都知事は「コンクリートやアスファルトで覆われており、土壌汚染対策法などの法令上の問題もない」と語っていました。
であるならば、豊洲市場もコンクリートで覆われており、築地と同滋養に安全であるということになります。豊洲市場の安全性を検証している都の専門家会議の平田健正座長は、豊洲も築地と同じく、市場の敷地がコンクリートで覆われているなどの理由で「科学的には安全」としているのですから、市場の方々に対する賠償問題等も鑑みると、一刻も早く豊洲に移転すべきであるとの結論が導き出されます。
小池都知事がそうしない理由は何でしょうか。それはこの問題を都議選の争点にしようと考えているからではないでしょうか。だとしたらとんでもないことです。法律や条例で安全であると確認されているものについて、マスコミを使い、都議団真でも利用して散々不安を煽っておいて、選挙の争点にすべう、移転かどうかの決断を延期させているとしたらリーダーとして不適格であると私は考えます。
いずれにしても今後の動向を注視していくしかないわけですが、様々な観点から都議会をみつめ都議選について考えなければと感じているところです。
百条委員会に出頭を求められている石原元都知事がその前に記者会見をしました。動画を全部見ましたが、私の感想としては、マスコミが小池都知事の意思を忖度して、石原元都知事への追及がすさまじかったと感じました。絶対に石原元都知事に謝罪をさせようという意図を感じましたね。でも私の中では、不思議と石原さんのお話がストンと腑に落ちましたね。
もちろんマスコミにある一定程度の石原憎しという感情も攻撃の理由かもしれませんが、それにしても最近の善と悪をはっきり分けて、徹底的に悪と見られる存在をつぶそうとするマスコミをはじめとした世論の動向というものに私は一種の恐怖感を覚えます。
この空気はネットの世界が浸透した頃から顕著になっているのではないでしょうか。誰かを悪とみなして全体で徹底的に攻撃しようとするこの空気は異常です。
いずれにしても、石原元都知事が言っているように、専門家でもない人が専門的知見を持つ部下に提言を受けて判断をするという場面は多いと思うのです。そして、都知事の印鑑においても、部下に預けておいて、必要な時は押してもよいという風になっていることもあると思います。
私のような人間でも、事務局の人に印鑑を預けていることがあるのですから、ましてやもっと印鑑を頻繁に使う必要性のある都知事であれば、そのようなことがあったとしても別に不思議ではありません。また、石原元都知事は週に３回ぐらいしか都庁に通っていなかったそうですから、都知事の決済のための印鑑をもらわなければならない人たちは、そうしていたはずです。それが世間的には理解できないといわれればそれまでですが、一方でそれも現実だということです。
石原さんは、｢行政の責任は当然、裁可した最高責任者にあるということは認めます」と話しました。その上で、「（都庁各部署や専門家、議会など）司司の責任に任せて、言われるままに判子を押した。それが行政の手続きの手順」「私は素人ですし、担当の司司の職員の判断を仰ぐしかない」「私一人の責任というよりも、行政全体に責任がある」と強調した部分は理解することが出来ます。
マスコミはこぞって責任転嫁だと書いていましたが、責任については最高責任者だということを認めているじゃないですか。そして、行政の組織論については、まさしくその通りで、むしろ部下の判断したことにいつも反対をしていたらそれこそ独裁者となるのであって、下で懸命に議論して判断してきたものについて、一旦は確認するけれども、最終的には決済をするということが殆どではないかと思いますし、それが健全な行政のあり方だと考えます。
むしろ注目すべき発言は、築地市場からの移転を保留している小池百合子知事について
「やるべきことをやらずにことを看過し、築地で働く人を見殺しにし、ランニングコストも補償もべらぼうにある、こうした混迷、迷走というものの責任は今の都知事、小池さんにある」
「小池さんは今、権限を持って豊洲に移転すべきだと思いますし、しなければ不作為で告発すべきだと思います｣という発言はしびれました。
私も一応、議員ですから豊洲の問題について色々と調べましたが、調べれば調べるほど、今の築地よりは既に出来上がっている豊洲のほうが安全であることは明らかだと考えています。ですので、一日も早く豊洲に移転すべきと考えております。
もちろん、安全ではありますが、安心ではなくなってしまったので、科学的な観点から今度は東京都がしっかりと安心な基準にあるということを説明していくしかありません。
先日、築地においても土壌汚染の問題が出没しましたが、小池都知事は「コンクリートやアスファルトで覆われており、土壌汚染対策法などの法令上の問題もない」と語っていました。
であるならば、豊洲市場もコンクリートで覆われており、築地と同滋養に安全であるということになります。豊洲市場の安全性を検証している都の専門家会議の平田健正座長は、豊洲も築地と同じく、市場の敷地がコンクリートで覆われているなどの理由で「科学的には安全」としているのですから、市場の方々に対する賠償問題等も鑑みると、一刻も早く豊洲に移転すべきであるとの結論が導き出されます。
小池都知事がそうしない理由は何でしょうか。それはこの問題を都議選の争点にしようと考えているからではないでしょうか。だとしたらとんでもないことです。法律や条例で安全であると確認されているものについて、マスコミを使い、都議団真でも利用して散々不安を煽っておいて、選挙の争点にすべう、移転かどうかの決断を延期させているとしたらリーダーとして不適格であると私は考えます。
いずれにしても今後の動向を注視していくしかないわけですが、様々な観点から都議会をみつめ都議選について考えなければと感じているところです。
