近未来ネタ。
けど、あまりに突拍子すぎるような感じもある内容なのでとっつきにくいというところも否めない。
さて、これは「牧野葉月」「神埜歩未」「都築美緒」と同学年の3人によっていろいろなことが起こります。
とはいっても、この話の世界ではリアルコンタクト(直接面会)が極端に少ないです。
完全にデータの中の世界といっても過言ではないような世界が広がっています。
全てのやりとりは端末を通して行われ、直接的に会うというのはコミュニケーション研修という場でしかほぼ行われません。
そんな中、殺人が起こります。リアルコンタクトをほとんど行わない世界において殺人が起こるということもなんだか変な感じもしますがw
それは、3人が住んでいる範囲外での話しであったのだが・・・
この作品は、普段の私たちが思い描いているような未来ではない。
なので、簡単に想像もしにくい点がありますが、極端なネット社会になったと考えればすんなり受け入れられるような内容でもある。
全ての情報が端末を通して得られ、全てのコンタクトが端末を通して行われるという超極端なネット社会。
少なからず現代人の生活の未来とも言える形でもあります。
さぁこの事件どう解決するのか?ちょっと人間味のあるキャラクターも他に登場してきます。
無機質な会話が有機質的な会話になっていったりするところにも注目しつつ見てみると面白いかもですよ?
今回紹介の本
タイトル : ルー=ガルー 忌避すべき狼 上
著者 : 京極 夏彦
出版 : 講談社
ISBN978-4-06-276899-3
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