THE BOOKハンター!

~〈本の虫〉の痛快読書日誌~

「敗走記」(水木しげる/講談社文庫)

2010年10月25日 | Weblog
 昭和20年2月、米軍に包囲されながらも、日本軍は必死に戦っていました。押し寄せる物量の前に徐々に攻略され、やがて弾薬も食料も尽き、決断の時が迫ります。玉砕か、降伏か……?

 水木氏は、このような中で生きる兵士や軍人たちの姿や心の葛藤を漫画でリアルに描き、戦争がいかに愚かな行為であることを伝えています。表題作のほかに、5編の中編も収録。8月に復刊され、すぐに品切れになった話題の本です。


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