山里の暮らしに関する一考察

本州内の町で、人口密度が下から2番目の小さな町・宮城県七ヶ宿に所在する社内で最小の事業所、七ヶ宿林業所のブログです。

頼りになるのは

2012-11-29 16:47:21 | お仕事
ここ20年で大型の林業機械が普及し
林業の現場作業が様変わりしつつあるとはいえ
チェンソーと刈り払い機は、林業事業者にとって
必要不可欠な道具(機械)です。

これらは、ホームセンターやインターネットで
格安に扱われている物もあります。

震災以降増加傾向にある薪ストーブユーザーや
新規就労政策等で林業従事者となった
インターネットに明るい若者達は
「なんだ安いじゃん!!」と言う感じで
ついつい価格に釣られて
買ってしまう事があるようです。

ところがです。
ホームセンターユースのチェンソー等は
家庭での使用を想定しているので
似たような外観をしていても
・耐久性に乏しい
・消耗、破損時に部品が出ない
(アッセンブリー交換なら可)

ということがあり

ネットで激安で売っている物は
・並行輸入物(チェンソーは舶来が主流)で
キャブのセッティングが国内仕様と異なるため
不調をきたす場合がある
・販売元に修理に出すのが面倒

ということもあります。

そもそも、林業作業は
どんなに大人しい人が従事しても
荒っぽい仕事になってしまう事があるので
これらの道具(機械)の管理は
常に破損や故障への素早い対応を
想定しなければなりません。

良くある消耗品の交換等は
手元に部品を常備し、使用者が交換を行うのですが
「原因がわからん」とか「想定外!」の場合は
チェーンソーのプロショップが頼りです。

大概の物は「直して」と言えば
部品がある限り、直しますし(代用部品でも)
プロショップで買ったプロ用の物は
「新しいの買った方が安い」なんて事は殆ど無く
お気に入りを使い続けられます。

但し、サービス業とは言え、ショップも人の子
自分が売っていない物の修理は、したくない様なので
チェーンソー・刈り払い機等は、お近くのプロショップで
下調べをしたうえで、価格交渉をして買いましょう

我が社は山里にプロショップが無いので
隣の白石市にある宮城マッカラー白石
と長いお付き合いをしています。
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電話を掛ければ、細かい部品1つから
配達してくれますし、年中無休なので便利です。

以前は、黙っていると定価で納品書を書いていたのですが
私が「それ定価でしょ?」とか
「お得意様価格は?」としつこく言い続けたからか
最近では、ネット通販に近い価格を提示するようになりました。
これからもおねがいします。



どこ吹く風

2012-11-28 18:00:38 | 山里の
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大深沢社有林入り口近くに植わっているクリです。
自生種では無く、クリの実採取を目的とした栽培品種で、晩生なことから
毎年、青葉のうちに2~3回の雪をかぶります。
今年は、降雪が遅めなので昨日が初回でした。

例年ですと、このクリの葉が落ちると
ナメコの収穫作業も終わりと
師匠らに教えられてきましたが

昨日の雪で、もうナメコは見えないだろう思い
榾場辺りに向かったのですが

山里の街中を白くした昨日の雪雲は
大深沢を除けて行った様で
標高600m界隈で、積雪無しの状態でした。

あと一回ぐらいは採れそうです(僅かですが)

帰りしなに、師匠らの炭窯を眺めると
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派手に煙が上がっていたので、ご挨拶

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自発炭化が始まったところらしく
濃い煙(キワダ?)がもくもくと出る中


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梱包作業をセッセッと行っていました。

正月辺りから寒中は休みたいので
注文をこなさなければならないそうで
傘寿の身でありながら、とても忙しそうです。

リーマンショックもデフレスパイラルも3.11にも
動じない優秀な事業者です。














11月が一番寒い

2012-11-27 17:04:31 | お仕事
温度や降雪状況では
1月中旬から2月上旬までが、一番寒いのですが
体感的には、突然冷え始める11月が一番こたえます。
おりしも、日本列島には-30℃の寒気が襲来しており
今日の山里は
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朝から雪降りでしたが
朝のうちは「大したことない」って感じでしたので
昨日、山から降ろしてきた
大黒柱(丸柱)の皮剥きを始めました。

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短い方が10尺×8寸のアスナロで
長い方が20尺×尺のスギです。

この季節になると
皮むきは簡単になるのですが
高圧洗浄機を用いる水仕事ですので
寒い寒い!
上手い事剥けましたが
施主様にも未だお見せしていないので
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後は梱包して作業完了というところで
製材に出していた柱(8寸角と7寸角)が届き
更に、雪の降り方が増して
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あっという間に、雪中作業と相成りました。

寒かったです。









母が読みたいと

2012-11-26 21:15:32 | 本と雑誌
読書の秋もあと僅か、明日から強烈な寒波が来るそうです。
そうなると、除雪と読書の冬となります。

先日、母と出かけたおりに
子供達に本を買った話をしていたところ
「そう言えば藤沢周平の医者モノを読みたいんだけど
見あたらないので、お前知ってるかい?」と聞かれました。

新装版 春秋の檻 獄医立花登手控え(一) (講談社文庫)新装版 春秋の檻 獄医立花登手控え(一) (講談社文庫)
価格:¥ 600(税込)
発売日:2002-12-13


全4冊のシリーズで
江戸小伝馬町の監獄に勤める
獄医 立花登の青春物語です。

私的藤沢作品ランキングでは
高位を占める物語で、結構な回数の
読み返しをしていますが
暫くすると、又読みたくなるので
本はボロボロになりつつあります。

時代小説は父の影響で読み始めたので
藤沢周平や池波正太郎等は
父の本棚に依存しており
それらの本は、我が家と隣の家を
行ったり来たりして
たまに、行方が分からなくなり
買い足したりしているので
今回も、4巻の
新装版 人間の檻 獄医立花登手控え(四) (講談社文庫)新装版 人間の檻 獄医立花登手控え(四) (講談社文庫)
価格:¥ 620(税込)
発売日:2002-12-13


↑だけが2冊見つかっています。

何度読んでも面白いですよ~








娘に読ませようと

2012-11-25 23:04:46 | インポート
雪が舞い始めた山里ですが
まだ11月、読書の秋です

自分用の本は低廉な文庫本で済ませてますが
先週、中学生の末っ子に読ませる
あと少し、もう少しあと少し、もう少し
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2012-10-22

を買い、一気読みをした翌日ぐらいに

新聞の新刊広告を見ていたら
幕が上がる幕が上がる
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2012-11-08

が告知されておりました。

高校で演劇部で活動してきた娘に
「こんなの出てるよ」と教えると
「ウワッ読みたい!!」との反応

で、ついつい買ってしまいました。

幸い娘は、定期テスト直前だったので
購入者特権で先に読了しました。

作中の舞台となる
高校演劇の活動状況については
娘から色々聞いており
予備知識はしっかり蓄積されているのと

一年生で東北大会に出場するものの
同級生と1年下の学年で部員がおらず
昨年度は、先輩2人と活動し
今年はやっと入った下級生の指導に
頑張っていた娘の姿とだぶり
一気読みしました。

これも、中々面白かったですよ

若いって良いですね。